サカキノホトンブログ朝のＢＵＮ

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朝のＢＵＮ

新宿にて朝。
伊勢丹会館の一階奥にある喫茶店、「ＢＵＮ（バン）」を選んだ。

入り口部分からＬの字型に設えられたカウンター。
中にはいつも同じ店長。
ただ黙々とコーヒーを入れ、サンドイッチを作ってる。
客席側には必ず二人。
カウンターの角。
お店のすべてが見渡せる、唯一の場所に並んで立ってけれどシッカリ役割分担が出来ている。
ひとりは入り口部分をみつめ、お客様が入ってきたらば即座にいらっしゃいませって近づいていく。
もうひとりは客席の隅々見渡し、お客様が何かを必要としてはいないかと気配りをする。
サービスがすぐできるようベストポジションを持ってる店って、ステキだよなぁ…、ってつくづく思う。
長い経験の中でつかんだ確かな定石…、いいお店。

メキシカンドッグのセットにします。

朝食限定のなんてこたない料理なんだけど不思議と気になる。
ドッグロール。
バターの風味がシッカリとした、ふかふかのロールブレッドをパカッと開く。
中にタップリ、ミートソース。
温めておいたのをギッシリ詰めて、オーブントースターで温める。
ロールブレッドの表面が、サクッと軽く焦げる程度に焼いてそこにレタスとトマト。
色鮮やかで、ミートソースの香りがポワンと鼻をくすぐる。
ハフっと食べるとサクッとまずはパンが歯切れ続いて口がミートソースに満たされる。
みずみずしいパン。
しかもトマトがそのみずみずしさに拍車をかける。
レタスがシャキッとたのしい歯ざわり。
しかもミートソースが含んだ胡椒が、かなりヒーハー。
結構、辛い。
チリコンカルネのような味わい。
これでミートソースのひき肉が、もっと粗くて噛みごたえがあったならチリドッグのようになったのでしょう。
そうじゃないのが日本的にて、喫茶店的。
スパイシーだけどやさしい感じがちょっとたのしい、オキニイリ。

茹でた玉子でコンコン、テーブル叩いて割って、キレイに剥いてプチュンと食べる。
今日もキレイにすんなり剥けて、なんだか幸先よい感じ。

ガムシロップであらかじめ、甘く味を整えたアイスコーヒーをコクンと飲みます。
苦味、酸味に甘みがどれもほどよくて、ゴクゴクじゃなくひとすすりずつ。
ユックリ、優しく、大切に飲む。
飲むと口に味が広がる…、そして香りが鼻から抜ける。

隣の咳で、おばぁさまがおいしそうにタバコを飲んでる。
目を細め、味わうようにプカリプカリを煙を味わうそのさまが、とても優雅でウットリみてた。
そしたらあいにく咳風邪のボク。
ケホッと大きく咳が出る。
ビックリしたおばぁさま。
タバコを急いで灰皿押し付け消してそれからボクに言う。
「ごめんなさいね、煙たかった？」
いや、ちょっと咳がでただけなんです…、タバコの煙のせいじゃないって、そう言ったらばおばぁさま。
それでも空気はおいしい方がいいものね。
今朝は我慢をいたしましょう。
私くらいの年になったら、喉を煙で燻蒸するくらいしてやらないと、逆に具合が悪くなっちゃう…、ってそう言いながら可愛く笑う。
今日はとってもステキな日。

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2011/02/22 (Tue) 丸の内リム：喫カバ Comment(0)

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