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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    サカキシンイチロウ
    年齢:
    64
    性別:
    男性
    誕生日:
    1960/01/26
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    ホルモン、焼きたい。

    7078b731.jpeg焼肉じゃなくホルモン。
    実は半年前ほどまであんまりホルモンは好きじゃなかった。
    ホルモンが、というよりもずっと内臓肉を苦手にしてて30代になるまでまるで食べようなんて思わなかった。
    ちょっとづつ。
    ひとつひとつ、苦手を徐々に克服し最初はタン。
    それから蜂の巣…、つまりトリッパ。
    フォアグラ、レバーと内臓肉で食べられる部位が増えて来て、そしてとうとう半年ほど前。
    ホルモンにまでたどり着く。
    あのもつ鍋ブームのときさえココロ惹かれることがなかったのに…。
    今日なんか、朝からああ、ホルモン焼きたい!って思ってたほど。
    1980年代を戦う女性は「シバ漬け食べたい」って吠え、2009年を闘うおじさんは「ホルモン焼きたい」ってつぶやく…、ようなそんな感覚。
    家の近所の最近一番のオキニイリ焼肉レストラン「山星」にやってきます。

    c4221e6b.jpegそして焼く。
    カウンターの隣で広告代理店系のお兄さんが、男性用のオメガの腕時計をはめたキャリア系を装いつつも妙に気合いの入ったネールのお姉さんのために、何度も何度もタンをひっくり返してガリガリに焦がしているのが気になって、気になって…。
    あんな無様なコトになっちゃいけないって、気合い入れつつキッチリと焼く。

    炭の上。
    ほどよくあったまった網の真ん中に、よりそわせつつキレイに並べる。
    内臓モノはみずみずしさが命であります。
    だから必要以上に乾燥させぬよう、互いにはなさずくっつけて焼く。
    ホルモンは寂しがりやさんなのであります。
    熱が入ると脂が徐々に盛り上がり、ツヤツヤしはじめやがて固まる。
    そこが食べ頃。
    クニュクニュ、プルプル。
    口の中が一瞬ひんやり、脂を冷たく感じてそれがたちまち旨味に変わってく。
    ああ、生き返る。
    元気がでてくる、顔までツヤツヤしてくる感じ。
    うれしくなっちゃう…、おいしくて。

    それからテールのお粥を食べる。

    da649f85.jpeg石釜を熱々にして、そこに白濁したクリーミーなスープがタップリ。
    青いネギをタップリ散らして、ブクブク泡を立てながら猛烈な湯気と一緒にやってくる。
    お玉でグルンをお釜の底を擦り上げると、ご飯と細かな肉のかけらが湧き上がる。
    煮込んだテールをほぐしたかけら。
    見た目はまるでコンビーフのよな肉の繊維がご飯にからまり、美味しげなこと、よだれがでます。
    テールから滲みだしたゼラチン質がとけ込んで、スープを飲むと口がスベスベしてきます。
    体にしみ込む滋養に満ちた肉の味わい。
    米までスベスベ。
    小さなお椀にとりわけ食べる、その一杯目はスープご飯。
    二杯、三杯と徐々にスープが煮詰まって、リゾット経由で炊き込みご飯になっていく。
    その食感の変化もたのしい、オゴチソウ。

    4c693aad.jpegお粥と一緒にカクテキ、カリカリ。
    これもホルモンと同じように昔は苦手な料理だった。
    たくわん、大根なますにカクテキなどなど、大根独特の臭さが嫌いで韓国料理の漬け物と言えば、白菜キムチかオイキムチ。
    けれど韓国に仕事に行くようになってから、カクテキってほんとに旨い…、って思うようにたちまちなった。
    特にクッパやお粥と一緒に食べる漬け物は、白菜よりもこのカクテキ。
    カリカリとした食感も、みずみずしさもスープによく合う。
    特にココのカクテキはカッチリとした噛み応え感と、甘味も酸味も控え目の大根の味がたのしめて好き。

    お座敷に座ったファミリー客の子供がしきりに「網の交換、お願いします!」って大声あげてはしゃいでる。
    おかあさんが慌てて「まだ、焼いてないでしょう」って。
    それでも「アミノコウカン、お願いします」。
    多分、彼にとってはそれがおいしい焼肉食べる呪文みたいなものなんでしょう。

