「キッチンたか」で夜にしました。
ボクの住んでる部屋からおそらく、一番近い洋食屋さん。
しかもこれがゴキゲンな店。
たった6席、カウンターだけ。
料理ができるところを間近に眺めながら、料理ができるのを待つたのしさと、その厨房からやってくる料理がどれも確実においしいコトにゴキゲンになる。
フライパンで作る料理にこだわって、揚げ物料理を提供しない。
洋食店で揚げ物があればコンビネーション商品を簡単に作ることができるのだけど、あえてそれをしないところが立派と思う。
今日は季節の料理が目当て。
カキのバターソテを食べにやって来た。
人気の料理で時折、売り切れになるという。
今日は早めにお店に入り、カウンターの後ろの壁に貼られた白板…、その日の欠品商品が書かれるボードが真っ白なのを見て、ホっとする。
大ぶりのカキ。
お腹がポッテリ、多分、ボクがカキだったらばこんな姿になるんだろうなぁ…、とウットリするほどの太りっぷりのに粉をはたいてこんがりソテ。
千切りキャベツをのせたお皿に、ポテトサラダと一緒に盛って休ませる。
カキをソテしたフライパンにバターをぽったり、溶かしてトロミをつけたソースをタランとかけて出来上がり。
カプリと噛むとプルンと前歯をはじくようにして歯切れて中からカキのうま味が飛び出してくる。
ジューシー。
しかも味わい深く、バターの風味とカキのうま味が混じりあう。
カキは熱を通すとうま味が濃密になる。
うま味を外に吐き出させぬよう調理するにはフライにするのが一番だ…、ってずっと思っていたけどその思い込みを今日は撤回。
もうウットリとただただ味わい、ニッコリとなる。
サイドについたベーコンのコッテリとした肉のうま味も恥ずかしがるほどの、濃厚にして体に染み入るうま味にウットリ。
それからもうひとつ、季節の料理。
牛すじ肉のシチューを味わう。
よぉく煮込んで柔らかくした牛すじ肉を輪切りにし、デミグラスソースと一緒に炊いて仕上げるまさに、肉を味わうゴチソウ料理。
ツヤツヤとした肉の脂とゼラチン質で輝くソースと煮こまれた肉。
肉の断面に輪切りにしたときのニンニクみたいな模様ができてる…、赤身の肉とスジがおりなすおいしい模様をみつめてパクリ。
最初は顎にガツン!とおいしく、噛むとホロリと肉の繊維がほぐれておいしいジュースを吐き出す…、それらをもれなく包み込みおいしくさせるソースの力にまたウットリ。
肉をソースと一緒にご飯にのっけて味わう。
ご飯の粒のひとつひとつにソースがからみスベスベさせて口にころがり、ハヤシライスのような味わい…、そこにカキを炒めたバターソースを混ぜるともう、どうしようもないほどおいしいごはん料理の出来上がり。
メイン料理級においしいポテトサラダに、バターソースを拭って味わう千切りキャベツ。
どれもゴチソウ、オキニイリ。
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ボクらがやってきたときから、ずっと満席…、お客様が入れ替わりつつ、しかもお店を出た時には街の行列ができていた。
流行ってほしいお店がこうして流行っていること。
これほどシアワセなコトってないよな…、って思ってニッコリ、また来よう。
うちに帰ってボンヤリテレビをみながら食事の続き。
小田急百貨店の地下をブラブラ歩いていたら、馴染みのおばさんが売ってる手羽揚げ屋台に遭遇し塩味手羽揚げを買って帰って、それで夜。
常設じゃなくて、定期的にやってくる人気の売り場で、たしかに旨い。
皮がパリッと揚がってて、塩ダレの風味に味もしっかりしてる…、食べはじめると止まらなくって気づけば骨の山ができてる。
危険だけれどやめられない、今日はステキな夜となる。
[5回]
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