四谷三丁目でずっと頑張っていた広島お好みの「ワイワイ」って店。
いい味出したご主人が、1人で黙々とお好み焼きを焼いてたお店で、もう何十年も同じ仕事をしているはずが、昨日始めたばかりかしらと思ってしまうほどに作業が初々しくて。
ひとつひとつ作業を頭の中で確認しながら働く姿がステキで、贔屓にしてた。
ところがそんなご主人が一旦引退。
閉めてしまうのかと思っていたら、若い人に代替わりして名前も変わった…、残念だなぁと思っていたら、昼だけかつてのご主人がお店をはじめた。
それで来たいと思ってて、なかなか機会に恵まれなかった。
今日もやっているかしら…、と。
やってきたらば、やっていました。
お店の前の道路に小さな看板置いて、ランチタイムの営業中。
おひさしぶりですと、やってきたらば、あらなつかしや。
ライトブルーのいつものTシャツ。
ニコニコしながらお好み焼きをやいてる姿になんだかウルッとしてしまう。
メニューはお好み焼きと焼きそばだけ。
昼はこれで十分でしょう。
それぞれトッピングがいくつか用意されていて、自分好みにしてもらえはする。
ビックリしたのが値段です。
基本650円という、お好み焼きってこうした値段の食べ物だよな…、ってニッコリしました。
中学生のお小遣いで食べることができる料理の一つのはずで、ところが東京のこうした料理はあまりに高い。
身の程しったこうした値段の商売にあぁ、よかったってそれで注文。
やきそば、それからお好み焼きをひとつづつ作ってもらって味わうことにいたします。
焼き始めたら、その初々しさが昔ながらでまたニッコリ、胸が一杯になっちゃった。
野菜を焼いて、そのかたわらで豚ばら肉をガリッと焼いて麺とあわせて出汁で蒸し、ソースでジャジャっと個がしつつお皿にもってタップリ青海苔、鰹節…、食べるとちょっと薄味でソースやマヨネーズで自分好みに味を作って食べるところも昔のまんま。
お好み焼きには追加の具材。
イカ天ネギ増しという、いつものカスタマイズでございます。
薄い生地をまずは焼き、そこにキャベツやモヤシを山積み。
へらでジュウジュウ押さえつつぺちゃんこにして蒸しあげていく。
その横で麺を焼き上げ、豚肉をのせ玉子をグルンと目玉焼きにして、全部を重ねて出来上がり。
ザクッと2つに切ってどうぞと。
その断面がウットリするほどうつくしく、マヨネーズかけへらでひと口。
ホロッと麺が崩れて口に散らかって、野菜がシットリ。
玉子ふっくら、なんとも旨い。
実はボクを育ててくれたばぁやさん。
ご出身が尾道で、だから歳をとって引退されたとき自分の自宅を改装してお好み焼き屋さんを開業したのネ。
別に食べるコトに困っていたわけじゃなかったんでしょう。
200円でお好み焼きが食べられた。
だから近所の子供達がフラッとやってきて食べていた。
子どもや若い人と触れ合うコトが長生きの秘訣なんだよ…、って毎日、毎日、鉄板を体重かけてずっと磨いてい汗書いて、運動にもなるから余計いいんだって言っていた。
このご主人もそうかもしれない。
働くコトが出来る限りは働き続ける。
歳をとっても働くコトができる仕事を身につけた、人はシアワセって思ったりした、齢50を過ぎるといろんなコトを思ってしまします。
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ところで四谷三丁目…、交差点のところに「銀座カリー」というカレースタンドが去年でき、あっという間に潰れてずっと空き家になってた。
本格的な工事が実は始まって、なにか飲食店になるみたい。
どんな店になるんだろう…、ってちょっと覗いてみたらばキレイなカウンターができていて、中に寿司屋のネタケース。
もしかしたら立ち食い寿司の店ができるのかもしれないなぁ…。
お店の雰囲気、色合いなんかから考えると、積極的に立ち食い鮨の店を出してる「魚がし日本一」のお店のように感じられるし、さてどうだろう…、ワクワクします。
それにしてもこの街、最近、活気づいてる。
新しいコンセプトを試す場所にもいいからなのか、新業態のお店も次々開業してて、見て回るのがこれからちょっと忙しくなりそうなのにウレシイ悲鳴でございます。
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