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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    お昼。
    ひさしぶりに水道橋の「後楽」に来る。

    a9ce637a.jpeg会社をでて打ち合わせまでにちょっと時間が出来てしまって、それで寄り道。
    マイクロバスがちょっと大きくなったような、コミュニティーバスにのって白山通りをユッタリ、ノンビリ、南に向かう。
    白山と水道橋のちょうど間にある文京区のシビックセンターが終点で、というのも文京区。
    東京23区の中で唯一JRの駅を持たぬ区なのであります。
    例えば水道橋の駅は千代田区。
    巣鴨は北区。
    地下鉄の駅は沢山あるけど街を歩いてて目につく区の中心がほしいから…、と、それで作った超高層のシビックセンター。
    すべてのバスはここに通ずる…、みたいな感じ。

    終点からテクッと歩いて後楽園脇。
    見慣れた景色は昔のまんま。
    藍の暖簾をくぐってお店に入ると、ソプラノ声が唄うように「いらっしゃいませ」とお出迎え。

    オムライスのセットを食べます。

    6b2739e5.jpegなつかしい。
    スッキリとした醤油スープの中華そば。
    しっかり味のしみ込んだ細めのメンマ。
    焼いたチャーシュー。
    ナルトにネギとどこと言って変わったとこのないそば屋さんのラーメン風の素朴なラーメン。
    豚肉とハムを具にしたケチャップライスを玉子でくるんだオムライス。
    ケチャップとろんと真ん中にかけ、これにとんかつソースを足してパクンと食べる。
    普通のおいしさ。
    普通の料理。
    だけどなぜだか、思い出に残る料理はほとんどこうした普通の料理。
    だって料理が特別だから思い出になる訳じゃない。
    一緒に食べた人のこと。
    それを食べたときのコト。
    いろんなコトが料理の中に閉じ込められてて、それが心を温かくする。
    切なくもする。
    苦しいときに食べたご飯は不思議と忘れぬ料理になるのも当たり前。

    日比谷で仕事。
    そして夜を「エリーゼ」にした。

    5a13bc46.jpeg四ツ谷の洋食レストラン。
    ここ数日間、お腹の具合があまりよくなく、それで軽いものばっかりを食べていた。
    食べないと心の元気もなくなっちゃって、それでますます食欲なくなる。
    そんな悪いスパイラル。
    こりゃ、いかん。
    心の元気をふりしぼるため、元気のでるガッツン料理を食べなくちゃ…、って。
    それでここにやってくる。

    若い人たちが元気に働く元気なお店。
    なによりチームワークが抜群で、この人が一番偉い人なんだろうなぁ…、って思う人は一人いる。
    その働きぶりですぐわかる。
    けれどそれ以外の人たちも同じようにそれぞれ自分のやるべきコトをキチンとこなす見事な分業。
    切る、焼く、揚げる、盛り付ける。
    そのタイミングでご飯が盛られ、汁が来る。
    スムーズなることリハーサルを入念にこなしたコンサートをみるような、そんな感覚。

    7ebbe176.jpegそんなこんなでやってきたのが今日のこれ。
    ポークジンジャーにカキフライ。
    分厚い肉で元気を出してみたかった。
    だから生姜焼きじゃなくってポークジンジャー。
    とんかつ用の分厚いロースに細かく包丁を突き刺して、筋を切った上、柔らかくする。
    それをカリッと表面を焼き、中はフンワリ、シットリと。
    甘味を抑えたジンジャーソースで、テリつけながら仕上げた一品。
    まずは一口、ナイフを使わずそのまま箸で持ち上げて、カプっとかぶりついて味わう。
    滋養を感じる、たのしいご馳走。
    一緒にもらったカキフライも見事に大きなポッテリとしたよき牡蠣で、こちらは海の栄養くれる。
    ご飯をガッツリ。
    ひさしぶりにお腹いっぱい、一駅分を部屋まで歩く。
    ちょっとゴキゲン、また明日。

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    無題
    久しぶりの後楽ですね。頻繁に通われていたのがつい最近のことのようです。
    いつものラーメンとオムライスのセット。やっぱりおいしそうですね。
    店の方は元気でしたか?
    チキンさん / 2009/10/31(Sat) /
    相変わらずにほっとしました
    > チキンさん
    ボクの水道橋生活の後半を彩ってくれたステキなお店。
    久しぶりではありましたが、変わらぬ元気にほっとしました。
    変わらぬということ。
    すばらしいコトですね。
    サカキシンイチロウさん / 2009/10/31(Sat) /
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