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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    性別:
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    1960/01/26
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    魚でガッツリ、たのしみませう…、と仲間と連れ立ち月島へ行く。

    f8d2bf16.jpeg前から来たくてなかなか果たせず、やっときました、居酒屋「魚仁」
    小さなお店。
    予約をとらない。
    早い時間に来ないと並ぶ羽目になっちゃうばかりか、目玉商品が売り切れてしまう。
    だから開店と同時にこなくちゃいけないね…、って言いつつそれでやっと今日。
    まだ日の高い時間から、居酒屋の客になるこのシアワセ。

    銀座から橋を渡って、もんじゃ焼き屋の集積地として有名な商店街を越えてまっすぐ。
    産業道路にでたらばそれを左折して、ちょっと走るとこの店がある。
    飲食店がありそうは到底思えぬ場所に、ポツンと一軒。
    三角屋根の小さな倉庫のような作りで、看板もなし。
    通りと店を隔てるところに本来あるはずの壁もなくって当然、扉もありゃしない。
    通りに面してぽっかり大きく口を開けてる出入り自由のその様まるで漁村の浜茶屋。
    お店の前に大きなテーブルがあり、そこに氷をギッシリ詰めた箱が置かれてて、中には刺身や貝や魚がドッサリ。
    街行く人が買っていく。
    そこだけみれば魚屋で、その奥に居酒屋がある…、っていう感じ。
    まだ明るい時間というのにお店の中では酒飲む人の姿あり。

    いそいそ入って、早速、魚をたのしみます。

    ca928aef.jpegここの売り物はマグロであります。
    中でも一番の名物は、マグロのブツ。
    早く来ないと、これが売り気になっちゃう人気。
    大きな皿にドサッと刺身のツマもなく、ぶつ切りにされたマグロが乗っかってくる。
    脂ののった中トロに、赤身、それからマグロの頬肉。
    いろんな部位が混じり合ってて、食べるところで味が違うのがまず面白い。
    薄く上品に作った刺身と違ってブツは、噛むたのしみや、歯にまとわりつく存在感がとてもおいしい。
    身が頑丈で脂のキツイ、マグロという魚を生で味わう方法としては理にかなってる。
    特に酸味がかなり強くてヒヤッと赤身がおいしい頬肉。
    ワサビをタップリつけて食べると、おいしくて、おいしくて。
    しかもこの分量で一皿なんと500円。

    マグロのあら大根っていうのがあって、それがコレ。
    最初に値段を白状しましょう…、これでなぜだか300円という申し訳なくなる値段。
    あらがタップリ。
    脂の乗ったマグロの骨の回りの肉は、プルンとゼラチン質がタップリ。
    骨をつまんで口に入れると、ツルンと肉がほぐれてとれる。
    口がヒヤッとするほどに脂が滲んで、旨みがジュワッと隅々にまで広がっていく。
    煮汁がしみた大根がこれまたおいしく、ウットリとなる。
    それにしても魚のアラと一緒に煮込んだ大根って、なんでどれもがイカを煮しめた味がするんだろう。
    不思議だなぁ…、って思ったりする、それもよし。

    マグロのカマもまたおいしい。
    焼くと赤身がしまってキチッと歯ごたえ強く、逞しい。
    魚の肉というよりも、鳥の肉をゆがいたみたいな食感がある。
    普通のお店のカマ焼きと言えば塩で味を整えるのに、ここのは甘辛ダレを使ってまるで蒲焼きみたいな味がするのもたのしい。
    酒、進む。

    5329a9da.jpegこの店、厨房の中は坂上次郎似の陽気な大将。
    料理を手際よく作り続けるおばさんと魚の切り込み担当のおにいさんと、つまりアダルトジャパニーズがキビキビ働く。
    けれどホールの作業はみんな中国系のお嬢様。
    今日はガッシリとしたまるでイングランドサッカーのフーリガンみたいな感じの白人兄さんがニコニコ働く。
    ビックリしたのが、そのお兄さんの日本語が驚くほどに流暢なコト。
    聞けば日本で生まれて日本で育ったアメリカ人って言うコトで、なんだかココって、インターナショナル?って思って笑う。
    小さなテーブルにギッシリ、ギチギチ、肩ふれるほどに押し込まれるのも、気軽な雰囲気で下町的。
    隣の人が食べる料理を見ながら、あれも良かったね…、って思いながら食べる食事もまたたのし。

    9992b352.jpeg魚以外の料理も数少ないけど、なかなかのモノ。
    例えばモヤシのナムルがシャキッととてもおいしい。
    モヤシを塩とチキンスープの粉に油で漬け込んだだけ。
    ちょっと物足りない程度の味わいで、けれどそれが魚の脂をスッキリさせる。
    確かにナムルは脂がキツイ焼き肉と一緒に食べるとおいしい料理。
    理にかなってる…、かもしれない。
    ポテトサラダもとてもシンプル、クラシック。
    肉屋さんで売ってるみたいな味に食感、風味に味わい。
    なかなかこれがおいしくて良い。

    牛もつ煮込みっていうのがあって、それをたのんでみたらばビックリ。
    これまた500円にて丼一杯という分量。
    よく下ごしらえがされてるんでしょう、良い脂だけが残ってて口に含むとクニュクニュ逃げる。
    ガシッと奥歯で捕まえて、噛むとプニッと脂を吐きつつおいしさ口に広がっていく。
    手間をかけるところはこうしてかけて、それ以外の、例えば刺身のようなところは手よりも仕入れに力を入れる。
    おもてなしのコツ、知った店だなぁ…、って思ったりする、キニイッタ。

    ゴチソウサマって言ってお勘定の金額聞いて、一瞬、我が耳疑った。
    だって、4500円というのだもの。
    3人分でその値段…、つまり一人割り勘1500円というビックリ値段。
    また来なくっちゃって、思って店を後にする。

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    無題
    素敵過ぎます、こちらのお店!

    月島というと、あんこう鍋の美味しいお店がありますよねえ。
    キョーコさん / 2010/06/10(Thu) / URL
    無題
    こちらではEUが地中海マグロを禁止してしまいました

    仕方ないとはいえ
    ひもじゅうございます
    佐藤Rさん / 2010/06/11(Fri) /
    月島
    > キョーコさん
    ほていさんですよね…、アンコウ鍋のお店。
    月島はなんだか海を感じさせるのどかな街。
    こうしたお店がとても似合うような気がします。
    それにしてもこうしたお店は一人でも多くの仲間と一緒にいくのがいいって思いました。
    だって、食べたいものばかりなんですものね。
    サカキシンイチロウさん / 2010/06/11(Fri) /
    マグロ
    > 佐藤Rさん
    蓄養マグロにしても、もうオーストラリアが頼りという状況。
    地中海には昔からマグロの文化があったはずで、なんだかちょっと残念だなぁ…、って思います。

    マグロがなければ、タラを食べれば?ってコトにはならない。
    パンのかわりにビノワズリをって、マリー・アントワネットじゃないんですから。
    サカキシンイチロウさん / 2010/06/11(Fri) /
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