昨日、午後から大忙しでやらなきゃいけないことが次々。
夕方から友人たちと合流し、夜はちょっと変わった過ごし方をしてみることにする。
いつもは「食べる」ということを最優先に夜の予定をとるのだけれど、昨日は「飲む」をメインのテーマに据えて、ゴールデン街に繰り出した。
目当てのお店は「ハングリーハンフリー」って言うバーであります。
ゴールデン街の中にあって、かなり大きなお店のひとつで古いビルの二階にある。
ここが入り口?って、不安になるほどのとぼけた入り口、細くて急な木の階段をエッチラコッチラ、手すりにつかまり上がった上は、驚くほどにシッカリとした構えのお店。
木の床、木の椅子、木のテーブルで中に入ってしまえばココがゴールデン街と呼ばれる場所にある店なんて思えぬほどに、キレイで落ち着くパブレストラン風。
ただ…。
しばらくいると徐々に平衡感覚が狂ってきます(笑)。
傾いてるもの。
床が傾いているだけじゃなく、カウンターやテーブルが傾きしかもその傾き方が、一方向じゃないのですよね。
だから頭がちょっとぼんやりしてきちゃう。
そこにお酒が入ってくるから、あまり飲むと大変なコトになっちゃうんじゃない…、って思って笑う。
楽しい予感の夜のコト。
壁の一部に大きな酒棚。
中にズラッと並んだお酒はズブロッカ。
クセあるお酒でファンが多い銘柄ではある。
けれど壁一杯のズブロッカってなるとなかなか迫力あって、ただならぬ気配を発散しているのでございます。
こりゃ、飲まなくちゃとレモンをしぼって水割りしてそして乾杯!
甘くて薬のような匂いが口の中にやってきて、カーッと首から上の温度が上がる…、飲めば飲むほど体によさげで、それでニッコリ、つまみをいくつか。
ここの名物の一つをとります。
ミートボールのカレー煮込み。
コロンとピンポン玉くらいの大きさのミートボールがゴロンと3つ。
グラタン皿に入ってて、タップリ、ソースで満たされている。
コンガリ焼けた香りと一緒に、カレーの風味がフワッと漂う。
サワークリームが彩り添えて、温められたバゲットがつく、洋食屋さんのビーフシチューみたいな風貌。
ソースはデミグラスソースのうま味がどっしりとした、けれどカレー味。
ほどよき酸味と、キリッとしまった辛みが旨い。
適度にとろみがついたソースが、ミートソースにしっかりからみプチュンと歯切れて肉のうま味を吐き出すミートボールもおいしい。
細かく微塵にされたひき肉がムチュンと壊れて、口にちらかる。
ソースをパンですくい取り、それをつまみにズブロッカ。
大人な時間の大人の食事。
カウンターでは常連さんがちびりちびりと酒をたのしむ…、馴染みになったら時間が経つのも忘れてシアワセな夜をたのしむコトができるんだろうなぁって思ったりした。
ほどよく飲んで、ほどよく食べて酔わないうちに店を出ました。
急な階段踏み外さぬよう、手すりを握って一段、そしてまた一段…、下に降りたら初めてここに来た人でしょう、ココが入り口ですから恐る恐るボクらに声かける。
そんなにボク、怖いおじさんに見えたのかしら…、笑ってしまう、オモシロイ。
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いつもの夜はココで〆に蕎麦やラーメン、ときに寿司…、ってなるところ。
今日はなぜだか甘いモノがたべたくなって、それでケーキショップにむかう。
新宿駅前のビルの中にある「コムサデモード」がやっているカフェ…、20年ちかく前にできたときには服屋さんがやってるカフェでしかも見目麗しいキレイなケーキが食べられるってコトで勉強かねてたまにやってきていた。
そのうち、気持ちがキルフェボンのタルトの方に惹かれてそれで、ひさしぶり。
ココにカフェがあるとはなかなかわからぬ場所なのに、次々人がやってくる…、ほぼほとんどが女性客にて、年齢層がちと高い。
お店の雰囲気はお世辞にもステキと呼べるモノではないです。
まるで社員食堂みたいな無造作に並んだテーブル、機能的なるしつらえ。
けれどそこに大きなケーキのショーケース。
暗い空間にクッキリと浮かんでみえるほど明るく照らされ中にキレイなタルトがズラリ。
みんなそれを見ながらお店にやってくる。
あるいはそれを見ながら選ぶ。
メニューが用意されているから、それを見て選ぶ人もいはするけれど、実物見ながらとゾロリゾロリとケースの前にやってくる。
そのショーケースの中をみている人の顔。
最初はウレシそうなのだけど、どれにしようかと選び始めると真剣で鋭い目付きになるのですね。
獲物を狙う肉食獣のような様。
いつもはニコニコしている女性の、厳しい目線と真剣な顔。
あぁ、キレイだなぁってウットリします。
選んで食べたケーキは2種類。
カラメル風味のバナナパイ。
バナナにクリーム、サックリとしたタルト生地。
キャラメルの味に砂糖が焦げた香りがおいしく、この組み合わせって誰が考えたレシピなんだろうってひと口ごとに感心つのる。
ネットリとしたバナナの食感。
マッタリとしたカスタード、フワッとホイップクリームが軽やかでサクッと砕けるタルト生地と、その組み合わせも見事なモノで、お腹がたのしく満たされる。
ハードボイルドではじまった土曜の夜が甘く終わった…、それもシアワセ、ありがたい。
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