ランチを銀座…、吉宗に来る。
長崎料理の専門店。
長崎では有名なる老舗のひとつで、銀座8丁目のビルの地下…、「長崎センタービル」というまさに銀座にできた長崎の出島のような場所にずっと昔から。
はじめてココに連れて行ってもらったときに、この店が「ヨシムネ」ではなく、「ヨッソウ」と読むんだというコトを教えてもらって、さすが長崎は違うなぁ、と意味もなく感心をしたモノでございます(笑)…、ナツカシイ。
かなりの繁盛店でして、ランチタイムをはるかに過ぎた時間にしてほどよく満席。
小さなテーブルをもらって二人で着席しそして目当てのコレをたのんでたのしく食べる。
夫婦蒸しというココの名物。
普通の丼と茶碗のちょうど中間くらいのサイズの丼。
そこにタップリ作られた茶碗蒸し。
同じサイズの蒸し寿司がセットになった、確かに双方蒸し物で仲良く並ぶ姿がめでたい。
目にアリガタし。
蒸し寿司って、四国にいた頃よく食べた。
生の魚をそのままつかう、江戸前のにぎりやちらしと違って関西寿司はもともとネタに熱を加えたモノが多く使われる。
だから寿司を温めても、あまり抵抗がないのかなぁ…。
冬になると寿司屋さんの店先にせいろが置かれて、湯気が湧いてた。
それをみると、あぁ、冬だなぁ…、とちょっとした風物詩的な景色、料理だったりしました、なんだかちょっとナツカシイ。
ココの蒸し寿司は具材は単純…、錦糸卵にピンクのでんぶ、細かく刻んだ焼いた穴子と色鮮やかでうつくしい。
ご飯に長崎のかまぼこや刻んだゴボウやシイタケが混ざってどこを食べてもいろんな味の変化を感じられ、蒸されてお酢がほどよく飛んでやさしい酸味になっているのもアリガタイ。
なによりおいしくウレシイのがこの茶碗蒸し。
タップリ量がまずはウレシイ。
お麩にかまぼこ、焼いた穴子に白身の魚。
分厚いシイタケ、鶏肉と具材が豊富でにぎにぎしい。
なにしろなめらか。
コレ以上、足したら玉子が固まらなくなるくらいまで出汁をくわえて、れんげをスッといれるとジュワッと出汁が中から湧いてくる。
ススッとすすると、玉子のかけらがツルンとやってきて、けれどその実体はスープであります。
上等な出汁の香りに味わいと、豊富な具材のうま味がそこにとけだしコクと風味と味に奥行きがやってくる。
それにしてもココのお料理。
一時期ちょっと雑になったような印象があったのですネ、手広く支店を作ったりして浮ついた感じがしてて、それでちょっと気持ちが遠のいていたりした。
けれど今日、やってきたらばなんと見事に復活されて、うま味ズッシリ、しかも料理が丁寧でいいなと思った…、それで皿うどんを追加しみんなで分け合った。
太い麺を蒸して鍋で焼き上げ、そこに具材タップリのあんをテレンとかけたべる…、東京では揚げた細麺が一般的でけれどボクは太麺の方が好きだったりする。
ムッチリとしたちゃんぽん麺の歯ごたえ、食感。
油の香りや、あんとの絡みもよくって味わい濃厚…、この姿なら「お皿に盛ったうどん」のように見えるからおそらく太麺皿うどんが皿うどんの原型なのでありましょう。
モヤシにネギ、練り物にエビ、アサリにきくらげと具材ふんだん…、健康的を装うお昼のオキニイリ、また来ましょうとあとにする。
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