四ツ谷で食事。
JRの四ッ谷駅前、しんみち通りっていう飲食店がギッシリ集まる小さな路地。
定食屋から居酒屋まで大衆的で個性的な店がズラッと並んだ、まるでここだけ新橋みたいなたのしい通りで、そこの入り口部分にある店…、「エリーゼ」にくる。
行列ができる洋食屋さんとして、ちょっと有名。
そういえば、今年のはじめにその新橋に支店を出した。
それもB級グルメ天国の駅前のビル。
ニュー新橋ビルの中に店を構えたけれど、結局、続かず閉店しちゃった。
歯抜け状態になってしまっている上層階にお店を出したのが、その最大の敗因だった。
けれどこうしたお店が新橋にはたくさんあって、地元の味にはかなわなかったというコトもあるかもしれない。
ちと、残念。
夕食時にはちょっと早めで、だから行列はまだできてない。
こりゃ、ラッキーとお店に入ると最後のひと席。
カウンターが空いていて、なおラッキーでスルンと座る。
ズラリと並ぶできた料理を待つお皿。
千切りキャベツとポテトサラダが盛りつけられてて、カウンターの中では次々ジャジャっと料理が作られる。
臨場感にヨダレがでます…、腹もなる。
揚げ物系の洋食屋さんが多いなか、ココはソテ系。
だから厨房の中ではフライパンがいくつも上下に待っている。
名物なのはトマトソテ。
ガーリックオイルでソテした肉をフレッシュトマトと一緒にいためて仕上げるモノで、今日もかなりの人が注文してた。
けれど今日は目当てのモノがあったのでして、それが「ポークソテー」でござる。
分厚い豚肉。
脂ののったロースの部分を植物油でカリッとソテ。
そこにタップリ、デミグラスソースをかけて食べるというモノ。
生姜焼きもおいしいんだけど、肉の歯ごたえを味わいたかった。
食べる前にナイフで切るという、儀式めいたごちそう感もたのしくて、まず手に伝わってくるおいしい予感がたまらない。
ここのデミソースは特徴的で旨いのです。
脂を焦がさずつくるので、香ばしくはない。
熟成系ではなくてフレッシュ…、サッパリとした風味があってけれど酸味、うま味はしっかりしてる。
ブーケガルニの香りですか。
野菜の風味がかなり強くて、それにクローブやシナモン、クミンの香りが混じってエキゾチックな雰囲気がある。
肉はクチャっと食感、なめらか。
筋をナイフで入念に切り、ふっくらとした歯ごたえにして焼いているから。
焼けた脂がムチュンと肉のふっくらに、であってうま味をジュワッと吐き出す。
ご飯のおかずになんとも見事。
タバスコちょっとほどこすとソースのうま味がキリッとしまる。
練りマスタードをタップリのっけて食べると、芥子の風味が豚の甘みを引き立てる。
カニクリームコロッケを追加で食べた。
サイドメニューが豊富にあって、メンチカツやらコロッケやらが、一個単位でたのめる配慮。
ムッチリとした食感の肉をずっとそれだけ食べてると、ちょっと口が疲れてくる。
それをサクッとパン粉を口に入れると食感変わってたのしい。
ベシャメルソースのとろんとやさしいなめらかも、ソテした肉にはない食感。
細長い俵型にできたコロッケ。
その真中部分にだけ、タランとデミソースがかかってて三等分してコレを食べると、ソースがかかってないとこと、ソース混じりを味わえる。
一度にいくつもの料理を食べてるみたいな気になる、オモシロさ。
千切りキャベツでシャキシャキ、口をリセットしながら一口、そしてまた一口と。
厨房の中には若い多分、見習いの人が何人かいてお皿の準備やご飯や汁を盛りつけている。
キャベツを盛って、お皿をグルンを回しながら芯の部分があると、そっと抜き取り捨てていく。
同じ食感たのしめるよう、こうしたやさしくさりげない、心配りが出来る店ってステキだなぁ…、って思ったりした、ゴチソウさまです、またこよう。
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