サカキノホトンブログフィンガーフーズに蕎麦の夜

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フィンガーフーズに蕎麦の夜

夕方から中野を中心とした野暮用があり、それでブラブラ。
気分に任せてつまみ食いをくりかえす夜。

まずは中野駅前のサンモール商店街の中にある、極小回転寿司店にて寿司つまむ。
この商店街の中には数軒、回転寿司のお店があって、そのそれぞれが見事に小さい。
20席から30席と言う小ささで、しかも間口が狭くてベルトの設計に苦労してるな…、って感心しちゃう。
なかでもココは一番小さくベルトが途中で柱を横切り、厨房の中に吸い込まれ、急カーブにて客席に姿を見せると言う大江戸線のような設計。
ここで商売しなくちゃならん、と言う執念と工夫の結晶。

さすがに日曜の晩ご飯どき。
少々待って席についたらお客さんの半分ほどがシニアな人たち。
好きな料理を好きな分量、気軽に食べてはい、それまでよと言う気軽さがいいんでしょう。
ネタのレベルは程よくて、小さめのシャリ、ネタたっぷりでと言うのもシニアな胃袋にいいのでしょうネ。
子供が喜ぶ寿司屋さんとしてスタートをした回転寿司が、今では真逆のお年寄りに愛されてるって、たのしい進化。
おもしろい。
ホタテを炙ってタレつけて磯辺焼きのようにしたのを乗っけた寿司やら、
あるいは生ハムとサーモンを合わせてみたりと、なかなかたのしい寿司が流れる。
海老は何故だか生の甘エビばかりでそれで、茹でた海老を握ってもらってプチュンと食べる。
海老は焼くにしても茹でるにしても、熱を通した方が食感、味とも濃密でおいしくなるってボク、思います…、生よりも。

ほどよくお腹が満たされて、それでちょっと移動をし、次の場所にてお茶でもしよう…、と。
程よき場所に空席がなくそれでケンタッキーでお茶にしようと。
入った途端においしげな油の香りに気持ちが負ける。
せっかくだからと、フライドチキンとフライドポテトをたのんでた。
いつも不思議におもうのだけど、ケンタッキーのフライドチキンっていつも味が違って感じる。
まずいと思うコトは無い。
けれど時折、脂をきつく感じたり、シットリ感が強かったりと味の印象がちょっと違う。
今日はほんの少々、塩辛く、脂はサッパリした味わいでボク好みだったりしたのが得した感じ。
それにしてもここのフレンチフライはホックリおいしい。
カリッとしてない、中にタップリみずみずしさをたくわえたホッコリした味。
塩味ほんのり最小限で、芋の旨みが素直に感じる。
一緒にダイエットコークをもらってこくっとやるも、残念ながら炭酸分が弱かった。
氷タップリで入っているのにバチバチ感がまるでなくってぬるさを感じる。
ガックシきちゃう、しょうがない。

家に帰る途中で〆、…、弁天庵で蕎麦とする。

実はここ数日、お店の前に白衣姿の従業員さんがたっていて行き交う人に「おいしいかき揚げが揚がっております…、いかがですか」と声をずっとかけていた。
今までそうしたコトが一回もなく、新入社員の研修かなにかなのかなぁ…、と思ってそれじゃぁ、顔出しておきましょうか…、と思ってた。
なかなか機会がなくってそれで、やっと今晩。
お誘いの文句のとおり、かき揚げせいろを食べたいところ。
けれどさすがに、夕方からずっとフィンガーフーズばかりをあれこれ食べ続けていて、それでかき揚げだかはスキップします。
冷たいせいろ。
お腹をスッキリさせようと、大根おろしがついた「おろしせいろ」をもらってズルッとたぐる。

みずみずしくて、口の中でハラッとほどける潔い麺。
最初は薬味も何も使わず、蕎麦とツユだけたのしみます。
カツオの旨みが印象的なツユが口の中でふっと広がって、おいしい香りを発散してく。
水を麺の形にし出汁の風味と一緒に喉を滑らせ食べる…、そんな味わい。
ウットリとなる。
麺をトプッとツユに沈めて、そこに大根おろしをのせてズルッと口に放り込む。
すると甘い冬大根の旨みと風味がタレをまるで別の味わいにする。
大根おろしにわさびを混ぜて、それで食べるとまたスッキリと香りもたのしい大人味。
オゴチソウサマ、また来ます。

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