午後から買い物…、買い物ついでに昼ごはんを食べましょうかと、新宿ルミネの中にある大かまど飯「寅福」にくる。
お店の中におくどさんが造ってあって、そこでご飯がたけている。
羽釜が3つ並んでて、だから3種類のご飯が毎日…、それを食べ比べるような趣向でお腹を満たすメニューがとてもやさしく、うれしくて、それでたまに来たくなる。
考えてみれば昨日はお米のご飯を食べずに一日すませてた。
それでどうにもこうにもお米を食べたく、それでココを選んだ次第…、駅前ビルのレストラン街で時間はまさにお昼どき。
ボクがきたときはキッチリ満席…、けれどちょうど一組かえって入れ替わりというなんともラッキー、ステキにうれしいタイミング。
商業ビルの飲食フロア。
そこは時代の「食のニーズ」の縮図であります。
このフロアにはアジアの料理や西洋料理、バフェやらなにやら色んなお店が入ってる。
かつてココで一番、行列ができていたのが食べ放題のバフェの店。
一年ほどまえまでは1時間待ちなんてコトも平気であった。
けれど今は、そんな人気にも陰りができた。
今日はまるで行列はなし。
お腹一杯以上の満腹を手に入れるのに余分な予算をかけるのって、勿体無いと思う人が多くなってきたのかなぁ…。
それから一軒、有名シェフがプロデュースする中国料理のお店があった。
そこが閉店。
安くて大盛りが人気の大衆的な中国料理のお店にテナント替えの準備をしてる。
余計な付加価値。
特に必要以上に上等で、変わった専門料理はいらぬ…、というコトなのかもしれないですネ。
外食世界はどんどん実質的なモノに置き換わってく…、なんだかちょっと切ない感じ。
おかわり自由の惣菜をモグモグ食べます。
菜っ葉のおひたし。
出汁と塩で味ととのえた、とてもやさしく、しかもしっとりした味わいで体の中がみずみずしくなる。
茹でた枝豆を鶏のそぼろと一緒にあえた、ホツリホツリとしたお料理に白菜浅漬。
どれを食べてもご飯が早く欲しくなる…、料理と一緒にご飯が来るまでに最初に置かれたお惣菜の量が全部なくなっちゃった。
そのおかわりと同時に定食がくる。
アジの開きを焼いたのに、ご飯と味噌汁。
都心にあって、こうした定食を気軽に、しかもお洒落にたのしむコトができるお店は貴重な存在。
お店の人のサービスだったり、値段の面でもほぼ満足できる店なんだけど。
ただひとつだけ。
不満なところが、メインの料理に貧弱なモノが混じっていること。
揚げ物なんかは量が少なく、それから魚も干したモノが多くってもっと鮮度の高い料理を造ってくれればうれしいのになぁ…、と。
けれど、魚を軽く干したものを焼いた料理は量も品質もかなりよい。
プックラ太った分厚い魚。
しかも焼き加減がほどよくて、皮目がバリッとしっかり焼けてる。
魚の香りも香ばしく、身離れもよく醤油なんかを必要とせぬ、それそのもので味が完結した素材。
甘塩。
うま味が引き立つ程度の塩を使って、魚の味わい。
干すというコトで味がギュギュッと凝縮させてそこに脂のコクが混じって、ご飯をおいしく食べさせる。
ご飯は玄米。
ホツホツとした固い穀物の歯ごたえがとてもたのしく、食が進んでたのしくなってく。
炊き込みご飯は栗ごはん。
ここのご飯はお替り自由で、しかも途中で味をかえるコトができるのですね。
最初の一杯は玄米ご飯。
お替りご飯の味を変えてやろうと思って、それでためしに食べてみた。
あんまり好きじゃないのですネ、栗ごはん。
ご飯にでんぷん質の具材がゴロゴロはいるのがそもそも好きじゃないのです。
おかゆでも芋粥なんかは苦手だし。
けれど季節はまさに秋。
栗の季節でもありまして、ほんの少しだけ下さいな…、って。
ゴロゴロ栗が入ってて、まずは栗とご飯を一緒に食べてみるのだけれど、やっぱり栗が口の中でゴロゴロ砕けてご飯の味に集中できない。
苦手だなぁ…、と思いつつ、勿体無いからまずは栗だけ食べてそれからご飯を食べた。
そしたら…、おいしい。
醤油と出汁で炊いたご飯。
うま味と醤油の香りがフワッと鼻から抜けて食欲誘う。
しかも栗の自然な甘みがほんのり最後に残って、かなりの充実感を覚えるゴチソウ。
干物をせせって食べるコトに集中します。
魚は骨や皮から外しながら食べるのがおいしい食べ方。
そうはわかっているけれど、まずは魚をキレイにほぐして指をぬぐって、それからご飯と一緒に食べる。
その食べ方もさまざまに。
例えばご飯に混ぜて食べたり、あるいは浅漬にした白菜と一緒に食べるとシャキシャキ、しっとり食感変わる。
お茶をもらって最後に茶漬けにしてサラサラと、昼のお腹を満足させる。
家にかえって仕事をしながら、おうちご飯にすることにする。
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