渋谷の街から一直線に副都心線を北に向かうと、東新宿って駅がある。
そこに新しくできた超高層ビルの中に、イーストサイドスクエアって飲食店街が出来ててそこになんと「若鯱家」があるというので立ち寄ってみる。
名古屋出身、名物カレーうどんで有名なお店であります。
関東地方にもいくつかお店を出していて、けれどどこもがボクの生活圏と違った場所で残念だなぁ…、と思ってた。
それが新宿、家からも近いところにあるというので、なつかしくって。
かつて名古屋にたくさんお客様を持っていたとき。
栄で飲んで、〆に何かというときに、ときたま利用をしていたお店。
初めて出会ったときのボク。
まだ20代前半で、食に対する経験も少なくだからビックリしました。
ボクが知ってるどんなうどんとも、どんなカレーとも違った料理で、それがひとつ丼に共存している。
最初は、ええって思ったんだけど、そのうちなんだかクセになり、一時期ハマったコトもある。
新しいオフィスビルの中に出たというコトもあるんでしょうね。
まるで和風ダイニングレストランみたいなおしゃれな造りにいささか違和感感じつつ、カレーうどんをたのんでやってきたのをみると、あぁ、なつかしい。
深くてハリのある丼にたっぷりズッシリ。
明るく黄色い、ボンカレー的色をしたカレーにとろみがトロンとついて、テーブルに置いた途端にタプンとスープが揺れる。
分厚いお揚げ。
味がついているわけじゃなく、そのまま二切れ、ロゴ付きかまぼこ、ネギに豚肉、見慣れた景色でございます。
箸でつまんで麺をズルンとたぐりよせると、これが太い。
四角く角がたっていて、太くて重たくズッシリしてる…、ズルズル啜り上げることが難しいほどの重量感に箸でクルンと丸めるようにまとめて口に放り込む。
一本なくなるだけでスープの水位が下がってしまうほど、その一本は重量級。
ムッチリしてて表面スベっとなめらかで、けれど決して粘らない。
芯までしっかり熱が入っているのにコシがあり、噛みごたえが抜群なのがオモシロイ。
とっても不思議な麺にウットリ。
その麺にカレースープがトロンとからんで、それがどこにもない味になる。
最初はスッキリした味わいで、うま味が口に広がってところがそれがどんどん後から辛さを増してピリピリしてくる…、胡椒っぽいジンワリ後からやってくる辛味が独特。
そういえば、名古屋名物のあんかけスパを食べてるときも、こうした辛味がやってくる。
名古屋の人が好きな辛さってこういう辛味?って思ったりする、オキニイリ。
それにしてもこの商業施設…、サンクンガーデンを形をなして随所にガウディな感じの柱が立っている、かなり凝った造りをしてる。
テナント構成も充実してて、にもかかわらずランチタイムがこんなにガランとしてしまってる。
地下鉄の駅からの直接動線があるとはいえ、地下に沈んで作られていて表通りからの動線はない…、施設サインも控えめで、こんなに立派な施設があるって伝わらないのが勿体無い。
オフィスビルと超高層マンションが隣接してて、その人たちの需要を当てにしていたのかもしれないんだけど、その目論見もなんだか不発な感じがします。
なによりビックリしたのが、ココをジャージやパジャマにコートを羽織った中国系の人たちがぞろぞろ歩いているんです(笑)。
ココは新宿という街の東っ側というよりも、大久保という「リトルアジアの南の入り口」だったというコトなのかもしれないですね。
この先どんなになっていくんだろうか?と思いもしました、さて、移動。
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