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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    性別:
    男性
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    1960/01/26
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    あまりの暑さに、今日も氷をシャリンといきます。

    c94d1833.jpegタリーズ。
    それもちょっと変わった場所にあるお店。
    新宿に何軒かあるマルイの中のヤング館。
    「カレン」って名前で、若い女性をターゲットにしたお店ばかりがはいるビル。
    その2階。
    こんなコトでもなければおそらく足を踏み入れることが未来永劫ないであろう、オシャレなビルで入口はいってすぐのところにあるエスカレーターをググインとあがる。
    すると目の前。
    カウンターがあり、いらっしゃいませと声がかかる。

    座り心地のよい椅子がある。
    窓に向かって置かれた革張りアームチェアーでしかも、袖のところがひとり分用のテーブルになってる。
    外をみながらボンヤリお茶を飲むのにピッタリ。

    パイナップルフレーバーのかき氷をたのんで体を冷まします。
    シャリシャリとした、削ったのでなく砕いた氷。
    昔ながらの日本のかき氷はカンナで削った木の皮、あるいはかつお節。
    フワフワ、スライスされた氷で、けれどこれは氷が粒々、砕けてできてる。
    ハワイのシェイブアイスのようで日本のかき氷より直接的に冷たく溶けるとシャーベット状を経由して、ジュースのようになっていく。
    体の中が冷えすぎないよう、アイスラッテを一緒にたのみ、ゴクリとやっておやつとす。

    4264b841.jpeg夜は家でご飯とします。

    野菜を食べなきゃ…、と生の野菜をドレッシングもつけずにそのままバリバリ食べて、食物繊維をタップリお腹に放り込む。
    メインは鰻。
    夏の元気を蒲焼で、とデパ地下で買い、味わいたのしむ。
    ふっくら焼かれた江戸前風。
    とは言え持って帰る途中で鰻がこわれぬように、あまり深蒸ししていない。
    カチッと鰻の身の食感がほどよくあって、関西風と江戸前鰻のちょうど真ん中みたいな感じ。
    タレがちょっと醤油っぽくって甘くないのがちとさみしくて、これもお江戸の味だねぇと気をとりなおしご飯と食べる。

    サイドに漬物。
    鰻のお供と言えば奈良漬けとだいたい決まっているのだけれど、日本酒の麹の匂いがペットり甘い、奈良漬けだけはちょっと苦手でそれで茄子。

    小茄子を赤唐辛子と甘い醤油で漬け込んだモノ。
    ツルンと固く、かなり奥歯に力を入れないと潰れぬ頑丈。
    クチュっとそれがつぶれると、中からジュワッと茄子独特の青い香りをともなった、おいしいジュースがほとばしり出る。
    も少し辛さが欲しくって、それで練った芥子をつけてヒーハーしながら味わった。
    夏の漬物、瓜の塩漬け。
    カブの浅漬け、それから白菜の柚子漬けとサラダ代わりに野菜を食べる。
    ちょっと軽めで腹八分…、たまにはそうした週末の夜もいいでしょうって気持ちを豊かに夜とする。

    家で仕事をしながら映画。
    日本の夏は日本のホラー映画がいいでしょう…、とそれで「おろち」って映画をみます。
    orochi.jpg楳図かずおの恐怖漫画…、少年サンデーで1970年前後に連載されていたものが原作。
    ホラー映画撮り慣れているその筋的には有名な、監督の手で実写化されて、2008年の秋に公開されたんだという。

    ずっと気にはなっていた。
    楳図かずおのおどろおどろした恐怖世界がどんな風に映画になっているんだろう…、と。
    しかもレンタルビデオ店の棚に並んだジャケットが、廃頽的にしてゴージャスでこれはかなり手ごわい映画と訴えかけてる。
    駄作であろう可能性もかなり強くて、でもそのコッテリとした耽美世界が映像化されていたらば話の内容は別にどうでもいいかもネ…、と。
    そうも思って、ずっとみたくて気になっていた。
    ジャケット買いならぬ、ジャケット借りをひさびさにしてそれであっと驚いた。
    仕事をしながら流し見しようかと最初は思ってそうしてて、ところがグイグイ、映像世界に引き込まれ結局、ほぼシンケンに観終えた次第。


    映画「おろち」orochi 予告編 trailer jp 投稿者 spyagent0011

    スゴイ映画でありました。
    女性にとって、美しさを手放してしまうというコトは死ぬと同じ程に恐ろしいコトなのでありましょう…。
    しかもずっと仲良くしてきた友達の、その片方だけが醜くなってしまうかもしれぬ状況。
    その状況で一体誰が平常心を保つことができるでしょうか…、と、観ている側を十分納得させる内容、シチュエーション。
    見ている間に何かの棘がココロに刺さって、抜けずにずっと毒をトクトク、体の中に注ぎこむ。
    観終わる頃には毒が十分体にまわって、リプレイボタンをおしても一度みたくなってしまうよう…、それほど暗く美しく、残酷なのになにやら身近な物語。
    主演の木村佳乃の熱演…、彼女は愚かで醜い役であればあるほど輝く不思議な女優と思ったりした、癖になる。

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    おろち!
    家に愛蔵版が全巻ありますw
    思わず引っ張り出して読みふけってしまいました。
    この映画版は別々の2つのエピソードを合体させたお話で
    楳図先生もとても気に入ってくださったそうです。
    一番怖いのは人間の情念なのですね。
    キザキさん / 2011/07/17(Sun) /
    > キザキさん
    やはり顔です。
    「顔をぶたないで」と言った薬師丸ひろ子でしたが、「顔をぶつなよ」と言われる人生。
    それも儚く、切ないものだなぁ…、と思ってしまいました。
    名作です。
    サカキシンイチロウさん / 2011/07/18(Mon) /
    怖いですねぇ
    佐藤家の漫画の購入権は母にあり,
    母の好みでない絵の漫画家はあまり家になく(その為我が家の怪談漫画は萩尾望都,一条ゆかりくらいしかなく)
    一方で自分は水木しげるの画集とかを買うタイプだったので
    楳図先生をほとんど知らないままいまに至るのです


    が,
    木村佳乃女史はさすがにオレオの看板だっただけあって
    真っ黒でありながら白さを見せる演技はお上手ですよねぇ
    告白,はやく観たいです
    佐藤Rさん / 2011/07/18(Mon) /
    オレオ佳乃
    > 佐藤Rさん
    なるほど、オレオクッキーのごとき木村佳乃。
    これから、オレオ佳乃さまと呼ぶことに致します。
    告白での壊れっぷりも見事なモノでございますぞ。
    サカキシンイチロウさん / 2011/07/18(Mon) /
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