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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    HN:
    サカキシンイチロウ
    年齢:
    64
    性別:
    男性
    誕生日:
    1960/01/26
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    ル・プレヴェール

    pv.jpg原宿のジャイルって商業ビルの中にあるフレンチレストラン。
    カフェっぽい雰囲気で、レストラン的端正な料理を供するたのしいお店。

    こうしたフレンチのお店が多い場所をあげれば、多分、神楽坂から市ヶ谷あたりじゃないかと思う。
    普段着的で気軽でフラッと立ち寄れる店が多い街。
    原宿、青山、表参道にもそうしたお店が多くある。
    けれど神楽坂的普段着と、表参道的普段着が異なるように、レストランの雰囲気もちょっとお洒落でよそよそしい。
    けど、そのよそよそしさをたのしむコトができるなら背筋が伸びる。
    心地良い緊張感は、エキサイティングな食事のためのステキなスパイス。
    この街、ここにこなくちゃ得られぬ特別感が、この界隈のカジュアルなフレンチレストランの魅力のひとつ。
    ココもそうした特別感があってとっても好きだった。
    近所で仕事があることもあり、ひさしぶりにとやってきた。

    bed01ee1.jpegちょっとビックリ。
    お店の面積が半分ほどに小さくなってた。

    かつては窓が大きく取られたテラスカフェっぽい部分に、シットリ落ち着いたレストランが併設されてる感じだった。
    けれどその、テラス風の部分が全部、別のお店になっていてレストラン的ところだけで営業している。
    窓のない、ミッチリとした濃い空間。
    悪くないな…、って直感します。
    テーブルとテーブルの間も若干狭く、まさにビストロ。

    隣の人と仲良くなる必要のない、テーブルごとに完結をした世界をたのしむレストラン。
    隣の席の会話も含めて、お店全体の元気でおいしい雰囲気をみんなでたのしむビストロとどっちがこの街、この場所にふさわしいかって言ったら絶対、ビストロ的。
    ミッチリ感がより濃厚な、今の店はかなり上出来。
    聞けば今年の2月から。
    お客様の反応は賛否両論というけれど、ボクはこっちの方が好き。

    感心しながら写真を撮ってたらお店の人がやってきて、「フォトコンテストをやってますからいい写真を撮って投稿してくださいネ」って。
    11月20日まで撮った画像をココ(Tokyo@lepreverre.co.jp)まで送るとエントリーができるっていう。
    今の世の中。
    レストランでどれだけ写真を撮ってもらって、それをブログにアップしてもらえるか?っていうのが口コミ作りに大切なトコ。
    よくわかってる…、って思ったりした、さて、ランチ。

    02fa0d53.jpeg前菜にとった「豚肉の冷菜の盛り合わせ」。
    一番右から、豚のリエット。
    豚バラ肉のコンフィにそれから、レバーのパテ。
    塩漬け子豚のパテとガーリック風味のテリーヌと全部で5種類。

    所詮、パテやテリーヌはみんなおんなじ形で見栄えはしない。
    けれど食べると、塩漬け子豚は繊細な脂の甘みがとてもやさしく、一方、ガーリック風味のパテはフンワリ、空気を含んでサラッと舌どけが良い。
    脂がクチャっと奥歯で潰れる豚バラ肉のコンフィの、なんとも肉感的な味。
    中でも、おっと感心したのがリエットで、煙の香りが噛むなり口中、満たしてく。
    スモークしてからリエットにしたのでしょうか?
    ネットリとした食感と、それを裏切る炭の風味に一体何が口の中に今いるのか?って、戸惑いながらも、そのおいしさのとりこにされる。
    美味とは人を惑わせるもの…、痛感す。

    77933176.jpegメインディッシュに魚をとって、それを待つまで壁を見る。
    ビストロによくありがちな、壁に大きな黒板があり、そこにメニューが書かれてる。
    それをひとつ、そしてまたひとつ。
    頭の中で読み上げながら、どんな料理か考える。
    牛肉をグリルして、そこにガラムマサラの風味をくわえたメイン。
    しかもそこにパセリのジュ。
    エキゾチックなスパイスと、パセリの緑の香りが出会うって、いったいどんな感じなんだろう。
    イマジネーションをステキな料理の名前でもてなす。
    そうこうしてると、あっという間にメインの料理がやってきた。

    魚の皮目をカリッと焼いて、リゾット敷いた上にのっける。
    見た目からしてボリューム感がたっぷりの、典型的なビストロ料理。
    皮にスパイスをびっしりつけて、それがカリカリすると同時にガリッガリッと奥歯で砕ける。
    その度、いろんな香りがしてくる。
    胡椒にアニス、それからクミン。
    このシェフ、中近東系のスパイス使った料理作りが好きなのかなぁ…。
    魚を支えるリゾットは、トロンとなめらか。
    クリーミーなフランス風でクリにナッツにきのこのかけらと、食感にぎやか。
    秋のリゾットって言う感じ。

    9c86fca5.jpegパンの力を借りずとも、しっかりお腹が膨れるボリューム。
    しかも飽きず、味の変化を愉しむコトができるメニューの構成力。
    これはかなりの実力派。
    普段着使いにピッタリだなぁ…、って思いながらコーヒーを飲む。
    デザートいかが?って勧められたけど、実は仕事で甘い試食がある予定。
    それでスキップ。
    コーヒーだけで我慢する。

    テーブルの上でお金を払う。
    銀の小さなお皿の上に、おつりのお札とコイン、それからレシートが来る。
    なんだか海外旅行にきている気持ちになって、しばしウットリ。
    厨房の中はフランス語が飛び合うこの店。
    ホールスタッフもフランス人が過半をしめる、パリな気分に浸れてステキ。
    またまいりましょう…、来週からの10日ほど仔豚料理のフェアーがあるともいいます、なんだか今からヨダレがでる気分。

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    ■ コメント一覧
    豚フェア
    ステキなお店ですね!
    パテ、ソーセージ、豚足、腸詰…
    ってメニュー見ただけでいてもたってもいられなくなりそうなので
    豚さんフェアの期間、訪問してます!!
    昼間からワイン飲みたくなりそうです。
    aokyoさん / 2010/10/15(Fri) / URL
    そうなんです
    > aokyoさん
    そうなんですよ。
    もう昨日はワインが飲めないのがくやしくって。
    お昼のカジュアルな雰囲気もいいですが、夜だろうなぁ…って思いました。
    サカキシンイチロウさん / 2010/10/15(Fri) /
    無題
    おいしそう!いつもながらあらゆる場所の素敵なお店を知っていらっしゃいますね!
    以前付き合っていた人が原宿に事務所兼住居を構えていた関係で、一時期原宿に住んでいたのですが、ちょっと外食と言う時にお店の選定に苦労しました(眞にはお世話になりました笑)。
    ああこんなお店を知っていれば…
    tomoさん / 2010/10/16(Sat) /
    原宿
    > tomoさん
    実は原宿という街は大好きな街なんです。
    お洒落と気軽がほどよくブレンドされた、ご近所づきあいするのにいいお店が結構、たくさんあるんです。
    いつかは住みたいなぁ…、なんて思います。
    サカキシンイチロウさん / 2010/10/16(Sat) /
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