夜、新橋で会食のお誘いがあって、早めにでかける。
時間はちょうど退社時間のまっただ中で、新橋の駅から日比谷通りを通り過ぎ、虎ノ門に向かってあるいていく道ずっと、スーツ姿のサラリーマンの帰宅行列に逆走しながらテクテク歩く。
この界隈も東京の他のエリアと同じくバルが花盛り。
そんな中に異色のお店。「鴨そば塚田農場」という看板見つけて二度見する。
塚田農場といえば飛ぶ鳥落とす勢いの居酒屋チェーンで、そこがなんと蕎麦屋を持ってる。それにビックリ。
お店の中をみると、働いている人が若い女性で、だからでしょうか。女性客が蕎麦屋というのに目立つ不思議な店の雰囲気。
吸い込まれるようにお店の中に入ってしまった。
店の中には券売機。鴨そばが売り物ではあるけれど、それ以外にもカレーそばとか茸そばとか。
中でも「桜えびのかき揚げせいろ」というのが気になり、それにした。
カウンターだけの全部で20席ほどでしょうか。ほどよい大きさ。こざっぱりして清潔で、カウンターには生産者のコトとか、商品づくりのこだわりだとか、メッセージ的なる札がズラッと並ぶ。
ラーメン屋さんとかではよく見るけれど、蕎麦屋じゃあんまり見ないこうした部分にこだわり、きっちりアピールしているところが、塚田風かも…。
しばらく待ってやってくるのが大きなお膳。
そこにはざるにとられた蕎麦にかき揚げ、それから徳利、薬味に大きな器。そば猪口にしてはかなり大きく、丼というには小さなサイズのそこに、タレを注いでチュルルと食べる。
キッパリとして角張った、ほどよき蕎麦で、細さの割に口の中での存在感がなかなかに良い。
タレは若干薄口ですか。蕎麦ダレというよりそうめんダレのようでいささかものたりぬ。
姿端正でうつくしく、中でもかき揚げのサクッと揚がっておいしげなこと。
それをザクッと崩して麺の上にのっける。
するとあらあら。不思議なコトに、タレに深みとコクがでる。かき揚げの具は三つ葉と桜えびだけ。
衣に若干の塩を加えて揚げてあるからなのでしょう。そばダレだけだと足りぬ風味と味わいが、加わり旨い。しかもサクサクとした衣の食感がにぎやかで、蕎麦というよりかき揚げを食べに来るならいいかもなぁ…、と。
そば湯がぬるくて、蕎麦の風味があまりせぬのが残念で、とはいえこういうお店が近所にあるといいかもと思う店。
これから店を展開するのか、どうなのか。勉強しました。オモシロイ。
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待ち合わせの時間までをコーヒー飲んでぼんやり過ごす。
やなか珈琲という最近、いろんなところにお店を見かける小さな店で、入ると中に販売店。焙煎機があり焙煎したての豆であったり、挽きたてのモノを買って帰れるようになってる。
今日も10分ほどの間に2組の人が豆を買って帰ってた。
こういう商売が成立するのがコーヒーという飲み物の不思議なところと思ったりする。
あったかなミルクコーヒーを作ってもらって、コクリコクリと飲みながらたのしい食事の準備する。
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