そして夜の〆をラーメン…、ブラボーラーメンっていうお店に来ます。
ラーメン屋…、なのにBravo。
お店の中の雰囲気もまるでメキシカンバーのようで厨房にカウンターがある一階と、高い天井にシーリングファンがグルグル回る2階席。
どこに座ってもラーメン屋じゃない風情に満ちて、けれどおいしい豚骨スープの匂いが漂う…、メキシコに行ってる気持ちが息する旅に博多にグイッと連れ戻されるという趣向。
オモシロイ。
そのオモシロさ故なんでしょう…、夜の遅い時間もかなりにぎわっている。
で、ココの売り物…、ブラボーラーメン。
味のベースは豚骨スープ…、けれどそこにチリスパイスで炒められた牛ひき肉がタップリのっかり、ネギにモヤシに白ゴマパラリ。
スープを汚さぬように飲むと、とてもやさしく繊細な豚骨スープの味がする。
はてさて麺はと箸でグルンとかき混ぜる。
すると牛肉の香りがズシンとでてきて、豚がたちまち牛に変身…、しかも麺は縮れ麺、博多とんこつラーメンとはまるで違った麺の姿に、ちょっとビックリ。
そしてズルリと麺をたぐると、いやはやまいった…、おいしいじゃない。
豚骨のうま味の上に牛ひき肉の脂とうま味がのっかって、とても上等なビーフコンソメを食べてるみたいな味わいがある。
しかもそこにホツホツ挽肉。
噛むとそれがクチャっと潰れて、クミンやセロリ、コリアンダーやチリスパイスのエキゾチックな香りが出てくる。
牛ひき肉のホツホツにクシャッと潰れるやさしい食感。
玉ねぎをベリーレアに炒めたモノが混じってそれが、甘みにもなる。
好きな味です。
ラーメンというよりビーフスープ麺。
麺をあらかた食べ終わり、スープにまじる挽肉をレンゲですくって食べてると、もうとまらない。
スープを残すコトができなくなるほどおいしくて、あっという間にすべて完食。
ラーメン以外にも魅惑的なる料の数々。
フレンチフライはパリッとサクサク揚がってて、思わず芋焼酎をたのんでしまう。
タレに漬け込み黒く揚がった鶏の唐揚げ。
ドッシリしてて噛むとジュワリと中から肉汁ほとばしりでて、ハフっと舌を焼く熱さ。
豚足を焼いたモノとか、当然、餃子やチャーハンなどなど。
ラーメン居酒屋みたいな感じで、けれどお店の風貌と、個性的なラーメンがゆえ、ラーメンおたくが寄り付かない。
おいしいモノならいいんじゃないの…、と自由奔放をたのしむ寛容な気持ちを持った人たちがやってくるのが、なによりステキでたのしいお店。
焼酎の一番おいしいつまみが実は、ブラボーラーメンの炒め挽肉だったりするのもまたオモシロく、たちまちハマった!、オキニイリ。
関連ランキング:ラーメン | 渡辺通駅、博多駅、西鉄平尾駅
そして移動で「マヌカフェ」って言うコーヒーの店。
手作り感がバンバン伝わる小さなお店で、ハイチェアーが並ぶカウンター、テーブル3つという構成…、そのカウンターには30代半ばな感じの男性4人が、まるでバーで酒をたのしむかのごとき様でコーヒー飲んでいる。
カフェじゃなくてバーなコーヒー専門店って、なんてステキでオモシロイ。
コーヒーそのものもシッカリしてて、キャラメルがけのアイスクリームにかけてもビリッと苦味に酸味が残ってる…、いいなぁ、この店。
なにより、いいなぁ、この街って思ったりした、たのしい夜のしめくくり。
[3回]
PR