表参道で朝を迎える…、ル・パン・コティディアンを覗いてみます。
オーガニックブレッドの聖地として世界各国にお店を展開しているベルギー発祥のベーカリーレストラン。
日本では東京タワーの足元の芝公園に一号店、そのあと西新宿に二号店を出店しててここはめでたき3号店…、表参道の駅から3分くらいかなぁ、青山通りに面した小さなビルの一階。
一号店の持っているスペシャルな立地のパワーを借りられず、しかもとても小さな店でぼんやりしてると思わず通り過ぎてしまいそうな普通のパン屋さん風。
なんだかスゴく勿体無くて、なんでこんなところにお店を作ったんだろう?
「大したコトをしているお店」。
にもかかわらず、そんな風に見えぬ立地と店構え。
だからでしょうか。
おじさんがぼんやりお店にやってきて、アイスコーヒーを飲んでさっさと帰ってく。
なんだかスゴくモッタイナイ。
それにこれは一号店からのコトなんだけど、パンを対面販売でなく棚に並べてセルフサービスのようにしている。
日本の市場に合わせてと言うことなんだろうけど、せっかくの上等なパンの値打ちを下げる仕打ちで好きじゃない。
ヴィロンだとか、ポールだとかはしっかり対面販売で売り切っているのに。
立地の風情もスペシャルじゃなければ、無造作にパンが並ぶお店の景色もスペシャルじゃない…、パンがあまりにかわいそう。
レストランのメニューは芝のお店の縮小版って感じでしょうか…、パンのおいしい食べ方の提案のあるたのしい内容。
朝食メニューも用意されてて、卵料理がメインのセットを選んでたのむ。
何種類か用意されてる玉子料理の中からマッシュルームのオムレツ選びパンとコーヒー、オレンジジュースが付くというモノ。
パンに付けるジャムやスプレッドが自由に好きなだけ使えるという、ウレシイサービスはココでも健在。
お店の中の大テーブルの隅っこにジャムが全部で8種類ほど。
スプレッドやバターが5種類ほども用意されてて、それをパンのお皿にあれこれ塗りつけていく…、たちまちお皿が絵を描くときのパレットみたいになっていくのがなんともウレシイ。
マーマレードに黒すぐり、チェリーに杏のジャム、ミルククリームとチョコスプレッドをくわえてパンに塗り食べる。
チョコスプレッドのおいしいコトにニンマリしつつ、ジャムやスプレッドと一緒になってグイグイおいしさ増していく、素朴で痩せた食感のパンにウットリ。
パンそのものの味もおいしいに違いない…、けれど料理やジャムと一緒に食べておいしいパンが多分、本当においしいパンじゃないかと思う。
日本のパンはご飯に例えれば炊き込みご飯とか丼みたいなそれ自体で自立したおいしさのあるパンばかり…、白米みたいなココのパンがボクは好きだなぁ、オキニイリ。
塩味がパリッときいたオムレツに、シャキシャキとしたハーブのサラダもほどよくおいしく、ミルクを混ぜたコーヒーをゴクリと飲んで、朝のお腹をたのしく満たす。
それにしてもこの店が、もしパンケーキのお店だったら、どれほどにぎわっているんだろう…、って思ったりもする、今のブームはわからない(笑)。
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