夜、仲間と一緒に大人な飲みをたのしみましょう…、と「イーグル」にくる。
新宿のスタジオアルタの裏側にずっと昔からあるサントリーラウンジ。
先日、きたらば満席で支店に案内されてたのしみ、今日は早めの時間に来たというのにほとんど満席で、ラストテーブルもらって座る。
繁盛店でありまして、サービスがよくなにより料理がおいしくていい。
梅とゴマのペーストをつけて食べる野菜スティック。
牛ヒレ肉の薄切りで白髪ネギをくるんで食べる、ココの名物霜降りビーフや、カニ味噌をバターに練りこみ筒状にしたカニ味噌バターをつまみにコクリ。
ジャックダニエルをソーダ割りにして、大人の時間をニッコリたのしむ。
今日は土曜で、だから通勤帰りのサラリーマンっていうよりオフの仲間同士や、あるいは夫婦、カップル風のお客様が結構多い。
自腹で十分たのしめる、上等なバーって他になかなかみつからなくて、そういう意味でココは得難い、ステキなお店。
ジックリ飲んでる人もいるけど、カウンターに座って目当ての料理をつまみササッと帰る粋なお客様も格好多く、ボクらもササッと〆に向かった。
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何を〆にしましょうか…、と考えそうだと大戸屋に来る。
お米ご飯が食べたかったのでありまして…。
新宿という街。
特に東の伊勢丹付近。
定食屋さんが絶望的に少ない場所。
居酒屋、カフェに喫茶店。
専門店的レストランはたくさんあるけど、昔ながらの定食屋さんは先日「富士」ってお店がなくなり、ほぼ絶滅状態になっちゃった。
その中で貴重なお店が大戸屋で、だからか結構、はやってた。
最近、都心のお店では前払い制のお店が多くなったのだけど、ココはシッカリ、後払い。
やっぱりこっちの方が落ち着く。
ユッタリ食事をたのしみましょう…、って感じがするのがうれしいトコロ。
何にしようか、ジックリ考えるコトができるのもまたアリガタイ。
ジックリ悩んでたのんだセット。
彼等が最近力を入れてる冷たい板そば。
定食屋さんに麺類があると途端に敷居が低くなり、お腹いっぱいの選択肢が増えてくれるのがステキなところ。
その板そばに、漬け丼がつくセットをたのんだ。
まぐろの切り身にトロンと甘辛ダレをかけ、ご飯の上に乗っけた丼。
小さなサイズでほどよい分量。
ひんやりとしてネットリ舌にからみついてくる、マグロ独特の食感が肉感的で熱々ご飯といい相性。
まぐろの酸味とタレのうま味がひきたてあって、ご飯自体もおいしく感じる、いい料理。
定食屋さんで、刺身があるとなんだか気持ちが上等になる。
けれど大戸屋みたいなチェーン店で刺身を扱うのはいろんな理由でむつかしい。
マグロは大体、冷凍流通しているために扱いやすくていいのでしょうね。
しかもマグロをそのまま刺身でだすのでなくて、漬けという品質管理が簡単な料理方法で導入する…、なかなか賢く合理的。
そこそこおいしく感心します。
大きな板の器の中に、波打つようにパラッと蕎麦を散らすやり方。
ザルと違って麺がくっつき合うコトがなくみずみずしさを保ってくれる。
粋な感じで見た目もおいしく感じるステキ。
蕎麦はムチムチしたつなぎが多めの、ほどよい状態。
タレが若干、少なめで出汁の香りが弱々しいのがちょっと残念。
あくまでサイドの料理というコトなのでありましょう…、そう思ったら我慢の範疇。
テーブル囲んだ友人がたのんだ煮込み。
チキンカツを甘辛ダレで煮込んだもので、玉子でとじず、大根おろしとナメタケたっぷりのっけた料理。
おばぁちゃん煮とかって名前がついていたけど、確かにやさしい味でウレシイ。
玉子でとじぬコトでカツのパン粉の風味とサクッと乾いた食感かなり残って仕上がる。
トンカツじゃなく、チキンカツで作るため、どこを食べても脂が無いので食べやすい。
みんなで分け合うときにも部位を気にしなくっていいのが、かなりありがたく、しかも健康的な感じがするのがなお、ウレシイ。
みんなでわけようと、それでたのんだ黒酢の酢豚。
かつて、黒酢の酢豚はかなり高級で専門的な中国料理のレストランの専売特許的料理だった。
酸味強烈。
不思議な香りと、コッテリとした風味がかつては好き嫌いをハッキリさせた調味料。
それが黒酢というモノでした。
ところが今ではこうしたとこでも、平気で黒酢を使った料理がやってくる。
そのキッカケはセブンイレブン。
彼等、かなり気合を入れて黒酢の酢豚をずっと押してた。
専門料理が大衆料理になってく過程で、かつて重要な役目を果たした場所はファミレス。
ところが今じゃぁコンビニが、そうした役目を果たしてる。
ココの黒酢のこの酢豚。
なかなか上等、豚肉ガッシリしっかり揚がって酸味もキリッと引きしまっている。
なにより野菜が豊富で多彩。
レンコン、茄子にニンジン、パプリカ。
玉ねぎ、小芋と味わい、食感、にぎやかでいい。
ただ、どの料理にも同じ野菜が使われていて、しかも切った形もほぼ同じ…、ってそんなところがチェーン店らしい工夫だなぁ、って感じ入りますオモシロイ。
それにしてもこうしたお店にやってくると、水菜を多様するのにうんざり。
個人的にあんまり好きな野菜じゃないのね…、ザクザクジャリジャリ、歯ごたえばかりが主張して、ただその食感や少々なコトで変色したりヘタレない頑丈なとこが重宝なのでありましょう…。
色とりどりの和食器を、キチンと使い分けてるところはへんてこりんなファミレスよりもずっとレストランらしいよね…、って感心します。
それから同じ定食チェーンの「やよい軒」
そこの料理はあくまでご飯のおかずで、ここの料理はそれそのもので味わう価値がある料理…、そんな風に思いもします、そんな夜。
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