いろんなコトに負けちゃいけない…、って食べて元気を出すことにする。
鰻を食べます。
本来、肉をがっつり食べてそれを元気に変えたいところ。
けれどまだまだ肉は重たく、それで鰻を選んで食べる。
新宿にあるオキニイリの店。
「双葉」という大衆的なお店がならぶ駅前地下街の中にあって、異彩を放つ落ち着いていて上等な店…、不思議なほどにいつもはやっているのです。
お客様はさすがにアダルト…、今日ももしかしたらボクが一番若輩者かもって思えるほどの落ち着き具合。
案外、消費活動が今一番安定していて旺盛なのがこうした人たちなのかもしれないなぁ。
お目当てのこれ。
鰻丼食べる。
上等な鰻屋さんにいくと不思議。
鰻丼は一番やすい商品で、上等なのになると鰻重。
四角いお重にやってくるのがお江戸の流儀。
曰く…。
鰻丼はご飯を食べる料理だから、器は丼。
けれど鰻重。
それは鰻の蒲焼きを出前するとき、鰻が冷めてしまわぬように熱々ご飯を器にしいたコトが由来で、だから器はお重の形を取るんだという。
お江戸の流儀は、滑稽なほど形にこだわるサムライ風であったりします。
とは言えボクは、やっぱり丼で食べるうな丼が好きであります。
だって手で持ち上げて食べる姿は圧倒的に、丼の方が美しい。
うつくしいだけじゃなくてやっぱり、ご飯をおいしく自然に食べるようでできてる。
お重の角を口に当て、箸でご飯をかきこむ姿は滑稽すぎて笑えるんだもの。
しかもココの丼はすべて漆器でできている。
肌にやさしくあたたかく、スベスベしていて中の料理が上等に感じるステキ。
適度に重く、適度に軽い蓋をあけると中から湯気。
そしてツヤツヤ、こんがり焼けた鰻の蒲焼き。
あぁ、おゴチソウ…、ハフハフ食べます。
ムッチリとした分厚い鰻。
あまりココは蒸しをかけない。
つまりちょっと関西風でだから脂がムチュンとおいしい。
江戸前風の箸でさわるとボロッと崩れる、蒸しを効かした焼き方はあまり好みでないのでござる。
ほどよくふっくら、けれどムッチリ、鰻独特の迫力のある食感がのこってはじめて元気のでる味…、料理に感じる。
ここのは程良く、それが好き。
甘めのタレで、けれど若干サラッとしてて甘すぎないのもボク好み。
山椒をパラっとかけるとタレの風味がたって鼻からお腹をみたしてくれる。
固めのご飯、たっぷりのタレ、キャベツの浅漬け、そして肝吸い。
ひと揃えをなすすべてのモノが、いつも通りで、期待以上でお腹の奥から、元気が湧いてやってくる。
冬のセットというコトで、ゆず大根がついたモノが用意されてて、冬至記念にてそれにした。
甘辛味でコッテリと煮込まれクチュっとジューシーな、煮た大根に柚の皮。
こんな季節に柑橘系の皮の風味は、気持ちを明るくさせる不思議な効果があるネ。
そういえば、田舎の冬といえば「ふろふき大根」だった。
出汁だけでゆっくり煮込んだ大根に、田楽味噌をたっぷりかけて食べるゴチソウ。
長い間、作ってないなぁ…、今度、自分で作ってみようかってそんなコトをおもう午後。
さてさて、仕事といたします。
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ところでボクが使っております「一眼ミラレスデジカメ」のソニーのNEX。
小さくって個性的な絵が撮れるなかなか可愛い奴ではあるのですけど、絶望的なほど専用レンズの種類が少ない。
ボクが撮りたい絵のためにマクロレンズが欲しいんだけど、つい最近まで純正品が無くてそれで同じソニーのαレンズにアダプターを嵌めて使っていたんだけれど、これが愚鈍な奴でして、ピントをあわせるために必死に考え時間がかかる。
時間がかかるだけじゃなく「ジジっジジーっジッジッジジー」みたいな感じのモーター音を盛大にたて、静かなお店じゃ恥ずかしくって使えないほど…、だったのですが。
ピント合わせの機構を内蔵したアダプターが発売された。
しかも長らく非対応だったボクが持ってる初代NEX用のドライバーも、やっとリリースされてめでたく、スピーディーにして正確なピント合わせを手に入れた。
快適です。
だって被写体にレンズを向けてシャッターボタンを押すとピピッとピントがあってしまうんだもの…、呆気無いほど簡単でなんだか写真を撮ってる気持ちがしないほど(笑)。
でも快適でしょうがなく、今まで撮らなかったいろんなモノをパシャリパシャリと。
でもこのアダプターの形がなんとも無骨で大きく、小さな本体に付けると一体、どっちが本体?って思っちゃうほど存在感があるのでござる。
変体カメラって感じの形がけれど案外好きだったりする…、そんなオヤジでござります。
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