お昼を四谷で定食にする。
「しん」という名前の居酒屋的な割烹で、にもかかわらず夜も定食を売っているという気軽なお店。当然、昼は10種類ほどの定食がああり、それを目当てに近所のサラリーマンでにぎわっている。開店と同時にお店に入ったのだけど、そのあと続々、お客様がやってきてほぼ満席という状態。
座りやすいカウンターがあるのもサラリーマンのランチにうれしいところなんでしょう。それに最近、普通においしい普通の定食を売ってくれるお店が少なくなってしまって、だからこういうお店はうれしい。何にしようかとちょっと迷って決めるたのしさ。また来なくちゃって思う工夫でもありましょう。
ボクは揚げ物。「鰯の梅巻き揚げと鶏竜田揚げの盛り合わせ」。鰯は分厚くふっくらとした味わい深さ。鶏はムチュンと肉汁たのしいよき出来栄え。ただ、揚げてるのでなくオーブンの中で焼き上げ仕上げるタイプの衣を使ったものだった。昼から油を沸かして使うとそれで一人の手が取られちゃう。和食のお店でメインは焼き物や刺身に力を入れたくて、それでこういう工夫をしてるに違いない。その割り切りが潔く、これも健康レシピだからね…、と思ったりする。
友人がたのんだメインは鯖の味噌煮。サラッと仕上げたやさしい味わいい。鯖の旨味がそのまま素直に伝わってくる。味噌は風味を整えるため…、というスタイルでなかなかうまい。こういうふうに魚を上手に煮炊きできない。まだまだ修行が足りないなぁ…、って思ったりもする。オキニイリ。サイドの料理もしっかりしてる。切り干し大根とセロリを炒め煮したものは、ゴマの油が中華風の味わいにしてご飯を進ませ、オクラの煮物にはカレーの風味。ちょっとした工夫が料理をたのしくさせる。
追加100円で小鉢料理が選べるところもうれしくて、例えばとろろ。わさびをたっぷりきかせてご飯の上にたらりをかけまわす。ムッチリとした食感に、モワッと芋の香りが鼻から抜けるご馳走。体に滋養が染み込んでいく。茹でたジャガイモを角切りにして、ハムと一緒にあえた芋サラ。ポテトサラダをこんなふうにみずみずしく仕上げることができないワタクシ。マヨネーズをもうふた絞りほどもくわえりゃこうなることはわかっているけど、臆病者でございます(笑)。
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