渋谷で仕事をひと段落させ、そのままランチを食べる。
まだまだお腹の調子が本調子でないようで、やわらかなモノを食べたくて、そうだ渋谷のヒカリエに伊勢うどんのお店があった。
茶寮伊勢藤次郎というお店で前から実は来てみたかった。
レストランフロアの中でもおそらく一番静かなお店…、伊勢うどんという商品自体がおさらく地味で、それ以上に入り口部分が小さく入りづらさにつながっている。
奥へ、奥へと入るとこれが広くてしかも窓が大きいくこのヒカリエの中でも一二を争う気持ちの良い店じゃない?…、なんだかちょっと勿体無い。
しかもお店の人が明るい。
キビキビしてて、しかも親切。
「昼から暑くなるっていってましたのに、なんだか寒いままですね」とやさしい言葉で語りかけてくる。
おじさん、ハートをわしづかまれ(笑)。
伊勢うどんとてこね寿司。
おかずさまざま、団子までがついたセットを選んでたのむ。
うどんを茹でるのに、若干時間がかかるのでしょう。
ユッタリまってやってきたとき、ニッコリしながら…。
スゴくやわらかなおうどんですので、ビックリなさらないでくださいね。
底にタレがしずんでますので、よぉく混ぜてお召し上がり下さい。
そう言い、再びニッコリと。
伊勢うどんはひさしぶりなんですって言ったら、あら、もうご存知なんですねって。
こういうやり取りがとても自然でウレシクなった。
丼の中に太いうどん。
ネギと刻んだ生姜、上等な鰹節がヒラヒラ揺れてる。
グルンとかきまぜタレを麺の一本一本にまとわせるようにして食べる準備を入念にする。
小麦粉の匂いと溜まり醤油の匂いがポワンと湧いて、むせ返るような香りにお腹がグーッとなる。
箸で一本持ち上げると手に伝わってくる感触がとてもやわらか、けれど決して切れることなく口の中へとやってくる…、すすりこむことができぬほど麺の表面モッタリとして、それでモグモグ、頬張り食べる!
うん、旨い。
ムッチリとした麺の食感。
その表面から芯にいたるまで同じなめらか、やわらかさ。
ムチムチしていて、けれどモチモチ粘りはしない。
舌や歯茎を撫で回す官能的な食感に、ウットリします。
彼の地にいくとうどんはもっと柔らかで、タレも甘口。
それに比べると若干固めで、醤油の風味よりもカツオや雑節の出汁のうま味が濃厚で、食べやすくなっているかも。
こりゃ、なかなかのオキニイリ。
サイドについてやってくるてこね寿司も渋谷的なるおされな姿。
カツオの漬けを酢飯にのせて、小さく大根を繰り抜いたモノがてまりのように転がっている。
ネットリとした魚の食感。
うどんの出汁とピッタリとくる酢飯の酸味に大根のシャキシャキとした歯ざわりとてもみずみずしい…、食べてるうちにどんどんお腹がすいてくるような気がするのがなんだかアリガタイ(笑)。
茶碗蒸しに伊勢たくわん、マグロの佃煮がおかずでついてやってくる。
伊勢うどんもてこね寿司もどちらも食感やわらかなもの…、だからカリカリ、たくわんが食感たのしくよき組み合わせ。
茶碗蒸しの具材がうずら卵というのが、そのなめらかに拍車をかけてオモシロく、よく考えられた料理だなぁ…、って思って調べてみたらばなんと、徳島の料亭青柳のご主人、小山さんがプロデュースしているみたい。
たこ焼きの船にのってやってくる団子もネットリ…、これでもかって炭水化物で畳みかけてくるのがうれしいようでなやましくもあり、お伊勢さんのもてなし感じる。
ほどよくお腹もみたされて、さてさて次の仕事へと。
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