朝をカリフォルニア風にあじわってみる。
カフェクロワッサン。
焼きたてのクロワッサンをテーマにしたファストフードで、ロイヤルホストを運営している会社がやってる。
コーヒーの入ったカップに、1983の数字があるから、出来てもう25年以上も経つのでしょう。
できた当初はまだスターバックスのようなお店も少なく、サンマルクカフェのようなお店も多くはなかった。
日本離れした空間で、パン焼き機のある、カフェっぽい店の誕生は、かなりの興奮をもって受け入れられた…、ような記憶がかすかにあります。
今では決して特別じゃない。
パンを焼いてるファストフード、…ってそんな感覚。
パンにしたってポウルにいけば、シッカリトしたクオリティのパンに出会える。
コーヒーだってもっとおいしい店がある。
どこをとっても中途半端で、ここに来なくちゃいけない理由はどこにもない。
存在感の希薄なチェーンになっちゃった。
ただココの朝。
お店の前を通りかかると、パンが焼けてる甘い匂いに包まれる。
小麦の焼ける香ばしさ。
バターがとろけるコッテリとしたコクある香り。
クロワッサンを特にメインで焼いているからでありましょう。
普通のパン屋にない華やかが、お店の外まであふれ出してて、思わず足が止まっちゃう。
カリフォルニア的香りであります。
ロサンゼルスのコミュニティーモールのパン屋さんとか、ホテルのロビー。
そうした場所から漂う香り。
ボクにとってのカリフォルニアは、一生懸命、南フランスを装おうとしているアメリカって感じがするのでありまして、だからクロワッサンとコーヒーのにおいを嗅ぐと、不思議なほどにカリフォルニアを感じてココロが切なくなってく。
今朝、特に空気の中のカリフォルニア濃度が高く感じてそれで、思わずカウンターの前に立ってた…、クロワッサンをくださいな!って。
具材違いのクロワッサンのサンドイッチが4種類ほど。
玉子料理を挟んだモノや、エビアボカドという品揃え。
まるでドトールコーヒーの、朝のサンドイッチのようで、ちと笑う。
朝に食べたくなるモノって、そんなに種類があるワケじゃなく、似通っちゃうのはしょうがないコト。
だけどあまりの似通いっぷり。
しかもそれらほとんどが新商品で苦労してるんだなぁ…、って思ってしまう、大変だぁ。
ツナとアボカドのサンドイッチを選んで買った。
ツナの香りと緑の風味。
シットリとした朝に食べるにほどよい食感。
口の中に思い浮かんでたのむとなんと、それからアボカド切り分け皮を剥く。
剥いたままだと色や風味が変わってしまう。
こうしたところはロイヤル的で、悪くはないなと感心します。
ツナのサラダにレタスの葉っぱ。
そしてアボカドというシンプルさ。
結構大きく切られたアボカドの熟し加減が絶妙で素材選びの確かを感じる。
ただ調味料がツナのサラダに使ったマヨネーズだけでだから少々、物足りない。
クロワッサンの味と風味をたのしんで…、ってコトかもしれない。
でもあんまりに味がなくって心配になる。
しかも具材の乗せ方に偏りがあり、ツナサンドイッチの部分とアボカドサンドの部分に分かれちゃってる、なんだか残念、勿体ない。
クロワッサンの味はそこそこ。
バターの香りと自然な甘味はいい感じ。
けれどしっとりしたタイプ。
バリバリとした砕け感はほとんどなくて、それならムッチリ粘りがあるかというとそうでもない凡庸。
サンドイッチにするには程よく、けれど印象に残ってくれぬ歯ががゆさ感じる。
ますます勿体なさをかんじます。
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