TORAYA cafeで、次の仕事の準備をかねたお茶をする。
ランチを別のお店ですませて、気分転換。
ちょっとリュクスな食後にしようと…。
青山一丁目のオフィスビルの地下にある、瀟洒なお店。
まだランチタイムと言うコトで、ボクの周りは乙女ばっかり。
みんな野菜をモリモリ食べてる。
ここで食事もすればよかった…、と思いもしたけどしょうがない。
お茶だけだと、ちょっと申し訳なさげな雰囲気。
それで甘味のメニューをもらって、甘いものでも食べながら…、と。
メニューを開くと魅惑的すぎるお菓子の写真が、私を食べて!と呼びかける。
けれど、あんこを使ったお菓子がほとんど。
洋菓子のアクセントをくわえて仕上げたあんみつだったり、お汁粉だったり。
あんこは苦手なんだよなぁ…、って、ちょっと冒険する気になれず、ただひとつだけ。
プリンはあんこを使ってません…、というのでそれを選んでたのむ。
しばらく待ってやってきたのが、白くて透明感のある磁器の器に入ったまさしくプリン。
あら、うつくしい。
淡い茶色からのクリーム色に、グラデーションでお皿を彩るやさしい姿。
葛プリン。
カスタードプリンに葛をまぜて仕上げた、食感ちょっと変わった仕上がり。
プチュンと粘り着くようなムッチリとした弾力が、プリンというよりブラマンジェ。
なのにバニラと玉子の風味はまごうことなきプリンと言う食べててたのしくなるお菓子。
和三盆を炊いて作ったシロップが、香ばしくはある…、けれどカラメルよりはやさしい風味で、和な味わいを醸し出す。
薄焼きサブレの下に隠れた柑橘のジャム。
柚子とレモンを皮ごと煮詰めたマーマレードで、これがスキッと酸っぱくて、苦味爽快な大人味。
日本のみかんやオレンジは甘くて苦みが弱いから、マーマレードを作るときには、柚子を使うといいんだよ…、っていわれるけれど確かにこれはビリッとおいしい。
プリンの甘味がひきしまる。
それから煎茶。
スティール製の実用的でシンプルなポットに入ってくるのだけれど、その蓋を持ち上げるためについてる突起が、緑のフェルトで覆われている。
見た目、やわらか。
手触りまでもが当然、やわらか。
中に入ってる飲み物、やわらかなのに違いない…、って予感をさせるところがステキ。
ぬるめのお湯で出してるからでありましょう。
思った通りに甘くてなめらか。
お茶の香りが鮮やかで、ウットリしながら仕事に気持ちを向けていく。
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話が前後するけれど、お茶の前に食べた昼食。
TORAYAcafeの近くにあったサッポロライオン…ビアホールのランチになぜだか手を出した。
お店の入り口の横においしそうな商品サンプルが並んでて、そこにトルコライスを発見したのが、入ったキッカケ。
先日、デパート食堂で上等すぎて残念なトルコライスを食べてガッカリ。
どこかで食べ直さなくちゃって思っていたけど、なかなか出会えず、それでここ。
大きなお店で待たずに入れたコトもてつだい席に案内されながら、トルコライスを下さいな…、って指名買い。
しばらく待ちます。
いくつもの料理を一つのお皿に盛り合わせにする料理はちょっと時間がかかる。
お子様ランチはその典型。
お子様を待たせる訳にはいかないから、最優先で作る緊張しなくちゃいけない料理でもある。
お子様ランチは厨房スタッフの維持の結晶。
サービス精神のカタマリ料理。
けれどボクらは大人でだから、ジッとガマンで待つことにする。
隣にやってきた老夫婦。
おじぃちゃまがトルコライスをたのんだんだけど、奥さんが心配そうにそっとつぶやく。
「トルコライスって料理の名前、トルコの人に了解とっているのかしら」って。
「風呂みたいなコトになっちゃぁ大変だもんな」とご主人いって、二人でフフッと笑って水を飲んでいた。
ほほえましさに時間を忘れて、気づけば料理が目の前に。
ドライカレーにエビフライ。
千切りキャベツにナポリタンと言う、ちょっと変わった組み合わせ。
ビックリしたのがナポリタン。
どこにも具材が見つからないのネ。
麺をケチャップ炒めにしただけのモノ。
洋食屋さんの付け合せとして、こうした具なしのケチャップ炒めスパゲティーをいることはある。
けれどこれをナポリタンとは呼ばないよな。
これはちょっとひどいじゃないの?と、最は思った。
でもしょうがないと、いただきます。
ムッチリとしたハリのある麺。
アルデンテじゃなく表面から芯まで同じ固さに茹で上がっててけれどかなりの歯ごたえ、ハリがあっておいしい。
良く炒められてて、コンガリ焦げた油の香りが、焼けたケチャップの甘い香りに混じってかなりのオキニイリ。
これで具材が混じっていれば、もっとおいしくなったのに…、って思いはするけどそれはそれ。
ドライカレーもベリーホット。
ブイヨンで炊いたピラフをカレー粉たっぷり使って仕上げたのでありましょう。
ヒーハー舌が痛くなり、お腹が燃えるような辛さも、こりゃ悪くない。
小さいながら、シッポまでシッカリカリッと食べられるエビフライもただしいおいしさ。
ただ値段だけの価値があるかは微妙なところ。
ココは青山…、しょうがないかと思ったそんなランチのコトでございます。
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