アメリカに「Saveur」っていう「おいしいモノをテーマにした」雑誌があって、ただのグルメ雑誌にとどまらず旅行やライフスタイル、しかもプロの技術や知識にまたがるとてもオモシロイ内容で、しばらく定期購読していたこともありました。
何度目かの引越しで定期購読が途絶えてしまって、忘れてしまっておりましたらば、ウェブのページを発見しました。
これがなかなかオモシロく、早速ブックマークをいたします。
ウェブマガジンらしく料理のちょっとしたヒントを動画で紹介しているページが充実。
How to Peel a Head of Garlic in Less Than 10 Seconds from SAVEUR.com on Vimeo.
例えば上のは、ニンニクの皮を10秒以内に剥いちゃいましょう…、って内容なんだけど出演してるおじさんのほのぼの具合と、味ある映像、それから音楽。
なかなかたのしく、オモシロイ。
実際、この剥き方。
レストランなんかの緊急事態で使ったりする…、フレッシュで皮のはがれ具合のいいニンニクだったらほぼ確実にキレイに剥ける。
けれどどうしても実に傷がついちゃうコトがあるから、あくまで緊急時の工夫だって思っていたけど、たのしそうにボウルを振るのをみていると久しぶりに試したくなる…、オキニイリ。
夜を自宅の近所のお店…、南昌飯店でとることにした。
気軽な中国料理店。
厨房の中もホール側も陽気な中国系の人がやってる。
中でも積極的にお客様の懐の中に飛び込んでくる、おねだり上手のおかぁさんがいて、例えばお店が暇になると、表にでてきて通りを歩く人に挨拶をする。
見知った人がいると、また来てねぇ…、と声かける。
情熱的で、けれど決して嫌らしくない。
人懐っこい人柄に、お客様が結構ついてる。
実は今朝。
駅に向かう途中の交差点。
ぼんやり歩いていたらば遠くから「おにぃさん」と何度も誰かを呼ぶ声がする。
誰なんだろう…、と声の方向をみたらばお店のおかぁさん。
ボクの方をみて、手をふりながら、「また来てねぇ」…、と。
この店にはボクの友人と行くことが多くて、彼とボクとを兄弟だとおかぁさんは思い込んでる。
ボクら同士は決して似てるとは思わないんだけど、似たような体格で雰囲気がどうもにているらしくてそれで、彼女はボクのことを「おにぃさん」と店で呼ぶのですネ。
あぁ、久しぶりって挨拶をして、そういや、最近来てないなぁ…。
今晩あたり顔出そうかな…、と思ってたとこにその友人から一緒に飯を喰わないか…、と。
それでめでたくやってきた。
今日は気軽に夜の定食。
麻婆豆腐や回鍋肉などメインが選べて、今日は酢豚を選んでたのむ。
昨日のお昼に食べた黒酢の酢豚と違って、いわゆる甘酢のケチャップ酢豚。
豚バラ肉を一旦蒸して、脂を落としたモノをカリッと揚げた。
中はフックラ。
そしてやわらか。
酸味がかなりツンと尖って、熱々食べるとコホンを咳き込む。
それがなんだかなつかしくご飯がモリモリ食べられる。
玉ねぎ。
ピーマン、それからニンジン。
キクラゲたっぷり。
コリコリ、クニュクニュ、キクラゲのこの食感って他に一体何にたとえようがあるのだろう…、って思ったりする。
とろみの付いたココのスープの具材はひき肉。
玉子をチリチリ泳がせて、それがまるで空に浮かんだ雲のよう。
塩がたよりのとてもシンプルな味。
だけどパリッと輪郭はっきりしていてご飯にもあう。
ほんの少々残念なのが、ご飯がバサッと固いこと。
固めじゃなくて、スッカリ硬くて多分、お昼に炊いたのを使い残してそのまま使っているのでしょうネ…、まぁ、それもよし、我慢する。
サイドに餃子。
ココの餃子はポッテリしててコロンと丸い。
北京風の、茹でて仕上げる小龍包の形のような、あるいは水餃子の皮を思い切り薄くして焼いて仕上げたような形状。
結構、おいしくオキニイリ。
パリッと焦げたところはしてて、けれど反対側の皮はプルプルやわらか。
野菜と豚肉のあんがギッシリつまってて、ほとばしり出る肉汁が口一杯を濡らす贅沢。
それからもひとつ、小さい料理。
鶏とかぼちゃのフライ。
どんなモノが来るんだろう?って思っていたら、本当に普通にスライスかぼちゃと鶏をフライにしたものだった。
細かなパン粉がギッシリついてて、それがバリッと前歯に砕ける。
カサカサとしたその食感がとてもたのしく、しかも鶏は一旦蒸してそれから揚げてる。
中はフックラ、しかもかなりの薄切り肉でまるでハムカツ食べてるみたいな感じがしてくる。
気が効いていてオモシロイ。
大きなテレビが壁面にあり、そこで今晩、最終回を迎える「渡る世間は鬼ばかり」の番宣番組をやっていた。
舞台となったラーメン店の「幸楽」がある設定の街に今日はやってきました…、というロケコーナー。
みれば曙橋の商店街。
その商店街からはじまって、荒木町へとどんどんカメラが近づいてくる。
お店の人と一緒になって、ほらほら、あそこは近所だよ…、なんて騒いでたのしむ。
TBSのドラマの舞台が、かつてフジテレビ通りと言われてた場所にあった…、なんて皮肉でオモシロイ。
それにしても最近のテレビ番組。
他の番組を宣伝するために出来てる番組の多いコト。
放送枠を埋めるのに四苦八苦しているようで、ならばいっそ、電波を流さぬ時間を作ってエコな番組編成にすればいいのに…、って思ったりする。
お腹はほどよく満腹で、笑顔で家に戻ります。
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