ご飯を食べたい、野菜を食べたい、いろんなオカズを味わいたい。
それで来ました。
新宿御苑の近所のお店。
まいどおおきに食堂の支店のひとつ、「新宿一丁目食堂」と名前がついておりました。
オカズがズラリと並んで待ってる。
食べたいものを選んでとって、自分だけの定食にして食べるという。
社員食堂なんかだとこの形式が多いんでしょう。
関西にいくと大衆食堂でこのスタイルのお店も多い。
けれど東京ではこのスタイルは珍しく、だからたまに来たくなる。
いろんなところにお店があって、お店お店でちょっとシステム違うよう。
お盆に料理を並べたら、お金を払ってテーブルにつくタイプのお店が最近、増えた。
けれどココは料理をお盆に並べテーブルにつき食べはじめると、お店の人がやってきてハンディターミナルで何を注文したかをチェックしながら計算をする。
食堂という昔ながらの商売と、近代的なるテクノロジーの融合みたいでちょっと好き。
この前はピタリ1000円という会計だった。
今日は残念、1050円。
1000円分の料理に消費税が5%ついた結果と思うことにする(笑)。
比較的、早い時間というコトもあってでしょうか。
女性のお客様がちらりほらりといるのにビックリ…、見ると小さなお茶碗にお汁に惣菜たくさん並べて食事をしていてた。
煮物や焼き物。
家庭料理が気軽にたのしめるお店は少ない。
しかも小鉢がたくさんあって、自由に選べるお店となるとかなり貴重で、おじさん的にはありがたい。
何人かで集まって、いろんな料理をたのんで分け合う。
そんな食事が出来ればいいのだろうけれど一人で食事をしているといろんなモノをちょっとづつって食べ方がむつかしくなる。
だから結構、重宝しちゃう。
もうちょっとだけ品質が高くてこんなスタイルのお店があればいいのになぁ…。
あるいはこんなスタイルで中国料理とか洋食とかのお店があればたのしいのに。
そんなコトを思ったりする。
今日のメインはブリの照り焼き。
背中の肉とはらみがあって、やっぱり脂ののったハラミの部分がいいなぁ…、と。
塩焼きだったら背中の方。
ちょっと酸味があって脂の少ない背中の肉は、塩の風味を甘みに変える。
けれど甘辛ダレがトロンとかかった照り焼きは、ハラミの脂をおいしくさせる。
シットリしてて、箸を当てるとホロッと崩れて口の中でやさしくほぐれる…、これからグイグイ脂がのっておいしくなっていくんだろうなぁ…、って思う。
生姜焼きとか、かつ煮だとかの肉の料理がいくつかあって、いつもだったら必ず一つは選ぶんだけど今日はお魚だけにした。
肉はいつでも食べられる…、魚はなかなか食べられないから。
小鉢はいろとりどりに。
まずはオクラのおかかまぶしに醤油をほんのすこしだけ。
口の中でトロトロおくらと鰹節が混じって粘って、ご飯をおねだりしてくれる。
それからイカとネギのヌタ…、父が好きな料理のひとつで子供の頃はこれが苦手で仕方なかった、甘酸っぱくってクニュクニュパリパリしたネギがすべる感じが今では好物。
歳をとると食べて美味しく感じるものが変わってくるのがオモシロイ。
見つけると絶対食べたくなるのが高野豆腐の卵とじ。
ココのは甘めのだし汁で、田舎の味がするのがステキ…、高野豆腐を口に含んで舌と上顎くっつけて出汁をジュッと吐き出させスパスパしたのを食べるのが好きだったりするのであります。
玉子もシットリ、フックラとご飯のオカズにするのがもったいなくなるほどのオキニイリ。
それから黒豆。
ツヤツヤ、テリがあってプチュっとみずみずしい。
甘くて、お豆の香りがほんわか。
これを食べるとまた正月がやってきたような気持ちがしちゃう(笑)…、まめまめしくと一粒、一粒、味わった。
大根、ニンジン、ジャガイモ、ごぼう。
野菜たっぷりのとん汁がご飯のオカズに一番ピッタリ。
ご飯は大中小ミニと4種類あるのの中で下から二番目、小のサイズをもらって食べる。
どのサイズのが一番出るんですか?って、ご飯をよそってくれるおばさんに聞いてみたらば、昼は大、夜は小が多いかなぁ…。
昼は若い人、夜はお年を召した方が多くいらっしゃるからってニッコリしながら言っていた。
なるほどそんなお店であります…、ほどよくお腹をみたします。
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