昼を神保町にある「七條」に来て、みんなでニッコリ。
とても上等なビストロ的なレストランで、フランス料理的なる料理でフルコースのように料理にワインとわのしむこともできる店。
なのだど、洋食屋さん的なる気軽な料理も同時にたのしめて、気軽にお腹一杯にしてくれる。
気軽で、上等。
特にランチのお得なコトって特筆モノ…、みんなで誘い合ってくる。
土曜日はランチだけの営業で、開店と同時に満席…、それからずっと店の表に待ちの行列という繁盛ぶりにビックリしながら、さてさてランチ。
まずは最初にスープとサラダ。
仕込んだ残りの野菜を刻んで、タップリ具にしたスープはあったか。
カップスープの量ではあるけど、お腹をシッカリあっためて、自然な味に背筋がのびる。
葉っぱのサラダもほどよい分量。
サラダにかかっているのはフレンチドレッシング。
油と塩、そしてビネガーを混ぜて作ったばかりのモノで、味わい濃厚。
なのに後味軽やかで、葉っぱの味をじゃませぬおいしさ。
食べるとお腹がすいてくる…、サラダというより野菜を使った前菜みたいな味がするのがステキなところ。
ここのお昼の名物料理といえば断然、エビフライ。
長さ、20センチほどもありますか。
太さも揃ったエビが4本。
細かなパン粉をギッシリまとって、ゴールデンブラウン色に揚がってお皿にのってくる。
まるでお皿の上で踊っているようで、ナイフで切るとサクッと切れる。
口の上ではプリッとはじけて、甘い香りが鼻から抜ける。
この大きさのエビはこうしてフライで食べるのがおそらく一番おいしい食べ方。
エビそのものに塩と胡椒がほどこされてて、何もつけずとも十分旨く、しかもそこにタップリ、タルタルソースが添えられている。
ポッテリ、味わい濃厚で、ソース自体もひとつの料理。
手わざ、手仕事的確で、これぞ手作り…、ウットリします、オキニイリ。
それから季節の料理。
カキフライ。
ポッテリ太った、しかも粒の揃ったカキをよりすぐり、カラッと揚がった見事なフライ。
素晴らしいのが揚がり具合。
カキにきっちりパン粉の衣がくっついていて中に空洞ができていない。
ナイフで切っても衣が剥がれることがなく、つまり中のカキはフックラ、パン粉がオーブンの役目を果たしてみずみずしくも仕上がっている。
一口食べると、口いっぱいに海の滋養が流れだす。
それにしても千切りキャベツ。
なんと薄くて、儚くて。
口の中でひらひらしながら、潰れて甘みを出していく。
切り方もステキなんだけど、そのさらし方とか、フックラ空気を含んだまんまで盛り付けるやり方だとかが本当に見事。
付け合せ。
しかもただただ切っただけというシンプルさにして、けれどこれも立派な料理なんだよ。
…、とウットリしながらシャクシャク食べる。
口から喉、そしてお腹が洗われるよう…、シャキッとスッキリ、オゴチソウ。
せっかくだからもひとつココの名物料理…、ハヤシライスをたのんで分ける。
牛のテールをじっくり煮込んで、煮込んで煮込んでうま味とコクをひきだしたモノで、テイルの肉がゴロゴロ、中に沈んでて、その固まりをフォークの背中でそっと押す。
するとホロッと崩れてテールの周りに肉汁が滲んで広がる。
テールの繊維、テールのうま味、そしてなにより甘い香りが首から上にずっと漂い、気持ちをステキにしてくれる。
ご飯と一緒に口に運ぶと、お米の粒を肉のゼラチン質が包んで、お米がスベスベ。
口の中を転がるようで、うま味ドッシリ。
なによりツヤツヤ、ソースが光ってうつくしく、そのうつくしさがそのまま口の中へと入っていってうつくしいままお腹に消える、ステキだなぁ…、とウットリします。
ハヤシライスのおかずにメンチカツを…。
普通、こうしたお店のメンチカツはトップリ、デミグラスソース漬けになって出てくることが多いんだけど、ここはそのまま。
肉そのもののうま味と味わうタイプのレシピ。
サックリ衣が壊れると、中からホロッとひき肉がこぼれだしてきて一緒に肉汁、滲んで消える…、ソースいらずのゴチソウにテールを煮込んだソースをかけると、体の中に肉のうま味が染みこんでいく。
身悶えしながら今日のお昼のお腹にそっと、蓋をする。
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