博多うどんのコトを友人たちと一緒にあれこれ話をしてた。おいしいモノがなんでも揃う東京に、博多うどんのおいしい店がなぜないんだろう…、ってそんな幹事の話で、だけど、博多うどんを名乗るお店が何軒か、この東京にもあるじゃない…、って。
たしかに数軒、そういうお店があって、中でも有楽町のお店が評判。そこにでも行ってみますか…、と定休日をウェブで調べていたらなんと、二号店が虎ノ門にできていた。
おやまぁ、それじゃぁそっちを覗いてみましょうか…、と行ってみたらばかなりオサレなお店でござった。マッカーサー通りに面した路面店でオープンエア。お店の右側は酒屋さんの角打ちコーナー。左側がうどん屋という不思議な造り。
調べてみたら、なるほど、酒屋さんが経営母体になっておりました。
お店の前の券売機で食券買ってたのむシステム。料理は自分で運ぶセルフサービススタイルで、それほど料理の種類が多くはないのに厨房の中だけに5人も人が並んでる。客席数は20席ほど。大丈夫?って、笑っちゃう(笑)。
ごぼ天うどんにワカメを追加でトッピングして、かしわご飯をサイドに添える。
天ぷらはお店で揚げて、麺はゆで麺を仕入れて湯通し。だから結構スピーディーに料理はできる。いただきます。
やわらかいのが博多うどんの特徴で、だからたしかにやわらかではある。でもやわらかいだけ。麺に出汁の旨みがのっかるコトがなく、麺そのものが博多のそれとはまるで別物。
だから一味たりないのです。出汁そのものがひ弱な上に、小麦の甘みが混じらない。ごぼ天やかしわご飯はおいしくて、だから残念。
やっぱり博多うどんは博多で食べなきゃいけないのかもしれないなぁ…、って思ってお店をあとにした。
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虎ノ門から銀座線にのり、そのまま家に帰ろうか…、って思いもしたけどせっかくだからもう一軒、博多のうどんのお店によってみましょうよと、それで阿佐ヶ谷、「たか木」という店。
阿佐ヶ谷駅から歩いて5分ほどでしょうか。街路樹がキレイに整備された道路はちょっと博多の郊外住宅地みたいな景色で、そんなところの路面店。
カウンターの中に厨房。
そのカウンターを囲むようにしてテーブル席が置かれてて、出来た料理は運んでくれる。いわゆる普通のうどん屋さんのスタイルで、けれどなぜだか券売機。モッタイナイなぁ…、お客様とお店の人が一番最初にふれあう瞬間。それが注文をとるって貴重なタイミング。大きな店でもないのにネ。
肉うどんをたのんで食べる。
ココは細麺。透き通った汁は天然素材だけで作ったという正直スープで、けれどやっぱりひと味足りない。
出汁がからむようにと選んだ細麺。湯切りが不十分だと、茹でたときの水分が出汁を薄めてしまうのですね。もし生麺を茹でているなら、その水分は小麦の旨みを抱いたお湯。けれどゆで麺を湯通しすると、それはただのお湯だから、それで出汁が薄まってしまうのかもしれません。
うどんという単純にみえる料理だからこそ、味を作り出すことはむつかしい。一筋縄ではいかないんだなぁ…、としんみり思う。オモシロイ。
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