ランチをアーバンチョップハウス。
渋谷から青山に向かって坂を登り、こどもの城の手前にある店…、ビーコンに来る。
アーバンチョップハウス=都会的なるステーキハウスって意味になりますか…、アメリカ的なるグリル料理がおいしいお店で開店とほぼ同時のタイミングにて、お店の前を通りかかった。
予約をしてはいないのですけど…、そう言いながらニッコリとする。
「あいにく禁煙席は予約で満席で、1時までであればひとテーブルだけご用意できるんですけれど」って、それで十分、お願いしますと。
そのテーブルが客席ホールを見渡せる一等席で再びニッコリ。
時計をみると11時32分。
まだ2組しかお客様がいなかったのに、それからたった20分ほどでお店は満席。
ランチタイムがはじまったばかりというのになんと見事な繁盛ぶり。
シーザーサラダやハンバーガー。
変わったところではキングサーモンの西京味噌漬けを丼にしたカフェ飯みたいな料理があれこれ。
モダンアメリカンなたのしい料理の、中でもやっぱり、気になったのがステーキでした。
USビーフのチャックリブ。
筋が若干強めにあって、けれど脂と赤身のバランスが良いステーキにするとおいしい部位であります。
やっぱりそれにしなくちゃと、選んで今日のランチとします。
まずはサラダがやってくる。
オリーブオイルをベースのスキッとしたドレッシング。
主役のステーキをお腹に収めるおいしい準備をさぁ、どうぞって感じの一品。
スターター。
ザックリ焼けた田舎風のパンがタップリ用意され、お腹いっぱいになってやるぞ…、と気合が入る、ボナペチです。
実は以前きたときココのクラムチャウダーがおいしくて、ビックリしたのを思い出し、クラムチャウダーを追加注文して試す。
カップサイズでお願いしたらそれでも十分。
大きなチャウダーカップにタップリ。
しかもこれが驚くほどに具だくさん。
サイコロ大のジャガイモに、ニンジン、セロリ。
厚切りのブロックベーコンを角切りにして、それがクチュっと歯切れて肉のうま味、風味がとてもたのしい。
主役のあさりもタップリ、ゴロゴロ。
プックラとした大粒の身がたくさん入って噛むとブルンと弾けるおいしさ。
オリーブオイルで風味をつけて、イタリアンパセリで香りを整えるという、目にも鼻にもおいしいゴチソウ。
これがメインでもいいんじゃないかと思うほどで、気持ちがとても豊かになってく。
ただ、ちょっとだけ塩辛いかなぁ…。
アサリ自体が塩をたくさんもっていたのか、あるいはベーコンの辛みが溶けてスープを辛くさせたのか…、ただそれだってパンと一緒に食べればおいしい。
食事の間、お水じゃなくてアイスティーを飲ませてくれるのもとてもうれしい。
そのアイスティーがロイヤルホストのトロピカルアイスティーと同じフレーバーで、そういえばココ、この店になるまでずっとロイヤルがランチャンっていうイタリア料理のお店をやってた…、今でもココ、どこかロイヤル的なところがオモシロイ。
そしてメインがステーキがくる。
ほどよき厚さ。
ほどよき大きさ。
200gというサイズにて、しかも脂や筋をキレイに引いている。
だから正真正銘、全て食べるコトができる肉そのもので200gというステキ。
焼き加減は少々強め。
ミディアムウェルというところ。
脂の筋が細かく入った部位ですから、キチンと焼いた方がおいしい。
脂がうま味に変わってそれと、赤身のうま味が混じり合う。
噛むとムチュンと、舌が肉汁にまみれていくのが、なんだかウレシク、ニコニコ、口がとまらない。
ただバルサミコを煮詰めたソースがかかってる。
フランス料理風に仕立てたかったのか、せっかくおいしい肉のうま味がバルサミコ酢の味でぼやける。
炭で焼いたフレーバーも消えてしまってかなり残念。
塩と胡椒。
ビストロ風を狙うのならば、パリバターで食べたらもっと印象的な味になったんじゃないかと思う。
サイドについてるフレンチフライにバルサミコソースがついてしまって、せっかくサクッと乾いて揚がった芋がシットリ、濡れてしまうのもうつくしくない。
ステーキハウスはもっと正しくアメリカンで…、って思ったりもした。
サービス精神旺盛が、ちょっと裏目になることもある…、ボクは自然な味が好き。
ただ細やかな配慮がとても気持ちいい店であるというところにいつも感心させられる。
例えばバターも無塩のモノを薄く一枚、キレイに切ってお皿にタップリくれる。
クラムチャウダーの具材沢山で、まるでシーフードシチューのようなドッシリ感もとてもたのしくありがたく、何よりキリッとひきしまってて作業的確なサービスも日本離れしていてステキ。
小さな海外旅行をたのしむ…、そんな気持ちになれたりするのがオキニイリにて、またまいりましょう、今度はブランチ近々に。
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