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2024/11/24 (Sun)
ナカウドリ
なか卯が「鶏」を素材にした料理にユックリ、傾斜している。
今、鶏をつかった商品を売り出そう…、っていうプロモーションをやっている。
鶏って食材。
多分、これから来る!って思う。
手軽な値段。
パーツによって味と食感が異なる多彩。
同じ部分でも料理の仕方でこれまたまるで味が違ってきたりする。
なにより安心、安全ってことに忠実になろうと思えば、個体が小さく飼育期間が短くてすむ牛より豚より鳥が有利ってことになる。
世界中で鶏を食べぬ文化は無い…、っていう部分も強かったりする。
そんな中。
もともと親子丼が主力商品のこのなか卯。
牛丼なんかにうつつを抜かして、吉野家やすき家なんかと消耗戦を繰り広げるより、鶏で試行錯誤してみよう…、ってことなのかなぁ。
それなら悪くはない戦略。
ケンタッキーフライドチキンじゃない鶏の店。
いけるんじゃない?って思います。
で、今回のプロモーションのの目玉が「ダッカルビ丼」。
鶏のぶつ切りを甘辛味噌で炒めて食べる、韓国料理を代表する鍋のひとつ。
第一次韓流ブーム。
今から15年ほど前のことでありましょうか?
非焼肉系韓国料理の第一ブームはこのダッカルビからはじまった。
甘ったるい独特の味わいに、大ブレークとはいかなくてその後あっさり、サムギョプサルに韓国料理の主役を持っていかれた料理。
満を持しての丼化?
ぶつ切りの鶏。
若干小さめで、観察すればここの親子丼用の鶏とほぼ同じ肉。
それに茄子にインゲン、それからジャガイモくわえて、甘辛味噌で炒めたものをご飯にのっけた。
ジャガイモが入るところがダッカルビである所以なのだろうけれど、ご飯の上具としてはちょっと無理があるような。
辛味控え目で甘ったるいのがやっぱりちょっと勿体ない。
いっそ普通に焼鳥丼を売ってくれた方がうれしいのになぁ…、ってそう思う。
一緒に唐揚げ。
3個180円という手の出易い価格がまずはおもしろく、それで思わず食券販売機のボタンをポチッと押した。
初体験。
で、これ。
旨い!です。
かなりシッカリ揚がった衣。
バリバリサクサク、まるで揚げたせんべいみたいな香ばしくって軽い食感。
噛むとバシバシ、破裂するように衣が砕けて皮がジュワッと崩れて旨味を吐き出してくる。
味もシッカリ付けられていて、ご飯のおかずに程よい感じ。
レタスにキャベツにマヨネーズという、定食屋さんの一品料理みたいな様もなんだかうれしく、これはちょっとハマりそう。
そもそも鶏をおいしく食べる方法の、ボク的ナンバー1は断然、こんな唐揚げ。
ナンバー2はロティセリチキンの胸肉で、次にチキンカレーじゃないかなぁ…。
かなり偏りございます。
ところでここで丼とると、塗りの木さじが付いてくるよになっていた。
丼って器を手に持ち、口を丼に当てるようにして食べるのが、本当はおいしい食べ方だろうってやっぱり思う。
うどんもそう。
ラーメンもそう。
持ち上げたときの重たさをズッシリ感じて、まず手が先に味わう。
手に伝わってくる温度感。
口を丼に近づけるにしたがって、匂いや熱がそのおいしさを訴えかけるとても肉感的なご馳走が丼料理。
例えばカレー丼が、カレーライスにない特徴を持っているとしたらばそれは丼という器に入っているというとこ。
カレー丼は箸と唇で味わう料理。
スプーンと舌で味わうカレーとはまるで違った味がするに違いない。
箸にこだわる食文化。
大切にしたいなぁ…、って思ったりした。
どうだろう。
家に帰る途中の八竹で茶巾鮨を買う。
とても鮮やかなレモン色。
シットリ、ふんわり焼けた玉子で包まれた、具沢山の酢飯をカプっと手軽に味わう甘いご馳走。
手づかみします。
ズッシリ重い。
噛むとジュワッと甘い卵焼きが前歯で潰れる。
空気の泡をタップリ含んで、だからずぶっとあたかもメレンゲが口の中で潰れるような湿った不思議な感触がする。
それがご馳走。
胡麻、海苔、エビの田麩に酢じめのレンコン。
それらが一度に口に入って、プチプチ、コツコツ、カリカリ、しっとりいろんな味が散らかっていく。
お腹一杯、月曜の昼。
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2009/09/21 (Mon)
FF・デリ
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