映画を觀ます…、クラウド・アトラス。
かなり覚悟していきました。
だって3時間近くの長丁場…、しかも19世紀から近未来を経由して、人類の文明が崩壊してしまう未来まで、異なる6つの時代を舞台にした物語が同時進行していく。
複雑難解なSF小説を下敷きにした作品でしかもマトリックの監督がメガフォンをとっているという。
しかもひとりのキャストがそれぞれの時代において異なる複数の人を演じる。
各エピソードで主役が脇役に周り、脇役が主役を演じるという複雑怪奇な趣向を凝らしているのだという。
こりゃ、難物に違いないと構えて見始めたのだけれども…。
これが自然とすんなり頭の中に入ってやってくるのです。
最初はさすがに、どこに連れて行かれるのかわからず戸惑う。
ぼんやりとしていられなくって、頭をフル回転させながらグイグイ、スクリーンの中にひきづりこまれていくのです。
日常的なささやかなシアワセ。
その繰り返し。
それが何かをキッカケに破綻をきたす。
絶望に直面したときに、誰かが助けの手をのばす。
それをつかみ損なうことなく、必死ににぎり、そして戦う。
その戦いの果てが悲劇であったりハッピーエンドであったりするのは時の運。
時は粛々と、次の時代に生を引き継ぐ。
時代がかわり、その物語の主役が変われどそこで繰り広げられる物語は既視感に満ちた変わらぬ同じ物語。
考えてみれば今のボクたちが悩み、よろこぶすべてのコトがギリシャ神話の時代の人が悩み、よろこんだことと大きく変わりない。
そんなコトを伝えたかったのか、どうなんだろう…、どんな物語だったのか?と問われてしまうと自分でもどんな物語だったのか明快な答えが出せない。
けれど何かスゴイ物語を観てしまったぞ…、とココロがジンワリあたたかになる。
もう一度、いや、もう2回くらいは観ておきたいって思ったりする、オキニイリ。
それにしてもアメリカで公開されたのがもう半年ほど前という、あぁ、なんて日本は世界の僻地…、この映画でも世界の未来を決する出来事が起こるところが「ネオ・ソウル」。
かつて世界の歴史を変えるサイバー都市はネオ・トーキョーと決まっていたのに、なんだかちょっとさみしくなったりいたします。
ネオ・ソウルでもテンジャンチゲはあるのかしら?…、と近所の「とんちゃん」という韓国料理のお店で食事。
夕方近くまでランチをやってる。
しかも土日も平日価格でランチを食べるコトができるのでかなり重宝。
もともと四谷三丁目という街には妻家房という老舗韓国料理のお店があるところ。
焼肉を売らず、冷麺・チヂミ・ビビンパという韓国の家庭料理だけを扱い、ずっとながらくやっていた。
それが昔は東京の韓国料理店のスタンダードだったんだけど。
今では大久保系のお店が韓国料理のデフォルト化した。
サムギョプサルを中心にして、チゲやトッポギ、チャプチェと屋台料理をズラッと揃えたメニュー。
威勢のよいサービスで酒を飲むのがたのしくなる、そんなお店の代表格のひとつが「とんちゃん」。
お店を作って半年足らずでかなりの人気を博してる。
今日も昼ご飯にはもう遅く、晩ご飯にはまだまだ早いという時間なのに、サムギョプサルを焼いてたのしむファミリー客がお店の半分ほどを埋めてる。
なんだかスゴイ…、オモシロイ。
妻家房に代表される昔の韓国料理のお店は女性がメインで働いていて、ところがココは男性スタッフだけで運営してる…、しかも韓流イケメン系の従業員が揃っててそれが独特の雰囲気を作り出しているのがたのしく、料理もガツンと威勢いい。
テンジャンチゲのランチセットをたのんで食べる。
6種類のおかずがまずはズラッと並ぶ…、チヂミに白菜キムチにカクテキ、大根ナマスやおでんの煮たの、菜っ葉の白和えとこれがどれもしっかりおいしい。
小さな石窯でグツグツしながらやってくるテンジャンチゲもチキンとしてる。
納豆のような発酵臭を持った韓国味噌がおいしく、じゃがいも、韓国かぼちゃに豆腐、煮干しがゴロゴロ入ってて味わい豊かでお腹がポカリとあったまる。
出汁もドッシリ、ご飯のおかずを十分なすのがウレシクて、ほどよくお腹を満たしてニッコリ…、家に帰って明日の準備をいたします。
関連ランキング:焼肉 | 四谷三丁目駅、新宿御苑前駅、曙橋駅
[2回]
PR