昼を近所ですませるコトにいたします。
妻家房の四谷本店。
平日のココは、近所に韓国大使館の一部機能が移ったというコトもあり、大使館関係の人達が社員食堂のように使っているココも、休日の昼。
韓流マダムがメインの客層。
それから近所のファミリー客でありましょうか…、小さな子供連れのグループ客がかなり続々、やってくる。
ファミリーで一緒に韓国料理という、一昔前なら考えられないこうした現象。
今の韓国料理って、かつての中国料理のような気軽な料理になったのかなぁ…、って思ったりする、どうだろう。
スンドゥブチゲを定食にする。
ここのランチの定食は、石焼ビビンパとチヂミが名物。
それまで焼肉レストランの〆やサイドの一品として、ついでに食べられる存在だったその両方を、それを食べるためワザワザやってくる価値のある、メイン料理的に扱い、評判とった店。
それがココでありますからして。
石焼ビビンパとチヂミのセットなんて料理も用意されてて、かなりの人がそれをとってる。
他にもプルコギ。
ソルロンタンと魅力的なる料理があって、けれど今日。
ちょっと風邪気味。
朝御飯を食べてから、急に席が止まらない。
しかも鼻水がズルズル出てきて、こりゃ、なにか体を中から温めるモノを食べてしのがなくっちゃ…、と。
それでスンドゥブチゲにした。
スンドゥブチゲにはいろんな流儀があってお店によってかなり出来栄え違ったりする。
特に食感。
ポッテリとしたポタージュタイプ。
まるで麻婆豆腐のようなトロトロとした食感のモノがその一方。
サラッと濃度がそれほどはない。
コンソメのようなスープで豆腐や具材が焚かれてるという、サラサラタイプがもう一方。
ココのお店のは後者の代表…、だから今日の疲れたお腹や喉にサッパリ、おいしいかなぁと思って選んで食べたのでした。
サラッと食感やさしくて、けれど味わいドッシリしてる。
お腹に負担にならない感じ。
イカゲソ、アサリ、それから小さなむきえびとうま味を持った海の具材がタップリ入る。
スープのベースは牛肉スープ。
肉のうま味と海のうま味が混じり合う。
奥行き、深み、しかも飲んだ瞬間のパーンッと爆発するような味がおりなす複雑な味。
辛味はスパッと抜けがよく、決してヒーハーすることはない。
けれど食べてるうちにどんどん、体が中からあったまる。
生の玉子を落としてそのままもってくるのが一般的な日本のお店の作り方。
けれどココは煮込む途中で玉子を落とす。
だから出来上がったときには既に、玉子に熱が通ってる。
チリチリとした白身がムッチリ、舌を撫でて喉をスルンと滑っておちる。
豆腐の食感とよく似てて、けれど豆腐にはないハリある舌触りがとても独特…、韓国的でこれも良し。
それにしてもココの店。
キムチがやっぱりおいしくていい。
もともとキムチを作って販売していたお店。
韓国料理のキムチというモノ…、漬物でもあり、料理の一部をなす食材でもある。
それと同時に料理の味付けをする調味料でもある大切なモノ…、それがおいしいというコトは料理がおいしいというコトでもあったりします。
韓国海苔がタップリつくのも韓国的で、それをちぎってチゲに投入。
海のうま味をなお濃厚にしてハフハフと、ご飯をお腹におさめて味わう…、ココロもみちるオゴチソウ。
ところで妻家房の看板の脇に「ダイマス」っていう黄色い小さな看板がちょこっと顔をのぞかせている…、そのフルバージョンがこれであります。
大増っていう不動産屋さんの袖看板なのだけれど、お店の前にはフルバージョン。
店の端から端まで使った大きな看板がコレであります。
「ダイマスノスマイダ」。
大増の住まいだ!という威勢のよいキャッチフレーズでありますけれど。
前から読んでもダイマスノスマイダ。
後ろから読んでもダイマスノスマイダという見事な回文。
もしかしたら、このキャッチフレーズを使いたかったから、お店の名前を大増にしたのかなぁ…、って思ってしまうほどに痛快。
四谷三丁目に住む前に何度かこの看板を見る機会がありまして、もしこの街に住むことになったら、この大増さんに住まいをお世話してもらおうか…、と思っていたりもしたほどに一回見たら忘れられないハイインパクト。
今日は青空、ダイマスノスマイダって大きな声で音読しつつ、家に帰ります、月曜日。
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