それにしても今日の東京は暑かった。
表を歩いていると頭がジリジリ灼けるよう。
頭を短くしていると、お天道さまを間近に感じる。
あぁ、今日はご機嫌斜めだ…、とか。
あぁ、今日は笑ってるみたいだなぁとか。
今日はおひさまはちょっと元気がすぎるようで、ガンガン容赦無いエネルギーが刺さってくるようでビックリします。
ボクもおひさまの元気に負けぬようにとテクテク、ちょっと歩くと汗が出る。
喉にやさしい元気をもらおう。
それでディーンアンドデルーカに来る。
季節の何かがあるはずと、見たらばなんとウレシイ飲み物。
ミントジュレップがはじまっていた。
しかも今年のミントジュレップは「ローズミントジュレップ」だという。
うっすらカップの底に沈んだピンク色したユラユラゆれるシロップが、薔薇の香りをしているのです。
ゴクリと飲むと、舌にはキリッと柑橘系の酸味が広がり細かな泡がブクブク、舌に張り付きはじける…、そしてフワリと薔薇の香りが鼻から抜ける。
おいしいなぁ…。
しんみりおいしい。
ミントの緑の香りも混じって、首から上を花束の中に突っ込んだ、そんな気持ちになれるステキとゴージャス感に、気持ちがスキッと軽くなる。
さて、もうひと仕事…、大きな企画のまとめごと。
弁天庵でテキパキ夜のお腹を満たす。
仕事を残して帰宅の途中、家に帰って料理を作るのも面倒くさくて立ち寄った。
蕎麦屋には夜早じまいのお店が多い。
夜更かしの習慣のない昔の日本の流儀を未だに守ってるお店が多くて、けれどココ。
今の時代を生きてる人の生活リズムで動いてる。
だからでしょうか。
夜もにぎやか。
特に女性のお客様がいつも多くて、蕎麦屋はおじさんのためのもの…、って感じじゃないのにニッコリします。
料理がお客様をきめるんじゃない。
お店の場所と、営業時間と、それにいくらで売るかがお客様の層を決めると言うコトを、再確認するような気がする。
オモシロイ。
入り口入った正面にレジカウンターがあってそこで注文をする。
前払いにてテーブルにつき、料理ができたら呼ばれてそれを取りに行く…、スターバックススタイルの合理的なる専門店で、最初は随分抵抗あったみたいだけれど、今ではすっかり根付いた感じ。
ただ何を食べようとグズグズしてると次のお客様に迷惑かかってしまいそうで、その忙しなさがちょっと面倒…、ナヤマシイ。
実は今日。
カレーつけそばを食べたくてやってきたのにメニューに無くて、どうしようかとちょっと悩んだ。
もう無くなったの?って聞いてみたら、いえ、ございます。
カウンターの上に置かれたダイジェスト版のメニューになくて、グランドメニューにはあるんです…、って。
注文に悩むお客様のために見やすいメニューを作っているのでしょうネ。
いまだ試行錯誤の途中というコトか…。
首尾よく食べたいモノをたのんで、そしてぼんやりテーブルで待つ。
いつ番号を呼ばれるかと思っていたら、なんとお店の人がお盆をささげてやってくる。
お待たせしましたって言いながら、ボクの注文が届けられてビックリします。
夜はなるべくお持ちするようにしているんです。
お酒を飲まれるお客様も多くて、追加注文の分は前からお持ちしてたのでちょっと手間が増えるだけ…、って。
なるほど、これもウレシイ試行錯誤のひとつでしょう。
トロンとなめらかな蕎麦屋のカレーと、冷たくしめたせいろそば。
冷たい蕎麦を熱々カレーに浸して食べるというこの料理。
蕎麦のツルツルスベスベを台無しにせず、カレー南蛮味を味わうコトができるというアリガタさ…、たまに無性に食べたくなって、こうしてたのむ。
油揚げとネギがタップリ入ったカレーが甘くてピリッと後味辛く、そこにタップリ七味を入れるとビリッと辛味が際立つ感じがオキニイリ。
小柱と玉ねぎ、三つ葉で作ったかき揚げを一緒にたのむ。
これをカレーにトプっと浸す…、カレーに衣の油が移ってコッテリとしたコクがでて、香りもキラッと香ばしくなる。
小さなご飯を一膳もらう。
そこにカレースープをタップリ吸って、重たくなったかき揚げをのっけてハフっと食べると、カレー風味のかき揚げ丼のような感じでこれまた旨い。
それにしてもカレーまみれのご飯粒ってスベスベしててなんでこんなにおいしんだろう。
蕎麦をツルツル、ポッテリとしたカレーをゴクリ…、軽くお腹に汗かいて、さてさて家に戻りましょ。
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