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どんぱ、それからサイゼリア

食事を終えて銀座でお茶。
水コーヒー「どんぱ」ってお店があって久々そこで。

細長い巨大な砂時計みたいな抽出器。
上に水をおき、ポタポタ、粉の上におとしながらコーヒーを出していくという作り方。
香りや風味を損なわず、やさしくマイルドな味わいになる。
昔、流行った。
東京をはじめ日本全国で水出しコーヒーを売り物にしたお店ができた。
けれど手間がかかるのと、その手間なりの値段がとれぬというコトでほとんどのお店でやるのをやめて、抽出器が埃にまみれたガラスのオブジェ化しているところをいろんなところで見たりする。
こうした商品。

水だしコーヒー「も」ありますよ…、じゃダメなんですよネ。
水だしコーヒー「が」あります。
あるいは「しか」ありませんというコトでないと売り物になりはしないし定着しない。
ココはまじめにずっと水だしコーヒーひと筋の店。
水コーヒーを温めたり氷を入れたり、アレンジコーヒーのようにしたりと、いろんなバリエーションもあってオモシロイ。
特にニッキのエキスをくわえたニッキコーヒーっていうのがココの売りのひとつで、これがクセになるたのしい味わい。
栄太楼のニッキ飴を口に含んで、コーヒー飲んでるみたいな感じになれるココの独特。

今日はそのニッキコーヒーでつくったコーヒーゼリーを食べる。
ゆるすぎず、かたすぎず。
スッとスプーンが入る硬さで、持ち上げてやるとプチュンと音を立ててちぎれる。
口に含むとプルンと揺れて、舌の上でやさしくとける。
ひやっとしてはいるけれど、氷やアイスクリームのように鋭い冷たさがあるワケじゃない。
やさしい冷たさが徐々に口の温度となじみ、そしてやっとコーヒーの味がやってくる。
ほのかな渋味に酸味少々、けれど基本は甘くて旨い。
軽くたてたホイップクリームがそのなめらかに拍車をかける。
ニッキの香りがおいかけてきて、コーヒー風味がほとんど消えてもずっと口の中にニッキの気配が残る…、オゴチソウ。

ところでココのアイスグラスの足に履かせたコースター。
コースターにスリットいれて、スカートはかせるように底に半分かぶせる構造で、グラスを持ち上げると一緒にそれもついてくる。
湿った底にピトッと貼り付き、知らずに持ち上げてしまうと途中でポトって落ちてしまう普通のコースターの弱点克服。
たのしい工夫…、いただいた。

夜はちょこっとサイゼリア。

仕事仲間と軽くおなかを満たそうか…、ってそれでココにやってくる。
最近、都心のロイヤルホストがどんどん撤退。
跡のテナントとして、このサイゼリアが入るコトが目立って多い。
面白いことにロイヤルホストからココに変わるとお客様の数が増え、混雑極めるようになるっていうのがこれまたオモシロイ。
今日のココもかなりの混雑。
しかも会社の仲間らしき１０人近くのグループや若者同士。
あるいはファミリーと層や利用動機を問わぬ多様な人たちがやってきているのが興味深いトコ。

ドリンクバーの前に陣取り、次々やってくる人たちを眺めていると、まるで飽きない。
年取った、多分、ドリンクバーを使い慣れてない人たちはみんな一様にドリンクサーバーの注ぎ口を下の方から覗き込むようにして、心配そうにボタンを押す。
一方、使い慣れてる子供たちは、あれやこれやボタンを押していろんなモノを混ぜて注いで、自分ドリンクを作ってく。
ボクのココでのオキニイリは、グラスにタップリ氷を入れて、アイスティーに白ブドウのジュースで香り付け。
お水で薄めてサラッとさせたアイスフレーバーティーみたいなの。

それを片手にあれこれ食べます。
ココのワインはお得だからって、一人でカラフェを空けてしまう勢いの人がたのんだ手羽先、それからソーセージ。
ココの手羽は身がタップリこびりついてる手羽中で、フックラしててなかなかおいしい。
タバスコをバシャバシャかけて食べるとバッファローチキンウィングのようになって食欲グングン出てくる。

