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2024/11/25 (Mon)
嘉賓でランチ
四ツ谷で昼。
広東料理の老舗店「嘉賓」に来ます。
ここの近所に担当企業を持った20代後半からの付き合いですから、もう20年以上通ってる。
呆れるほどにメニューが変わらない。
売り物も…。
売り方も…。
そして値段もそれほど変わっていないのがオモシロイとこ。
その担当企業のリーダー格の人がうれしげに「今日は嘉賓で昼にしようか」と、そう言われないと気軽にこれる店ではなかった。
値段据え置きで、今はわりと気軽にこれる。
例えばお店の下にある「テング酒場」がランチタイムをはじめていたけど、500円ワンコインランチがメインで、それにくらべりゃ、嘉賓は未だに高級店?
ほどよき程度のにぎにぎしさで、昔ながらを味わうシアワセ。
ココのかわらぬ名物ランチをいただきました。
カキ油のあえそばと牛肉お粥の組み合わせ。
焼きそばでなく、オイスターソースと白絞油で蒸した中華麺をあえただけの、「油そば」の元祖のようなオモシロイ麺。
極細の麺が、ザクザクたのしい歯ごたえで口の中でバッサバッサとちらかっていく。
オイスターソースのどっしりとしたコクあるうま味。
植物性のスキッとやさしい油の風味。
具材はネギだけ。
刻んだ生姜がホツホツとした食感と、香りを添える。
純粋に麺を味わう究極の麺のお料理。
かんすいを含んだ麺が蒸されて、ほんの少しのアンモニア臭を発するところがまた独特で一旦ハマると癖になる。
何度もこの麺を作ってみようとしたのだけれど、未だ果たせず。
単純な料理であればあるほどそれを再現するのは難しい…、ってコトなんでしょう。
ココにこなくちゃ食べれぬ料理が、あるお店って、シアワセだなぁ。
シンプルだから何度食べても飽きがこない。
そんな料理があるお店って、なおシアワセで、そんなお店のひとつがココ。
夜は大体、食事の〆にするこの和えそばが、昼はメイン。
コレとお粥。
あるいは餃子が一緒になったセットがここの売れ筋ランチ。
今日はお粥とのセットをもらい、それに水餃子を単品でとる、かなりボリューム満点の昼に仕立てていただきました。
鶏のスープがしみじみおいしい牛肉の粥。
中華粥の割にはあまり、お米の粒が砕けていない日本のお粥と中華のお粥のちょうどまんなかみたいな食感。
まるで白粥みたいに、スープが透き通っていて、けれどしっかり味がついている。
溶いた片栗をつけてお湯にくぐらせた、だからツルンとその表面がなめらかな肉。
注意をせずにズズッとすすると、そのなめらかゆえ、ズルンとお米混じりの肉が一気に口に飛び込む。
それがピトッと喉や上顎に貼りついて、火傷しそうな熱さがゴチソウ。
お腹が中からあったまる。
お粥を食べて、そばをモグモグすると味が強めのそばがまるで、おかずのようにふるまって、やさしいお粥をおいしくさせる。
ところが逆に、麺を最初に口に入れ、お粥を食べるとお粥がスープのようになってく。
互いが主食であると同時に、互いがサイドでありあえるよきパートナー。
臨機応変な平等主義がオモシロい。
それからここの水餃子。
厚めの皮でニラやキャベツをくるんだ基本、野菜の餃子。
肉少なめでだからとてもやさしい味わい。
考えてみればそばもお粥も餃子も基本、炭水化物。
パスタにピザとリゾット一緒に食べてみるたいな、あるいはお好み焼きに焼きそばにご飯を一緒に食べてるような、澱粉万歳ランチが何故だかボクは大好き…、澱粉君。
平日ランチにもれなくサービスでついてくる杏仁豆腐。
小さなお椀に控え目に。
最近、お洒落な店の杏仁豆腐はほとんどフルフル、あるいはムッチリ。
ブランマンジェのような濃厚豆腐がはやりだけれど、ココのは昔ながらの寒天ゼリー。
ツルンとしてて、舌の上を滑るようなハリと硬さを持っている。
薄目のシロップ。
ほんのり香る杏仁風味が、濃い味ランチの最後のしめには悪くない。
ツルンツルンと勢い良く、飲むように食べごちそうさま。
タンタンタンタン、階段降りて一階を見る。
ランチタイムも佳境を迎え、表通りに人の波。
二階を目指すおじさんたちがニコニコしながら階段あがり、ではとテング酒場を覗くとガラガラ。
安くすればお客様来る…、そう今の時代は思いがちにてけれど決してそうでもないのが人の気持ちの不思議なところ。
ちょっと食べ過ぎ、赤坂向かって歩きましょ!
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2011/01/14 (Fri)
丸の内リム:ア
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