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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    サカキシンイチロウ
    年齢:
    64
    性別:
    男性
    誕生日:
    1960/01/26
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    昼、仕事のついでに秋葉原…、ひさしぶりに「丸五」に来ます。



    とんかつのおいしいお店。電気街のはずれの一軒家というじんわりスペシャルな感じが漂う昔ながらの専門店。
    混んでるかなぁ…、と思ってきたら行列でした。
    寒い中。足踏みしながら30分ほどまってお店の中に案内される。店に入った途端においしい油の香りに包まれて、寒さ吹っ飛ぶおいしい予感。
    階段上がって二階にあがり、囲炉裏を模した大テーブルにつく。お待たせしましたと熱いお茶をゴクリと飲んで、ホっとする。



    次々、お客様がやってきて厨房の中はかなり忙しそうであります。
    ちょっと時間がかかるんだろうなぁ…、と、それでビールでも飲んで待とうと企んだ。昼からうれしい言い訳ざんす。
    「肉寄せ」というすぐにでてくる肴があって、それをたのんで瓶ビール。ひさしぶりにキリンビールの大瓶をスポンと抜いてグビリと喉をなめらかにする。
    豚肉に刻んだニンジン、生姜を加えてゼリー寄せにした肉寄せは、さっぱりとしたパテやテリーヌのごとき味わい…、オゴチソウ。



    20分ほどをたのしく待って、やってきたのが今日のメインの上ヒレかつ。
    低温の油でやさしく仕上げたヒレは、明るい揚げ色。パン粉が踊っているようで香りも甘くてウキウキしてくる。
    コロンと筒状。見事な手際でスパリと切り分けられた一切れを、そっとつまんで断面をみる。
    すると閉じ込められた湯気がフワッとあがって、その断面から肉汁にじんでほとばしりでる。揚げたというより、パン粉をまとわせ油の中で茹でて仕上げたような状態。しかも芯の部分はキレイなロゼ色。つややかです。



    友人がたのんだ若鶏のカツに至っては、モモをクルンとロール状に形を整え揚げてるんだけど、肉の間におびただしいほどのジュースがたまって、もうウットリ。
    熟成のきいたヒレ肉はとても繊細。
    無造作に持ち上げるとボロリと崩れてしまいそう。丁寧にそっと持ち上げ口にはこんで噛みしめる。繊細にして豊かな旨味が口のすみずみ満たすシアワセ。
    カサカサ、パン粉が口に散らかり、ネットリとした肉の食感のよきアクセントとなるオモシロサ。



    焦げた香りが香ばしいソースがパン粉衣をスッキリつつみ、ニンジンを刷り込み作ったドレッシングは千切りキャベツをおいしくさせる。
    煮干しの旨味が溶け込んだ濃厚味の赤出汁に、刻み昆布がおいしい漬物。固めご飯とどれもがすべてとんかつをおいしくするため整っている。
    カツがおいしいだけじゃない。
    テーブルの上に並ぶすべてが程よくて、だから贔屓にしたくなる。
    食事が終わると湯呑みが2つ並んでいるのは、その一方が最初の煎茶。もうひとつの方には口直しのジャスミンティーがという心くばりもありがたく、また来ましょうと思うなり。


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    無題
    丸五のカウンターに座ると背筋が伸びます。お店の方々のひと揚げ入魂な感じが伝わってくるんです。
    かわみつさん / 2014/12/29(Mon) /
    ボクも大好きなカウンター
    > かわみつさん
    肉が切りだされ、パン粉をつけられ、鍋の中で仕上がっていく。
    すべてが気配として感じられる、おいしい場所。
    それが丸五のカウンターですよね。
    一人で行った時には必ずその場所。飽きることなく待つことができます。
    サカキシンイチロウさん / 2014/12/30(Tue) /
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