チキングリルのディアボラ風は、本来もっと辛くてしかるべき料理。
けれどココは、ファミリーも来るレストラン。
だからかなりおとなし目。
刻んだネギを塩ダレであえた薬味をタップリ上にのっけて、その味と風味で食べるという提案。
ちょっと肉が水っぽくって、それが残念。
まぁ、しょうがない。
インスタントのコーンポタージュを食べてるみたいなベシャメルソース。
甘味ふんだん、ちょっと粉っぽさを感じはするけどかなりのおいしさ。
主食というより、おやつな感じが気軽でいい。

ほどよくお腹を満たしつつ、不思議なほどにココは会話がすすむ場所。
良すぎず、決して悪くなく、緊張させられるようなコトもなにもなく伸び伸びできる。
だからこうしてみんながやって来るのでしょう。
程よきコトは素晴らしきコト…、かもしれないね、金曜日。

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2010/07/16 (Fri) ダイアリー Trackback() Comment(5)

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水出しコーヒー

なつかしいお店です。『どんパ』。
昔、行ったなー・・・美味しいんですよね、ここのコーヒー。
でもニッキ味のは記憶にありません。
美味しそうですね。
『栄太楼飴』、これまたなつかしいです！祖父の煙草のお盆に、いつも缶がありました。
水出しコーヒー、美味しいですよね。
ハリタから、いい道具が出ているようですが、割れ物だけに日本に行って買おうと思っています。
で、今はペーパーフィルターにコーヒーを詰め、口をホチキスで留めてそれをポットに入れて冷蔵庫で水出しコーヒーを作っています・・・。
ビンボー臭いですが、味はOKです。

サイゼリヤ、いいですねー。
ここのサラダが好きでした。ルッコラが美味しかったなーと思い出します。
ドリンクバーの充実ぶり、やはり日本はすごいですね。
アメリカのドリンクバー（って言わないですけど）は、コーラやファンタ、せいぜいがアイスティー。
日本はカプチーノまでありましたものね。
写真を見ながら　いい香りが漂ってくるような気持ちになりました。
ご馳走な写真、ありがたいです。

ねえねえさん / 2010/07/17(Sat) /

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何度もごめんなさい！

どんパの場所を検索したら、『グッチカフェ』なる広告が出ていたので、ぐるなびで見てみました。
どうなっちゃってるんですか、すごいわ東京！！
グッチやブルガリのカフェやレストランがあるんですねー。
驚きました。でも、円が強すぎて行けないなー。オサレじゃないと、きっと足を踏み入れちゃいけないんですよね・・・。
東京のお店事情、素晴らしいですね。びっくりしました。

ねえねえさん / 2010/07/17(Sat) /

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欲張り東京

> ねえねえさん
本当に食に関しては、東京の欲張りぶりは世界一、と思います。
特に銀座はもうドキドキするくらいのなんでもありぶり。
シャネルだってレストランをやっていますし、エルメスでアイスチョコレートが飲めたりもする。
すべてのおしゃれや贅沢が、食に向かって集まってくる。
そんな感じすらいたします。

サカキシンイチロウさん / 2010/07/17(Sat) /

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ダッチコーヒー

近所に夏限定で水出しコーヒーを提供するコーヒー豆屋さんがあります。
1.5リットル抽出するのに約1日かかり、
ご希望の際はご予約の上当日入れ物を持ってきてくださいね、
ペットボトルとか・・・とのこと。
いまだにチャレンジできておりません。
あの大きい抽出器が美しいなと思って眺めています。
今日はアイスコーヒーがおいしそうですね。朝から暑い！

カネコさん / 2010/07/17(Sat) /

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冷たいコーヒー

> カネコさん
ダッチコーヒー。
オランダ領インドネシアで生まれたという、たしかに暑いところ、暑い季節においしく感じるコーヒーですよね。
ここのお店もテイクアウトができるようになっていて、それだけ頑丈で味わいが壊れにくい特徴があるのでしょう。
それにしても梅雨はどこにいってしまったのでしょう？

サカキシンイチロウさん / 2010/07/17(Sat) /

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