サカキノホトンブログ銀座しゃぶせん、パウリスタ

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銀座しゃぶせん、パウリスタ

銀座で昼。
ランチ休みの直前に雨がみぞれに一時期なった。
それであったかいモノをお腹に入れよう…、とそれで「しゃぶせん」。

しゃぶしゃぶを昼とするコトにした。
一人しゃぶしゃぶ。
カウンターにズラッと小さな鍋が並んでお客様を待つ。
座ると即座にスープが注がれ、鍋のお尻に火がつくとモクモク湯気がふいてくる。
カウンターが湯気に包まれ気持ちがたちまち、あったかくなる。
ズラッと並ぶタレやソース、薬味の入った器がなんとも賑々しくてしかもどれもがピカピカで、ウットリします。
そのウットリに拍車かけるよに、カウンターの中で肉が削り出される。
白い晒しで包まれた肉の塊をシャキンシャキンと薄切りにして、皿に盛られてやってくる。
その臨場感は普通のお店じゃ見れぬ先味。
カウンターの向うの見知らぬおじさんも、舌舐めずりしてその様、見つめる。
まるで鏡があるかのよう。
なんだか楽しい一体感。

タップリ野菜とひと揃えにて一人前。
肉は牛肉。
豚ロース肉をそれぞれ同じ分量、キレイにお皿に盛り込まれてる。
タレはダイダイポン酢に辛味ごまダレ。
ココのごまダレは天下一品おいしい逸品。
昔、これと同じモノを作ってやろうと食材分析をしたことがある。
原料の大体のことはわかって、さぁ、作ろう…、とやってみたらばこれが「作り置きができないモノ」って気が付いた。
大量生産は当然無理で、それでお蔵入りにしたことがある。
ここは今でも手作りで、カウンターの上に置かれる器も小振り。
使う分だけ置いてこまめに交換してく。
だからこその、オゴチソウ。

牛肉は箸でクルクル丸めてそのまま、鍋にトプンとつけてしばらくジッと置く。
旨みをお湯に逃がさぬように…。
お肉の色が変わったらすかさず引き上げ、タレにくぐらせ急いで食べる。
箸でつまんだトコロは熱が通らずレアの状態。
熱の入って旨みを持った部分とレアのマッタリとした食感の両方味わいも、楽しめる。
豚は肉の端をつまんでヒラヒラ泳がし火を通す。
豚の身質は頑丈で、少々、手荒に扱っても味が台無しになるコトがない。

ここの名物、小豆のお粥にざらめをたっぷりふりかけ食べる。
不思議と甘味が邪魔にならない。
むしろポン酢や胡麻ダレに疲れた舌が癒される。
はじめて来たときゃビックリしました。
まだまだボクも若くって、病気でもないのにお粥を食べる。
しかもしゃぶしゃぶという贅沢な料理にお粥を合わせるという、当時のボクにとってはミスマッチ以外のナニモノでもないこの組み合わせ。
今ではすっかり虜になって、半ばこれを食べに来ているようなモノ。
鍋の名残のスープを使って、カップに汁を作ってくれる。
塩と胡椒の薄味スープにポン酢を混ぜてスッキリ味にして終える。

食後にちょっと雑談を…、とcafeパウリスタでお茶にした。

日本最古と言われる由緒ある喫茶店。
どこと言って特別なとこはまるで無くって、けれど今の銀座には珍しく、テーブルの上に灰皿のある昭和なお店。
ほとんどのテーブルからもれなく煙がプカリとたなびく、けれどユッタリとしたテーブル配置のおかげでしょう。
決して煙が嫌じゃない。
目を細め、おいしそうにタバコをのんで、ニッコリしながらコーヒーすするおじさん達の表情見てると、タバコが吸えることがなんだか羨ましくなる。
大人のステキな嗜みの、一つだった時代がちょっとなつかしい。
ホイップクリームがフワフワ揺らめくウィンナコーヒー。
ウィーン風にこれだけ銀のお盆と、お水の入った小さなグラスを伴ってやってくるのがなんだかステキ。
さて移動をします…、赤坂へ。

[1回]

2010/01/12 (Tue) 銀座イースト：和 Comment(4)

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無題

昨日は、ありがとうございました。ゆうきも、アバクロがよほどカルチャーショックだったらしいです・・・楽しい東京見学になりました。雪解けの頃富山でお待ちしてます。

変わり者ミダの上司さん / 2010/01/13(Wed) /

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これからますます、これからしばしば

> 変わり者ミダさんの上司様
ボクも楽しかったです。
これからは東京にもしばしば来られるようになろうかと思います。
何かありましたら、どんどんお声掛けお待ちしてます！

そうそう。
ゆうき君には東京のこんなへんてこりんなオジサンでも頼りになることもあるよ…、って言っておいて下さい。
とっておきのたのしい東京をちょっとづつ、お教えしようと思いますし（笑）。

サカキシンイチロウさん / 2010/01/13(Wed) /

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小豆粥

あぁ～しゃぶせん！
何年行ってないのでしょうか。
サカキさんのブログを読んでいると、私の知らない新しい味、
しばらくご無沙汰の味、食べたいものばかりで
もうくらくらです(笑)。

あーたさん / 2010/01/14(Thu) /

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無性にたまに

> あーたさん
無性に食べたくなるものってありますよね。
ココの辛ダレと小豆がゆ。
他にない味で、どうにもこうにも食べたくなるとしょうがなくなりますよね。

サカキシンイチロウさん / 2010/01/14(Thu) /

編集

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