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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    1960/01/26
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    土曜日の夜、DVDをユックリみてすごします。

    シャネル&ストラビンスキー」。

    chanelstrav.jpg2009年はシャネル映画の当たり年でこれ以外にもシャーリーマクレーンの「ココシャネル」。
    オドレイトトゥの「ココアヴァンシャネル」と3本、続けざまに封切られた。
    他の二つは劇場で観て、これだけ気がついたらが終わってた。
    やっとDVD化されてそれで、観ることかなう。
    まず感想。
    ボクは一番、これが好き。
    だからちょっとネタバレしちゃう、ご無礼、ひらにゴメンナチャイ。

    すばらしく良くできたサスペンス映画。
    少々の創作はあるとしても過去に存在した有名な人の実際の人生から大きく逸脱する訳でなく、だから結果は知っている。
    要はその結果にどう辿りつくのか、その紆余曲折とハラハラドキドキ、つまりそれがサスペンス。
    見事な手際でしかも映像的にも凝った作りで、なにより重厚な本物感に圧倒される。
    唯一、ストラビンスキー役の俳優が、フレディーマーキュリーにそっくりで、いつ、歌い出すんだろう?って、本題とは違ったハラハラドキドキがあり、まぁ、それはそれ。

    ドレスメーカーとしてのシャネルじゃなくて、オリジナルの香水作りに情熱を注ぐビジネスマンとしてのシャネルが主役。
    流行のサイクルが短い洋服と違って香水。
    一度使いはじめると体の一部として記憶され、なかなか変えたくなくなる不思議な存在で結果、息の長い商品になる。
    シャネルの経営的なる成功も「No.5」がなければ確実なモノじゃなかったろう…、って言われているほど。

    cocoigor.jpgそんな彼女のコトを「君は芸術家じゃない、洋服屋なんだ」って言ってしまう、あぁ、情けないストラビンスキー。
    でもそんな無礼者を嫌いになれぬ、シャネルがこれまた惨めったらしくていとおしい。
    因みに映画封切り時のポスターを二枚、右に貼ってみたけれど上が日本版。
    下が海外で使われていたオリジナル。
    海外版のタイトルの、「&」を真ん中に上下に読むと「Channel & Stravinsky」。
    左右に読めば「Coco & Igor」となっている。
    まさに映画の中身を如実に伝えるすばらしさ。
    才能が才能に惚れる物語りであり、同時に、男と女が惚れ合う物語りでもあったりするのが、この映画。
    日本の題名、ポスターからは、ファーストネームで呼び合う二人のその親密が伝わらないのが、ちと残念。

    それにしても劇中劇的扱いの「春の祭典」の舞台の見事で、うつくしいコト。
    ニジンスキーにディアギレフ。
    バレー世界のビッグネームが綺羅星のようにちりばめられて、ストラビンスキーの作品のモチーフが、BGMとして使われている。
    シャネルがらみのどの作品でも象徴的にでてくる鏡細工の壁に巻かれた螺旋階段。
    この作品のが一番、キラキラ、ゴージャスだった。
    自分に理解できないものに出会ったときの、恐怖と怒り。
    新しきモノを受け容れるコトができぬ愚かが、実は世界を動かしているという悩ましすぎる現実が話の舞台となっているのがまた残酷で、これはかなりのオキニイリ。

    予告編の動画を一枚、貼っておきましょ。



    シャネルにしてもロールスロイスにしても、この時代の贅沢が、いまだに人の憧れであるというこの時代。
    その空気感が伝わってくるのがスバラシイ。

    そういえば、ボクのおじぃちゃん、こんなコトをよく言っていた。
    男が女に入れ揚げて大金なくしてしまうとしても、全財産を持っていかれるコトはない。
    けれど男が男の才能や心意気に惚れてしまうと全部上げても物足りなくなる。
    愛がすべてを奪うとは決してボクも思わないけど、浪漫は危険。
    自分に惚れればそんな危険も無縁になろうか…、そんなざれ言、思ったりする夜のコト。

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    タバコ
    そう,佐藤もこちらの方がよかったです
    ラガーフェルドの本気というやつか全体に気品というか,粋な感じがあったように思います
    佐藤Rさん / 2010/07/03(Sat) /
    大人的
    > 佐藤Rさん
    一番、大人な感じがしましたよね。
    自信と誇りが傲慢に向かっていくその当然の事柄が、なぜだか美しく切なくて、ため息をつきながらのめりこんでしまいました。
    サカキシンイチロウさん / 2010/07/04(Sun) /
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