日比谷の外れで仕事を終えて、ちょっと休憩、ストーンに来ます。
有楽町の古くからあるオフィスビル。
その一階に古くからある喫茶店にて昭和風情がズッシリ迫ってくる名店…、なにしろストーンって店名のまま、様々な石で飾られている店のしつらえが見事で圧巻。
御影石を薄く削って飾った壁に、大理石を磨いた腰壁…、石のタイルをモザイク状に敷き詰めた床にテーブルまでもが石造り。
暑い夏の日にお店に入るとひんやり空気が涼しく感じ、なのに決して冷えすぎることなくほどよき温度に体がじんわり包まれる。
自然の素材の持つ力。
何するでなく、石に包まれ体の毒を吸い取ってもらえるような気がするお店。
建築家の手になるデザイン、施工なんでしょう。
喫茶店という場所が時代のクリエーターが腕を奮うべき場所だった頃…、喫茶店に夢が渦巻き、その夢を分けてもらいに人が集まりにぎわった。
そんな時代のコトをしんみり思い出しつつ、アイスコーヒー、コクリとたのしむ。
砂糖で甘くしたコーヒー。
ピッチャーの中にミルクじゃなくて生クリームが入ってやってくるのも贅沢…、次の予定までまだ30分。ユックリ時間をたのしもう。
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そして夜…、事務所の近所の、九段下のロイヤルホスト。
ここだけメニューも厨房設備も他のお店と違った店で、この店用に作られたグリル専用の厨房機器で分厚い肉をこんがり焼く…、をテーマのステーキハウスとして生まれたのだけど、やっぱりステーキだけではお客様のニーズに対応出来ないからってことで結局、パスタやカレーのような料理も置くようにした。
でも、他のお店のような和食や揚げ物料理を揃えるコトができない、それでパスタとグリルをメインのお店になっている。
まずはサラダを食べて食事をはじめます。
ロメインレタスをざっくりと切りシーザードレッシングで丁寧に、ドレスするように味付けほどこしお皿に盛ってクルトン、それからチーズをタップリ。
お皿も冷たく、葉っぱはシャキシャキ。
胡椒をおかけしましょうか…、とペッパーミルを持ってきてガリガリするのが一生懸命あるべきサービスしているっていう感じ。
そういえば、ココもウェイトレスを呼ぶためのピンポンボタンがなくなっている。
その分、いつも以上にサービススタッフがいるように見え、けれどみんな作業がないからってぼんやりおしゃべりしながら立ってる。
仕事は自分で作るものなのに…、だからそのためお冷の交換やコーヒー、紅茶の継ぎ足しサービスがあるはずなのにネ、モッタイナイ。
メインの料理はパスタとグリルの盛り合わせ…、今の季節はシーフードに力を入れてるようでサーモン選んでたのむ。
パスタはシンプルにトマトとモッツアレラチーズのスパゲティー。
ファミリーレストランのパスタの割りにはなかなかによし。
サーモングリルは野菜と一緒に小さな器に入ってて、その器がパスタを挟み込みお皿に押し付け潰してる…、別にお皿の上にお皿をのっけなくてもいいのに。
パスタの横にグリルを添えればピアットウニコを装うこともできたはず…、これもいささか勿体無くて、パクリと一口、サーモン食べる。
そしたらコレが甘いのですね…、焼く前にほどこすシーズニングスパイスに甘み調味料が混ぜられているのでしょう。
旨みが足りないときに甘みで補うこうした悪い習慣。
一生懸命、かつての輝き取り返そうと一生懸命ガンバっているロイヤルホストも一進一退…、大変だなぁと思う夜。
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