昼を打ち合わせの前に軽くすませる金曜日。
場所は銀座。
スターバックスが日本に初めてやってきた場所。
すべてがはじまった場所であります。
北米以外ではじめての出店。
しかも開業当初から全面禁煙。
フレンドリーなサービススタイル、居心地の良い店の雰囲気。
外食産業の人たちは果たしてこのビジネスモデルが日本で通用するのかどうか、かなり注目したものです。
日本独自の喫茶店文化。
ドトールコーヒーという一見、競合しそうなお店が沢山あった当時の日本で、まさかここまで定着するって思った業界の人は少ない。
だってアメリカから日本にやってきて成功した外食のチェーンストアより、夢破れて帰ってしまったチェーンの方が圧倒的に多いのだから。
ハンバーガーやフライドチキンに比べて差別化がむつかしいであろう「たかがコーヒー」で日本の市場に食い込むことって無理じゃないか…、という人の方が多かった。
たしかにスターバックスのコーヒーよりもおいしいコーヒーを売ってるお店はいくらでもある。
でも、結果はそうじゃなかったワケです。
スターバックスが売っていたのは「コーヒーという飲み物」じゃなく「コーヒーがかたわらにあるシアワセな時間と空間」だったのでしょう。
今や日本中にお店があります。
都道府県単位でお店が無いのは鳥取県と島根県だけ。
食材流通コストがかかりすぎるから…、って理由らしいけれど、そろそろ時間の問題なんじゃないのかなぁ…。
この銀座にも10軒近くお店があって、けれどこの店。
やっぱりどこか違う雰囲気をもっている。
近所のマロニエ通りに大きな店ができたときにはそこの、ゆったりとした高原リゾートホテルのロビーみたいなゆたかな雰囲気が好きでそっちをよく使ってた。
けれどそこもリニューアルして、椅子テーブルが増えてしまってスペシャル感がなくなっちゃった。
それでココ。
小さいけれど明るく気持ちがよい空間で、来るとなんだかホッとする。
創業の店を大切にする会社はステキな会社に感じる。
どんなに大きな会社であっても、はじまったときはベンチャーで、おそらく不安で、どうなるんだろうって言うに言われぬドキドキワクワクがあったはず。
そのドキドキを感じた場所をなくさず、思い出し続けること。
悪くないんじゃないかと思う。
それがそんなに良い場所でなく、使い勝手が悪い店でも何か悩んだコトがあったらそこに戻れば元気がもらえる…、プライスレスなんじゃないかと思ったりもする。
最近のオキニイリのフードメニューの「チェダーチーズツナメルト」。
それにドリップコーヒーをショートサイズでもらって、通りに面した日当たりの良いテーブルにつき、さていただきますと、いただきました。
そういえば飲み物のサイズを「SML」じゃなくて「ショート・トール・グランデ」と呼ぶこの呼び方も今ではすっかり定着しちゃった。
たまにエクセルシオールとかで「ショート」と注文してしまうことがある。
いつのまにか「S」はスモールのSじゃなくて、ショートのSになっちゃった。
擦り込み効果のスゴいコト。
それにしてもツナメルト。
やっぱりおいしい。
空気をタップリ含んで焼けたパンを再びコンガリと焼く。
パン生地が含んだ水分を吐き出させ、カラッと仕上げているからカサカサ、前歯をくすぐる食感たのしい。
甘み控え目のひきしまったパンの味わいもサンドイッチにピタリとハマる。
そこにツナ。
シットリとしたフィリングがタップリはさまり、ムッチリゆっくり飛び出してくる。
この意外性。
前歯が味わう食感と、舌や奥歯が感じるモノがまるで真逆でそれがなんともオモシロイ。
ツナメルトって料理の名前の、メルトの部分を担当しているチェダーチーズのとろみがたのしい。
乾いたパンとシットリとしたツナをつないでおいしくさせる。
刻んだピクルスが酸味と香り、クシュッと潰れる儚さがいいアクセント、オキニイリ。
あまりにおいしく、一気にこれだけ食べてるうちに、ドリップコーヒーがぬるくなる。
空は青くともまだまだ寒いというコトでしょう、風邪引かぬようがんばりましょう、ニッコリと。
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ところで今日、打ち合わせの最中にちょっと話題になったこれ。
PC、スマフォなどウェブにつながる情報端末のほぼどれからもアクセスできるというユニバーサルなウェブアプリケーション「Poll Everywhere」っての紹介ビデオ。
Poll=世論調査に代表される投票システム。
Everywher=投票。
つまり、どこでも投票調査ができるというのが売り物のアプリケーションで、これは相当にオモシロイ。
勉強会なんかをやっていて、ココでみんながどう思ってるか聞きたいなってとき、手を挙げてくださいってお願いしてもなかなかすぐに挙げてくれない。
その場があたたまっていないと無理だし、せっかく手を挙げてくれてもその人数を数えることに一苦労…、これなら質問をすぐ入力してそのリスポンスをみながら議論の内容をかえていく、インタラクティブな講演会や勉強会ができる気がする。
このビデオのように、自分の講演内容がオモシロイかどうかなんて質問したら、かなり凹むこともあるかもしれないけれど、こうしたコトが安価にしかも誰にでもできるようになる時代ってスゴいなぁって思ったりした、さて移動してまた仕事!
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