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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    サカキシンイチロウ
    年齢:
    64
    性別:
    男性
    誕生日:
    1960/01/26
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    ひさしぶりに映画を一本。
    「渇き」っていう韓国映画。

    kawaki.jpg「オールドボーイ」の監督、パク・チャヌク。
    人の心の暗闇を、グリグリえぐり返すような衝撃作を好んで撮る人…、であります。
    何しろ「親切なクムジャさん」っていう作品では、あのテレビシリーズ「チャングム」で主役をはり韓国の吉永小百合とさえ呼ばれた、イ・ヨンエ女史に復讐の鬼を演じさせたりさえしているほど。
    正気と狂気。
    人の心の中には必ず表裏一体で仕組まれていて、普段は正気が人の心を覆ってる。
    あるキッカケで正気がペロンと剥がれおち、中から狂気が顔のぞかせる。
    決してそれは珍しいコトじゃない。
    例えば蕾が花開かせる、それはすなわち花びらの本来裏に隠れてたモノがひっくり返って表になるという自然の摂理に似て、当然。
    誰の心の中にも潜む、危ういアンバランスを見事に描く、見事な手腕がボクは好き。

    そんな彼が今回テーマに選んだのが「吸血鬼」という、暗闇映画の王道モノ。
    しかも人類のためになろうとした人体実験の結果、人をあやめることを宿命づけられた吸血鬼になってしまう…、というこの設定がまず深い。
    愛する人をこわしてしまいそうなほどの狂おしさ。
    それこそが「愛」の本質なのかもしれないなぁ…、とそんな切ない気持ちになった。

    コノ愛、赦し給え。

    まさにそんな感じがします…、いい映画。



    それにしても韓国映画。
    あるいは韓国のテレビシリーズの秀作の「台詞無き映像の饒舌」なコト。
    感心します。
    かつての日本のフィルムノワールと言われた名作に似通った、説明不足をたのしむ余裕。
    キャプションだらけ、台詞だらけに説明だらけの日本の映画やテレビが忘れた想像力をかき立てる、大人の娯楽。
    劇場中が息をひそめて食い入るように画面をみつめる。
    緊張と安堵が交互に波打つようにやってくる、ミッシリとした空気を堪能。
    満足す。

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