サカキノホトンブログ六本木から新宿の西、暑い昼

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六本木から新宿の西、暑い昼

六本木にて仕事を終えて、昼が早めで軽めのためにちょっとおなかが空いてしまった。

それでチョコッと小腹をみたしに、バーガーキング。
六本木のかつてのお洒落を食べにくる。

まずはワッパー。
オリジナルのレシピの中からトマトだけを抜いてもらって、作ってもらう。
このワッパーは香りがおいしい。
グリドルで焼く他のチェーン店とは違ってココは直火でパテを焼く。
だから焼けたパテから脂が落ちてジュジュっと焦げて煙がパテにつく。
煙は香りの宝庫であります。
香ばしくって、しかも肉の香りがギュギュッとそれで際立つ。
マクドナルドなんて今では、両面焼きのオーブン状の調理器使って焼きあげるから、かつての風味がなくなっちゃった。
合理化で失うモノは結構多い…、ココは昔ながらにこだわる、だから好き。

トマトを抜くのは甘さ足らずでみずみずしすぎる日本のトマトが味を台無しにするんじゃないかと思うから。
それにトマト抜きの方がパテとバンズのバランスがいいんじゃないかと感じるから。
肉のうま味でモリモリ食べるハンバーガー…、これこそ王道って思ったりする、オキニイリ。
オニオンリングスにケチャップつけて、サクサクスベスベ。
甘くて前歯に食感たのしい。
チキンテンダーってスパイス衣をつけてふっくら揚げたサイドもまたゴチソウ。
アイスティーをゴクゴク飲みつつ、おやつ以上で食事以下なるたのしい寄り道、堪能す。

それにしてもこのお店。
今、「Have It Your Way」って言うキャンペーンをやっている。
ハンバーガーに挟む具材や調味料を、自由に足したり引いたりできる。
レタス、オニオン、ピクルス、マヨネーズは１．５倍まで無料で増量してくれて、それ以外は追加料金がかかるけどベーコン足したりフライドエッグをのっけたりと自由自在にカスタマイズができるんですね。
それはそれでいいのだけれど、そのため、注文するときかなりドタバタしてしまう。
レジのシステムが、このキャンペーンに対応できていないから。
例えばワッパーを注文します。
すると次に「セットにするか、単品か」をまず聞いてくる。
ワッパーはトマトを抜いて欲しいんだけど…、とそう言っても、まず、セットかどうかを言ってもらえないとレジが言うコト聞いてくれないんですって、困った表情。
お客様や働く人が、レジくんだりに使われている。
人に合わせるコトが出来ないシステムなんていらないなぁ…、って思ったりした。
そんな午後。

西新宿に移動をし、それでちょっとお茶を飲む。

気持ちがあくせく急いてばかりで、今日はあれこれ空回り。
行くべき場所に行き損なったり、降りなきゃいけない駅を間違え途方にくれたり。
それで気持ちを入れ替えようと…。
ポールバセットを選んできます。

隣のお店のランチも終わって、とてものんびり、のどかな空気。
アイスルンゴを下さいな…、とお願いをしてカウンターでぼんやりしてた。
そしたらお店の人がこう聞く。
「もう、お花見はされました？」
先日、御苑でお花見しました…、ってそう答えたら、今年はなんだか忙しくって、まだお花見が出来てないんです。
ほとんどのところが、夜桜禁止になっているから、仕事を終えるともうお花見にならないんです…、って。
そんなコトを言っていた。
まもなく桜も葉桜ばかりになりそうで千鳥ヶ淵も水面は見事なハナイカダ。

今日はグイグイ気温が上がって気づけば２０度超えて、冷たい飲み物が喉に涼しく、おいしく感じる。
エスプレッソを氷に注ぐ。
そこにお水を注いで作る、アイスルンゴの甘み、苦味に風味が旨い。
冷たい癖して、ついさっきまで熱々だったエスプレッソの名残があって、エスプレッソの粉が時折、舌をザラリと撫でていく。
うつくしいけど、ただキレイなだけじゃないクールビューティーみたいな感じ。
気持ちがパッと明るくなって、次の仕事に気持ちが向かう。
ありがたいかな、オキニイリ。

夜は軽めに蕎麦でスルンと。

永坂更科で生粉打ちせいろ。
つなぎを使わず、粗びきのそば粉を水だけでうつ。
そばの風味が際立つ麺で、なによりココの生粉打ちそばは、太くてヌルンと肉感的。
普通の蕎麦の４本分。
御前そばなら６本分でやっと１本というような、存在感が抜群の麺。
時間をかけて茹でられて、それがシャキッと冷たい水でしめられている。
セイロの上をのたうちまわるように暴れた姿が、食欲さそう。
キラキラ、水が光ってみえる。

蕎麦は水をたぐる料理。

ゴクンと喉がうなります。
麺を数本、ひきあげてタレにトポんと落としてつける。
江戸前蕎麦にタレのつけすぎは禁物だ…、っていわれるけれど生粉打ち太麺はタップリたれを浸けても風味が負けない丈夫。
だからタップリ。
それにココのつけダレは、甘口、辛口の二種類あって自由に選べる。
どちらもシッカリ、カツオと昆布の出汁がきいてて醤油の甘みが強いか弱いかの差。
醤油の風味より、出汁そのもののうま味を余計に味わいたくて、それで辛口。
薬味の葱もワサビもつかわず、タプっと浸けてモグモグ食べる。
ヌルンとしたそばの食感。
唇なでて口に入ってやってきて、噛むとトロンとネットリ潰れてそばの香りが鼻から抜ける。
喉をひんやり撫でながら、お腹に入ってやさしくおさまる。
蕎麦はココロを明るくさせる。
凛々しく、とてもすがすがしくて体がシャキッと軽くなる。

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2011/04/13 (Wed) ダイアリー Trackback() Comment(0)

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