夜を浜松…、現地の飲食店の経営者の方々と新年会。
四川料理の名店、「桜蘭香厨(ローランシャンツー)」というお店にて。
浜松というこの場所は、ボクとボクの父がずっと通い続けて飲食店の繁盛原理の基本を作り上げた場所。
もう30年も前のコト。
当時、大手レストランチェーンが日本中にお店を作りはじめた頃で、それで地域の食が随分傷んだ…、長らく一生懸命地域に根ざして頑張ってきたお店が「目新しくて便利な店」の前に次々、屈服を強いられた時代で、それじゃぁいかんだろうと有志が一斉蜂起した。
日本全国で、チェーンストアに負けぬ個性と地域性を発揮しながら、地域一番店を作ろうと。
その運動のはじまりの一つがここ、浜松のとある会社からはじまった。
今の日本の外食産業。
世界の中でも稀なほど、多様で多彩なこの構造が生まれたきっかけは、そのとき生まれたとボクは今でも思っている。
今の日本の外食産業。
ちょうど30年前のそのときと同じような状態にある。
挫けそうな気持ちでそれでもがんばっている、若い経営者に当時、同じような気持ちでがんばった先輩たちの話をきかせてあげたくて、勉強会でお話頂戴できませんか?
聞いたら、快諾。
おそらく3月中旬に、そういう機会をつくれる予定、今年はいろいろ忙しい。
前菜あれこれ。
それに続いて豚バラ肉を薄切りにして中国醤油に山椒、辛子でピリリと味わう雲白肉片。
本当は塊肉を茹でてそれから薄切りにして作る料理…、けれどそれでは時間がかかる、だからココでは薄切り肉をちりちりさせてる。
歯ごたえひ弱で、豚肉自体は上等でだからちょっと勿体無いなと思いもしたけど、チリチリヒラヒラ、雲のような肉のフリルにこれもいいかとニッコリします。
海鮮料理をいくつかたのむ。
ホタテやエビ、イカをつかって野菜と合わせた塩味炒め…、トロンととろみがシッカリしてて味わい豊かでなかなか旨い。
塩味料理がおいしいのは、スープのベースがおいしいコトと料理の腕がシッカリしている証拠でしょうな。
四川料理らしい牡蠣のユイシャンソースは酸味と辛みがシッカリしてて、けれどちょっと甘みの仕上がり…、地域に合わせた味なのでしょう。
もひとつ同じユイシャンソースで作ってもらった茄子の煮込みはビリッと辛くて、咳き込むくらいの酸味がおいしい…、ご飯が食べたくなる一品。
エビのあんかけ汁そばをみんなで分けて、ザーサイつまみに話がなかなかとまらない。
昔の話をしはじめると、歳をとった証拠だよ…、ってよく言うけれど、昔の話と今の話が途切れなく、シームレスにつながっていく。
昔があるから今がある。
昔やったコトを今の時代に再びいかすコトができれば、多分、みんながシアワセになる。
歳を取るっていいコトだよね…、とみんなで思ってコックリ、同意。
デザートでマンゴープリンを食べる頃には、今年を戦ういろんなコトがみんなの頭の中に浮かんで、さぁ、やりましょうと元気で別れる。
料理もおいしく、けれどなにより話がたのしい。
なんてステキな再会でしょう。
こんな夜にはビールを飲まなきゃ申し訳ない…、ちょっとゴクリと飲みました。
明日の足が涼しくならないようにと願い、お風呂に入って温まる(笑)。
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