食事を終えて銀座でひと息、トリコロールの本店にくる。
手入れの行き届いた古色蒼然とした風格のある、銀座にあってほしい店。
そもそも銀座という街の魅力は、古めかしいけれど、人間味があってみずみずしいお店が沢山あるというコトだったはずなんだけど、そういうお店、建物が次々、これ見よがしに贅沢な冷たいビルに置き換わっていく。
例えば三河屋なんていう洋食屋は、三越の再開発に飲み込まれビルの一部になっちゃって、まるで魅力が半減しちゃった。
無くすと元には戻らぬものが、この世の中にはたくさんあって、だからこの店、大切にしなくちゃいけないと思うワケです。
コーヒーゼリーを選んでたのむ。
金箔で縁を飾った下皿に、ズッシリ重たい銀のスプーンを従えて、ガラスの器の中にコーヒーゼリーとクリーム。ミントの葉っぱもすがすがしくてこれがおいしい。
コーヒーゼリーとだけを口に含むとユックリ、舌の上でアイスコーヒーになっていく。クリームと一緒にあじわえばカフェオレで、しかもこれについてやってくるシロップが甘いコーヒーを冷ましたもので、それそのものがキリッと苦くてやさしく甘い。
すべてが上等、すべてが銀座。
スーツ姿のおじさんたちが、三々五々とやってきてカウンターにちょこんと座ってコーヒー飲んで帰っていくのも、粋な景色で銀座的。そして仕事にまいります。
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そして夜にそば茹でる。
出雲蕎麦を少なめのお湯でクツクツ茹でて、水でしめずにそのまま鉢へ。
大根おろしを絞り汁ごとタップリいれて、かつお節と刻んだネギ…、そこへそば湯をザザッと注いで醤油をかけて出来上がり。
出雲では「釜揚げそば」って、たしか呼ぶんだと思うこれ。大根おろしの辛みと風味、かつお節のうま味で出汁も使わずおいしくできる。
そばの香りに咽るような濃厚な味に、ポッテリとしたそば湯の喉越し。熱が入って麺がどんどんネットリしてくる。肉感的なる食感で、お腹もポカッとあったかになる。寒い夜にはうれしいゴチソウ…、今日もお風呂に入ります。
ところでコレ。
「LITTLE PRINTER(リトル・プリンター)」っていうスマホやPCに届けられるデータをプリントアウトするための、小さなプリンター。
スゴくカワイク、しかも使えるガジェットのような予感がします。
Hello Little Printer, available 2012 from BERG on Vimeo.
PUBLICATIONっていうこのガジェットと連携しているサイトに欲しい情報をためておくと、クラウド機能でその情報がプリントされる。
ためておいた情報を毎朝プリントすると、まるで自分だけの新聞みたいに思えてステキ。それを手帳に挟んで置くのもいいでしょうし、パズルをプリントアウトすることだってできてたのしい。
残念なことに日本ではまだサービスのめどもたっていないというのであります。キングジムあたりがこういうサービス提供したらオモシロイのに、オキニナリ。[4回]
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