午前中の仕事を終えて会社に向かう途中でランチをとりましょう…、どこか適当なところはないか?とウロウロしてたら、キッチンジローが目に入る。
昔、お世話になった店。
店というか、デリバリーのお弁当をかなり頻繁にとってた時期があったのです。
20年ほど前のコトですか。
まだ「オフィスでランチ」といえば出前か弁当屋さんの弁当ぐらい。
今のようにコンビニエンスストアがランチを供給してくれはしていなかった頃のコト。
ある日、突然、会社のポストにここのメニューが放り込まれていたのです。
豊富なメニュー。
限りなく出来立てで、しかもメニューが洋食メニュー。
蕎麦屋のランチに飽き飽きでもあり、しかも当時は今以上の慢性的なる腹ペコで、だからハンバーグだとかメンチカツとか、魅惑的なるメニューが揃っているのにウットリ。
それで試しにたのんでみたら、もうオキニイリでヘビロテランチになっちゃった。
使い捨てのランチボックスに入ってやってくるさまは、決して豪華じゃなかったけれど手作りらしき素朴な味と、ご飯をモリモリたのしめるシッカリとした味付けに、ハート鷲掴みにされたわけでございます。
コンビニ弁当が多彩なメニューを展開しはじめ、飲食店のランチメニューも手軽な値段になっていく。
それに比べてちょっと割高。
メニューも重たいモノばかりと、飽きると人は冷たいものでいつしかとらなくなっちゃった。
それで今日はひさしぶり。
テイクアウトの窓があり、しかも表にバイクが一台。
今でも出前をしているんだろうと思うのだけど、結構大きな客席をもったお店で、その場で食べるコトができるという具合。
メニューはあまりかわらぬ様子。
お弁当の時代から盛り合わせモノが充実してて、中でも好きな「スタミナ焼き」をメインにし、クリームコロッケ、鶏唐揚げがついたセットを選んでたのむ。
結構時間がかかります。
それほど混んでなかったけれど、15分ほどかかりましたか。
配達してくれていたときにはこうしたコトはまるで気にならなかった。
けれどレストランとして使うとちょっと気になっちゃうネ。
料理も当然、お皿に乗ってやってくるんだけど、お弁当箱の蓋をとり、中を覗き見るそのたのしみがなくなった分、特別感にかけてしまった。
人はなんて贅沢なモノ。
こちらの方が正真正銘出来立てで、なのになぜだかニセモノみたいな感じがしてくる。
スタミナ焼きは昔のまんま。
脂タップリだいた豚肉をほぼ同量の玉ねぎと一緒にいためて、生姜風味の醤油味にて味ととのえる…、ご飯のオカズになんとピッタリ。
鶏の唐揚げは揚げ過ぎなのか、それともそもそも肉が痩せていたのか歯ごたえ強烈で、口の内側傷つけそうなガッシリ味でびっくりします。
ボクが大好きだったホタテの味がシッカリとしたクリームコロッケ。
それにウスターソースをかけて食べるのが好きだったのに、なんとトマトソースがべったりついてやってくるではないの。
ボクが知ってるキッチンジローとは違ったお店になったよう。
思い出は遠くにあって思うもの…、ってそんなコトを思ったお昼、なんだかちょっとさみしいご飯になっちゃった。
関連ランキング:洋食 | 九段下駅、神保町駅、水道橋駅
[2回]
PR