サカキノホトンブログどんこ椎茸、春呼び茶

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どんこ椎茸、春呼び茶

昼を天丼。
てんやで今の季節の限定、大江戸天丼にどんこをのせる。

どんこ椎茸。
昔、台湾を代表するレストランの女主人と親しくし交流してたことがある。
彼女が日本に来るたび、台湾のお茶をお土産にタップリ持ってきてくれる。
お返しに、何がお土産にいいですか？…、って聞いたら一言。
どんこ椎茸。
乾燥したのでいいから、あれがあるといろいろ助かるのよね…、って。
それで、訪台するたび箱一杯の乾燥どんこ椎茸をお土産にもって行くのが通例となる。
肉厚の日本のどんこは当時かの地ではなかなか手に入らぬモノ。
だからそのお土産と交換にその人の店でアワビの姿煮込みをごちそうになれたのですね。
エビでタイを釣るような愉快な物々交換。
だってアワビよりこの椎茸の方が料理のしがいがあって、おいしい。
出汁はとれるし、旨いし食感も艶っぽくって…。
たしかにクチャッと前歯で歯切れてそれが、ムチュンと歯茎にまとわりついて撫で回す。
その肉感的なる食感は、まるで乾燥アワビを戻して煮込んだ煮込み料理の食感に似る。
ツルン滑るがごときハリには劣り、その分、ピトッと貼り付くような粘り気がどんこにあって、だからより濃密な感じがします。
ソースやスープを吸い込んで自らの持つ味を一層おいしくさせる、身の性質はほぼ同じ。
値段以上の価値があるのは椎茸の方…、って彼女が言って愛でるのも当然のこと？
少なくとも薄く小さなアワビスライスより、分厚く大きなドンコの方が食べ応えがあるのは絶対、間違いないのは事実でしょう。
なつかしい。

そのポッテリに衣をまとわせ、サクッと揚げる。
もともと油と相性のよいキノコの中で、特にドンコはあげると旨い。
油に負けぬ旨みと食感。
みずみずしさが引き立つ感じが一級品。

太って脂ののった穴子がまるまる一本。
この食感もむっちりムチュン。
丼の端から端をほんの少々はみ出るくらいの、程良いサイズのエビが二本。
これも食感、プチュンとなめらか。
揚がったばかりの天ぷらを甘辛ダレにトプっと浸して、飲み切れぬほどのタレを吸い込ます。
シットリしてるお江戸流儀の天丼の、力強くてたくましい味。
ご飯がすすんでしょうがない。

食後をスタバ。

月が変わった今日からはじまるスタバの新しいティーシリーズ。
天ぷら油をサラッとリセットしましょうか…、と３つ揃ったハーブの中から、オレンジブロッサムを選んで試す。
香りはオレンジ。
とても明るく爽やかで、スッキリとした柑橘系の香りがススっと鼻をくすぐる。
コクリと飲めば、カモミール系の甘くておだやかな草の香りが口に広がる。
ほのかな酸味。
ミントっぽい涼しく鋭い爽快感がそこに混ざって、とても複雑。
けれどとっても心地よい、たのしい複雑に気持ちがなんだか晴れ晴れしてくる。
最後にスキッと残って香る、ジャスミンティーもふくよかで、春呼ぶ感じ。
オキニイリ。
空の気配は少々、あやしい雨気配。
雪が降るかもしれないと、天気予報では言っている。
皆様おかわりありませぬよう…、温かくしてしのぎましょう。

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2010/02/01 (Mon) FF・デリ Comment(4)

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先を

こされちゃいました、新しいティー（汗）
ジャスミンティーは大好きなので、早速試してみようと思います。
今晩は積もるようですので
気を付けてくださいね・・・。

あっくんさん / 2010/02/01(Mon) /

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やさしくおいしい

> あっくんさん
早速ためしてしまいました。
ふふふ。
春を呼び込むような軽快な味わい。
おいしかったですよ。
10時ちょっと前のこの時間で、もう道路が真っ白になり始めています。
慣れない雪にちょっとワクワクしたりしています。

サカキシンイチロウさん / 2010/02/01(Mon) /

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無題

てんやさんのマスコット、かわいいですね。天ぷらもおいしそう！
ところで、きのこが食べれないぼくは、何だか人生の1/3を損してる気がします。
安くてうまい（らしい）きのこが食べれないなんて・・・悔しいです。

チキンさん / 2010/02/01(Mon) /

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きのこ

> チキンさん
今日はこの人形の前に座ったものですから、思わずパチリとやりました。
かわいいですよね、このオジサン。

因みにボクの友人にもどうにもこうにも茸がダメな人がいまして、どんなに小さなみじん切りの茸も察知するセンサーが内蔵されているのです。
その性格たること、いかなる精密機械もかなわぬ具合。
いつも感心しております。
かくいう私。
たいていの茸はOKなのですが、なぜだかマイタケだけはまるで受け付けぬ胃袋です。
不思議です。

サカキシンイチロウさん / 2010/02/01(Mon) /

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