サカキノホトンブログ新橋・立ち蕎麦・ポンヌッフ

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新橋・立ち蕎麦・ポンヌッフ

新橋のガード下。
ポンヌッフという店。

フランス語で「ポン」は橋。
「ヌッフ」は新しいだから、ポンヌッフ…、つまり新橋という訳でありますが、この新橋にはもう一軒。
「ポンヌフ」というレトロモダンな洋食喫茶が近所にあって、昭和なナポリタンで有名な店。
「ッ」がつく、つかぬでまるで違ったお店というのが、いささか少々、まぎらわしい。

こちらはそば屋。
カウンターだけの小さなお店で、実はかつてここはお粥の専門店だったことがある。
国鉄がＪＲに変わったときに始めたニュービジネス。
朝のお粥から、夜飲んだ後の〆のお粥まで、最初は結構、繁盛してた。
けれどやっぱり、立ち食いでお粥というのはちょっと無理があったのかもしれません。
いつの間にかお粥屋さんはそのまま蕎麦屋に衣替え。
蕎麦屋らしからぬその店名は、お粥のお店の時代の名残り。
なんだか時代を感じます。

蕎麦屋としてのポンヌッフ。
はじめてきます。
かき揚げそばをたのんで食べる。

ボクがはじめて東京にやってきて、ビックリしたのがまさにこんな黒い汁。
醤油をほんの少々のお湯で薄めただけじゃないのか？…、ってくらいのドス黒さに、ウゲェと思った。
けれど、それも味わいのうち。
郷にいっては、郷に従え。
ローマにあってはローマの人をなぞるがごとく、蕎麦においては江戸の人がたのしむようにたのしめばよい。

甘みをほとんど感じぬスッキリ。
醤油が主役ではあるけれど、出汁もドッシリそれを支えてなかなか旨い。
太めの麺で、ツルツルッとすすりあげるのでなく、モグモグ、食感たしかめながら噛み味わっていくような味わい。
分量以上におなかにたまる。
エビがかなりタップリ混じったかき揚げが、立ち蕎麦にしてはちょっとゴージャス。

好きな味です。
立ち蕎麦＠東京の５本の指に入る一軒…、ってそんなことを思ったりした。
朝のコト。

それからスタバ。
コーヒーゼリー。

ノーホイップで、ヘーゼルナッツシロップでフレーバーをくわえてもらった。
プルンとすくう。
スプーンで運んで、口にしのばせる前にキスしてみます。
ひやっと冷たい
苦い香りが大人な感じ。

放り込みます。
ムッチリ、舌と歯茎を撫で回す。
噛んでしまうのも勿体なくて、舌の窪みにそっと置く。
やさしくユックリあったまり、エスプレッソに戻ってく。
ゴクゴク飲めるアイスコーヒーもいいけれど、煎れ立てコーヒーをそのままゼリーにとじこめた、溶かして味わうコーヒーゼリーの夏もいい。
ヘーゼルナッツの甘みと香りもご馳走です。

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2009/06/19 (Fri) 朝食：和食 Trackback() Comment(9)

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第九橋

フランス語でneufは「９」。「新」は多分noveauとnouvelleだと思うんです。だからポンヌフ（pont neuf）は「第九橋」という意味だと思うんですけどどうでしょうか？

yasumiさん / 2009/06/19(Fri) /

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横レスですけど。

yasumiさん

http://ja.wikipedia.org/wiki/ポンヌフ
ここをご覧ください。
「新しい橋」の意で名づけられたフランスのポンヌフから、このお蕎麦屋さんの名前もきているはずなのでこれでよいと思います。
neufは数字の9の他に「新しい」という単語としてもありますので。

キザキさん / 2009/06/19(Fri) /

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ありがとうございます。

> yasumiさん
> キザキさん
ご指摘。
またそれに対するご指摘。
どうもありがとうございます。
それにしても言葉の解釈とはなかなか奥深いもの。
勉強になりました。

サカキシンイチロウさん / 2009/06/19(Fri) /

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納得しました

キザキ様納得です。長年の疑問が解消しました。ありがとうございました。

yasumiさん / 2009/06/19(Fri) /

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銀座８丁目の先の９

> yasumiさん
それはそうと、銀座には１丁目から８丁目があり、新橋のこの界隈はまるで銀座９丁目のような場所。
高速道路の高架下にある商業施設の名前も銀座ナインですものね。
だからあながち「９つ目の橋」というもじりも間違ってないかもしれないなぁ…、なんて思いました。
そんな想像力をかきたてていただいたコメント。
どうもありがとうございます。

サカキシンイチロウさん / 2009/06/19(Fri) /

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無題

ＵＨＡ　懐かしい映像が。
ただ、私にはこの蕎麦は合いませんでしたが。でも新橋のランドマークです、横眼で見て一軒目の羅生門へ、戻って二軒目を求めて烏森方面へ、この店を正面に見ながら。夏の帰国時には新橋に、ポンヌッフを眺めに行こう。

ジッサさん / 2009/06/19(Fri) /

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新橋の入り口

> ジッサさん
ボクにとっても新橋の売り口を示す、目印のひとつがここです。
夏。
もし日本に起こしになるスケジュールが決まりましたら、ご一報を。

サカキシンイチロウさん / 2009/06/19(Fri) /

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再見在日本

昼蕎麦で一杯！やりましょう！