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2024/11/28 (Thu)
餃子鍋
映画を觀ます…、まぁ、今日観たものが映画であればのコトですけれど、一応、映画館で映画らしきモノをみました。
Spec天…、テレビドラマとして、かなりの評価を得ていた作品。
最近、テレビでスペシャル番組をワザワザやって、それがこの映画の序章をなしている。
テレビ時代の映画作りの典型的なる手練手管に、たのしくのってみましょうか…、と、それで初日にやってきたらばさすがに劇場、満員御礼。
ちなみにTVスペシャルが「Spec翔(しょう)」で、「起承転結」のこれが「天(てん=転)」…、当然、「けつ」という続編を作りまっせってことでもあるみたい。
映像を弄ぶのが上手な人が作った作品。
だからオモシロイ場面が盛りだくさんではあるけど、映像の人でありながら物語の導入部分をナレーションですましてしまう。
物語の締めくくり部分までもがナレーションで、予算がたりなかったのか…。
言葉以上に雄弁な映像を撮る手間を惜しんでしまったのか。
やっぱりテレビの人なんだろう…、ってかなり残念、鼻じらむ。
細かな笑いのネタを随所に折り込むという、この監督ならではの手法を次々繰り出し、けれどそれらすべてがダダすべり。
悪ふざけ感が濃厚に漂う、「失笑」レベルの映画でござる。
にもかかわらず要所要所で「戦う意義や生きるシアワセ」を唐突に、説教がましく述べ立てる。
一発芸で売れたお笑い芸人が、いきなり古典落語を披露する…、そんな違和感。
感心させるコトが上手な器用な人も、感動させるコトが上手とは限らない、つらいなぁって思います。
いくつか発見したこともある。
浅野ゆう子の二重あごの見事なところ。
東京の夜景は世界有数のモノであること、それに餃子を韓国風に煮込んだ鍋は、おいしいに違いないだろう…、というコト。
たったそれだけ、時間とお金に余裕があって栗山千明の大ファンという人であれば見る価値はある…、そうでなければDVDがレンタルになる、それまで待っても大丈夫。
そんな映画と思った午後でありました!
そして夜を家で料理を作って食べます。
映画「Spec天」の影響…、チゲ鍋に餃子を入れて炊きたくなって、それであれこれ、食材買って揃えて作って食べることにした。
なんて影響されやすい、ミーハーくんでござろうや(笑)。
脂ののった豚バラ肉を薄切りにして、それを炒める。
脂を引き出し、フライパンがツヤツヤしたらそこに小松菜、ワラビにニンジンナムルを買って
軽く炒める。
そこにタラリと胡麻油。
ナムルの水気がなくなるくらい、シッカリ炒めてそこにキムチ。
シンナリするまで同じく炒める。
そこにコチュジャン。
入れて熱を通して味噌の香ばしさを出す。
あご出汁をとり、それを炒めた具材に注ぎ軽く一旦、煮立てる。
それを食卓に置いたホットプレートの深鍋に入れ豆腐にチョリソーソーセージ。
蓋してクツクツ、豆腐に熱が入ったところで餃子をのっけてあとは一気に沸騰させる。
宇都宮餃子って売っていた大きな餃子で、肉もタップリ、けれどざく切りネギやニンニクがタップリはいってそれがスープにコクやうま味を吐き出していく。
いろんなモノの味や香りが渾然一体となって口にやってくる。
スベスベとした餃子の皮と、クチュっと奥歯で潰れる豚肉、フックラとした豆腐や野菜のシャキシャキが口の中で花開きつつ消えていく。
なんだかとても、オキニイリ。
それからつまみをいくつかつまむ。
先日、おみやげにって貰った「いかなごのくぎ煮」。
瀬戸内の雑魚。
いかなごの稚魚をつかって作った佃煮。
醤油や砂糖、味醂などを使ってコトコト煮込んで作るもので、瀬戸内地方にいた頃、今の時期に必ず食べていた。
ほろ苦くって、甘くてしかも魚の風味が強烈で。
ボクの母が作るときには、子供でも食べられるようにと山椒を使わぬ代わりに生姜をタップリいれた。
その味ととても似ていて、一口ごとに懐かしくなる。
ありがたいなぁ…、って思ってパクリ。
それからエノキ。
フライパンにオリーブオイルを多めにひいてそこでただただ炒めてあげてく。
途中で塩と胡椒をかけて、ジックリずっと熱を通していくとエノキが水を吐き出す。
見ててもわかるほどに油がクツクツ沸騰してきてそこで、エノキが揚がるようにコンガリ色をかえてく。
大きな束のキノコがみるみる量が減って三分の1くらいのかさになっていく。
それでも構わず、茎がよじれて茶色寸前になるまで炒めてそのまま食べる。
コリコリザクザク、歯ごたえたのしくしかもうま味が驚くほどに強くなってる…、水気を吐き出し小さくなったそれだけ味が凝縮されてる。
まるで干したスルメを食べてるみたいなうま味が口に溢れてすみずみ行き渡る。
それにしても夜になってから寒さがグングン強くなる…、花冷えの夜、風邪引かぬよう温かにして眠りましょう。
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2012/04/07 (Sat)
映画・音楽・アート
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