昼を赤坂見附で迎えて、それでソルロンタンを食べるコトにする。
赤坂一龍別館という店。
24時間がんばる赤坂。
特に近所にサムスンの本社が移ってきてからココは世界の時計で動く街になったような気がします。
明け方、ビジネスマンが大挙してオフィスビルから出てきたり。
夕方、明らかにこれから出勤って言う人たちが食事をしてたり、なんだかちょっとオモシロイ。
そんな赤坂。
24時間がんばるお店が結構あって、そのなかの一つがこの店。
しかもここ。
朝昼夜とひとつの料理でがんばっている。
同じ「一龍」って店が近所にもうひとつあって、そっちは本館。
24時間営業でもなく、いろんな料理を売ってる、いわゆる赤坂的なる韓国料理店。
そこからひとつの料理だけを取り出し作った特別な店…、それが別館。
なぜだか本館よりもこっちの別館の方が有名なのがオモシロイとこ。
大抵、朝来る。
食欲がちょっと無いときや、病み上がりのとき…、滋養にみちたモノで元気をもらおうとそんな時にはまずココが頭に浮かんでそれで来る。
今日も少々、風邪っぽく、朝はブルッと震えを感じた。
それで朝の仕事を終えて赤坂に来てここに来る。
ソルロンタンがココの名物。
それ以外には茹でた牛すね、チャプチェにチヂミと全部で4つの料理があるだけ。
牛すね肉にしてもソルロンタンの具材のひとつ。
チャプチェも同じくソルロンタンの中に入っている食材で、すべてがソルロンタンのために最適化されたメニュー構成。
朝から昼にかけてやってくる人は、ほぼほとんどがソルロンタンを食べにくる人。
だからお店に入ると「何人?」ってまずは聞かれる。
「ひとりです」っていうと自動的にオカズがテーブルの上に次々並ぶ。
韓国的でありますネ。
テーブルいっぱいのオカズのさまざま。
キムチにカクテキ。
菜っ葉の塩もみ、オデンの煮付けとにんにくの茎を和えたモノ。
ジャガイモを甘く煮つけたモノだったり、煮干の飴煮。
もやしナムルに韓国のりと、味や食感、多彩でたのしい。
ソルロンタンがやってくるまで、オカズをつまんでご飯を食べる。
そしたらボクの隣の席に、仕事を終えた人でしょうか?
ひとりで座って、「チャミスルちょうだい!」って。
オカズをつまみにユックリ、グビッと盃あおる。
大人だなぁ…、飲んでお腹をあっためてソルロンタンで〆にする。
赤坂って街はやっぱり奥深い。
ソルロンタンがやってきます。
「雪濃湯」って字を当てることもある、その名の通り雪のように白くて濃い。
たしかにココのソルロンタンはキレイに白濁していて、しかも飲むとコッテリ。
ゼラチン質が唇おおってプルンとしてくる。
純粋な牛肉の味。
とても単純で、けれど味わい深いスープであります。
例えばビーフコンソメなんかも、肉の味わいがしはするけれど焦がした脂の香りであったりブケの風味が一緒にただよう。
ところがこれ。
ほぼ純粋に牛肉の味。
そのまま飲むと、ちょっと物足りないほどで舌が必死に味を探す。
探して、探して、そしていろんな味をさぐりあてていくのがとてもたのしく感じる。
粗塩が容易されてて、それをくわえる。
すると甘みがひきたつのです。
肉の脂がもってる甘み。
スキッとしてて、後に残らぬやさしい甘みが、ササッとひくとあとにはうま味がドッシリ残る。
キムチを入れると辛味がくわわる。
カクテキと一緒に飲むと、酸味が混じってけれど肉のうま味が決してこわれない。
風邪に疲れたお腹の中から滋養に満ちたスープが染みこみ、体のすみずみ満たしていくのがなんともうれしく、ありがたい。
胡椒をパラッとかけると胡椒の風味がたちあがり、ありとあらゆるモノの味を素直にうけとめおいしくさせる。
スープの力に、ウットリします。
具材もシンプル。
牛すね肉を塊のまま茹でてそれを薄く切ったモノがタップリ。
スネ独特のゼラチン質が筋をなしてる。
繊維も頑丈。
噛むとムチュンと奥歯でつぶれて、ネットリとした食感残してうま味を吐き出す。
コレに辛子醤油をつけて、酒の肴にする人もいる。
案の定、ボクの隣でチャミスル飲んでた人のところにもソルロンタンがやってきて、その人、最初に肉を摘んで、酒の肴にして食べていた。
ツルンとなめらか。
しかもハリのある韓国春雨。
ネギがシャキシャキ、まったりスープに軽い食感、緑の香りを与えてくれる。
元気が出ました、たのしい元気。
あともうひとつ、打ち合わせをして、そした家に一旦帰る…、この週末は体力回復の週末とするつもりでござる、ガンバロウ。
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