朝をひさしぶりに朝をベルクに食べにくる。
新宿駅の東口。
最近、ボクにとって新宿にアクセスするときには、新宿三丁目で降りるかあるいは乗り換えるか。
そうでなければ新宿駅の西口使ってどこかに行くことがほとんどだった。
東口ってルミネエストに代表される、JRが作った砦が迫る、ちょっと窮屈な感じがするのであんまり好きじゃないのであります。
余程の用事が無い限り、あんまり利用しなくなってしまった。
今日はちょっとココの近所で待ち合わせ。
それでそのまま、朝ご飯を一緒にいたしませんか…、とそれでこうしてやってきた。
ひさしぶりに来て、変わったコトがひとつある。
お店の向かいの立ち食いそばの、出汁のとり方が変わったのか…。
燃えるような化学調味料の匂いがあんまりしなくなった。
今までお店に入るまで、ちょっと息を止めてじゃないと気持ちが悪くなったのだけど、これはちょっとアリガタイ。
店頭に花活ける景色が目に眩しくて、ニコリとなります。
元気に顔を上げるひまわりに、夏の元気が溢れてる。
あいも変わらずお店の中はタバコの匂いが渦巻く大人の香りのお店。
ときどき目が痛くなるほど、煙が充満しているコトがあるけど今日はちょっと控えめのよう。
ほどよくタバコの匂いがあって、そこにコーヒーの香りが混じる。
昔の喫茶店はこうした匂いがしたものでした…、なつかしい。
ここの朝の一番の、オキニイリをとりニコリと食べます。
モーニングプレートって3つ揃った朝のセットのひとつのコレ。
この小さなお皿に乗りきるのかしら?
ちょっとハラハラするほど小さなお皿の上にレタスの葉っぱが一切れひかれ、コーンにポテトサラダがのっかる。
そしてハム。
プチュンとそこにマヨネーズ。
それらをとても手際よく、小さな作業テーブルの上でこなす間に、パンがほどよく焼きあがる。
この手順。
何度も何度もくりかえし、体が覚えた手順を自然によどみなく。
当たり前のようにくりひろげられる熟練の手仕事ショーに、ちょっとウットリ。
ハムに茹でたとうもろこし。
アイスクリームをすくいとる、小さなディッシャーでポッテリ盛られたポテトサラダ。
良き茹で加減の玉子を半分。
それから山高に膨れたイギリスパンを薄切りにしてトーストしたもの。
ホテルバターにマヨネーズという、最小限の組み合わせながら朝に必要なモノはすべてある。
無駄なものがない潔さ。
しかもどれを食べても、キチンとおいしい。
ムッチリとしたロースハム。
素性正しい豚肉を、人の手をかけ丁寧に作ったハムで、だから嫌な風味や雑味がない。
後味がよく、外に味をほどこさなくても味わい深くておいしく感じる。
カチッと白身が固まった茹でた玉子も正しい食感。
なによりトーストのおいしいコト。
ほどよき厚さ。
かなり空気を含んだ粗い生地が軽くて、カサカサしてる。
甘み控えめ。
塩と小麦のうま味が強調されたとてもパンらしいパン。
軽く焼いているだけなのに、香ばしくってペトペトとしたところがないのがボク好み。
そっけないほどに引きしまったトーストの味が、他の料理の味をひきたていろんなモノを乗っけたくなる。
ハムを乗せるとハムの脂の旨みが引き立つ。
ポテトサラダをのっけて食べると、サラダのポッテリした食感に軽い酸味がおいしく感じる。
バターを塗ると、ゴクゴク、粗い生地が飲み込みトースト自体がシットリしてくる。
なんてたのしいオゴチソウ。
茹でた玉子に塩をふる。
料理を受け取るカウンターの前に、プラスチックの塩のケースが沢山並ぶ。
黄色い蓋に赤い蓋。
キッチュな素材にデザインに色。
とてもかわいく愛らしく、けれどそれらほとんどの蓋のカバーがもげている。
カバーのヒンジが華奢に出来てて、ちょっとしたはずみで壊れてしまうんでしょう…、名誉の負傷兵のごとき行列の中に一個だけ。
無傷を見つけて、それ使う。
がんばらなくちゃ、と思ったりする、がんばろう。
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ところでちょっとたのしい動画。
動画撮影モードにしたままのiPhoneを、ギターの中に放りこみそのまま演奏してみたらこんな動画が撮れちゃいました…、ってまさに偶然がつくりだした不思議なビデオ。
アコースティックギターの弦が、まるで輪ゴムのように伸びたり縮んだり…、あるいは波がうねるように振動している様がなんともステキ。
これ。
「ローリングシャッター効果」というモノがつくりだした偶然なのだというのです。
デジタルカメラのシャッターは「ローリングシャッター」という方式のものが採用されているコトがほとんど。
銀盤カメラのシャッターと違い一度にすべてを取り込むのでなく被写体の上から順次、下に向かって取り込んでいくというシャッター方式。
だから早く動く被写体を撮ると、レンズが取り込む時間差で目で見る画像とまるで違ったものがとれてしまうコトがあるというのです。
偶然が生むこうしたアート、興味津々、試してみようかって思ったりする、さて仕事。
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