    カフェベローチェで食後のたのしみ。

    veroce.jpg冷たい抹茶ラテをコックリとやる。
    ファストフードの抹茶ドリンクは最初っから甘くできているのが普通。
    けれどココのは砂糖抜き。
    その分ちょっと粉っぽく、喉にザラッと残るような雑な飲み心地が独特で、でもそれが逆に好きだったりする。
    脂まみれになった喉。
    口に唇、そして胃袋、抹茶パワーでスッキリとする。

    それにしても今日の山星。
    金曜の夜というのにちょっと静かで、満席にはならなかった。
    何を食べてもそこそこおいしく、なによりお店のスタッフ一人一人のやる気と元気と笑顔が最高。
    にもかかわらず、お客様集めに苦労する今。
    日本の景気に必要なのはホルモンパワーじゃないかしら…、ってそんなコトを思ったりする今日の夜。

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    内臓系の父
    初ホルモンは二歳。
    父は食いしん坊の料理好きで、いつもどこからかホルモンを仕入れてきては料理していました。
    ハチノスなんて本当に「ハチの巣」だと思って食べていました。
    「きのうのばんごはん」という小学一年生の宿題に、「ハツの野菜炒めでした」
    先生は驚いていました。

    内臓の掃除は得意になりましたが…。
    しかしいつも美味しそうに写真撮られますね~!かなりの食いしん坊EYE!ホルモン食べたい!!
    ぷりさん / 2009/10/31(Sat) /
    意外です
    大食漢(失礼!)のサカキさん
    好き嫌いもなく何でも美味しく頂くのかと思っていました。
    ホルモンが苦手だったなんて物凄く意外です。
    反して私、ホルモンデビューは大学3年生の時です。
    先輩達が面白がって連れて行ってくれたホルモンが美味しくて
    そのまま今日に至っています。
    関東では今でこそホルモンは市民権を得ましたが、
    昔は「好き」って言うだけであんまりいい顔されませんでした。
    特に女子は。
    でも「朝から」って。。。
    イワハシマリさん / 2009/10/31(Sat) /
    甘やかされん坊
    > ぶりさん
    結構、甘やかされん坊だったので、好き嫌いはあります。
    両親の職業柄、家の中には食材がいつもふんだんにあって、小さい頃から食べたいものは自分で作るような環境でもあったので、嫌いなものは食べなくて済んだんですよね。
    考えてみれば贅沢な話。
    この歳になってひとつひとつ苦手の食材が克服される。
    なかなかにたのしいことでもあります。
    サカキシンイチロウさん / 2009/10/31(Sat) /
    鍋焼きうどん
    > イワハシマリさん
    今は女子ホルモンが流行っているようでもありまして、ホルモン=男のスタミナって時代はもうとっくに昔の話。
    あたらしく出来るホルモン料理屋さんにおじさんだけでいくと、逆に肩身が狭かったりするほどですよね。

    四谷三丁目の弁天庵のメニューが変わったようで、みれば鍋焼きうどんが戻って来てました。
    ただ午後3時以降の時間限定商品。
    昨日、ホルモンの後でフラフラっと立ち寄りそうになってしまいました(笑)。
    サカキシンイチロウさん / 2009/10/31(Sat) /
    隣の肉・・・w
    隣の焼き加減が心配・・・。
    わかります、よっくわかります(笑

    自分もホルモンは大好物。
    焼いたのも、煮込んだのも何でも来い!って感じです。

    元気をもらえる「ホルモン焼き屋」。
    世の中が上り調子だった頃は、おじさんたちが気炎をあげて
    週末満席、元気一杯・・・だったような記憶です。

    しばらく振りにカミさん連れていってみますかね・・・。

    吉田@仙台さん / 2009/10/31(Sat) / URL
    男飯
    > 吉田@仙台さん
    日本のおじさんが元気になること。
    経済の再生にはそれこそが大切なこと…、って思うんですね。
    おじさんが活き活きできる伸びやかな空間。
    それがホルモン焼き屋さんであってほしいかも。
    女の人に連れてってもらうのでない、男性が女性の手を引っ張っておいしいものをふるまうお店。
    ステキだって思います。
    サカキシンイチロウさん / 2009/10/31(Sat) /
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