昼食を食べ、次の仕事までにちょっと時間があった。
それでお茶をと「伯爵」に来る。
池袋の街に二店舗、巣鴨に一軒お店があって、かつて巣鴨の近所に会社があった頃にときおりつかってた…、昭和ムード満点のゴージャス喫茶でございます。
山手線の線路のすぐ横、ビジネスホテルの2階という、決して目立つ場所じゃないんだけど、電車にのって移動してると目に入る。
いつか来なくちゃと思ってそれで今日、はじめての訪問でした。
うーん、伯爵です。
外階段をあがっていくと、マホガニーのパネルがドカーンっ。
大理石の床にエッチングにて店名が施されている自動ドア。
分厚いじゅうたん。
赤いビロードの貼り生地の椅子。
ステンドグラスを模した天井。
ロココ趣味というのかなんというのか、キッチュでゴージャス。
お店にやってくるお客様も、キッチュでゴージャス(笑)。
この時代にあって携帯電話で「いい投資話があるんだけれど、社長さんに取り次いでもらえませんか」と大きな声で商談をする。
そんなおじさんがあっちで、こっちでふんぞり返ってコーヒー飲んでる。
これも今の東京なんでしょ。
コーヒーも見事に昭和で、酸っぱく苦く、そして熱々。
カップがススッと背が高く、口の小さい独特な形のところにこだわり感じる。
こういうお店って山手線の北半分に多いような、そんな気がする。
実はこのあと、仕事を終えて打ち合わせにと近所の「カフェ・ド・巴里」ってお店を覗いたんだけどココに輪をかけキッチュな感じで、歌舞伎町のホストクラブ「愛」のインテリアもかくあらんと思えるようなスゴイ状態。
池袋ってディープでスゴイ!
小さな旅行をしたような気持ちになった…、オモシロイ。
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家に帰って料理を作る。
と言っても家の冷蔵庫の中にあるモノのありあわせ。
日曜の夜に作ったご飯。
グリーンピースとアオヤギで作った豆ご飯。
残りを冷蔵庫の中で冷やして保管していた。
それを炒めて料理にしてみる。
具材はセロリ。
コツコツ小口に切って塩もみ。
ナルトを小口。
魚肉ソーセージも同じく切って炒める。
塩で軽く味をつけ、植物油を少量注いでフライパンにてジャジャっと炒めて、軽く焦げ目をつけておく。
ご飯を入れます。
ラップをせずに冷ましておいて、だからパラパラ。
手でつかみほぐしながらフライパンの中に入れ、木べらで軽く混ぜあわせつつ熱を通して温めていく。
ご飯と具材がパラリパラリと混じってひとつになっていき、セロリの焦げた匂いがしてきてそろそろすべてが出来上がり。
日曜の朝のスパゲティーに使って残しておいた生のりを、残らず全部ほうりこみあとは一気呵成に鍋を揺すって混ぜてできあがり。
海苔の香りが風味豊かで、パラパラご飯をほどよくしっとり仕上げてくれる。
クニュクニュとしたなるとの食感たのしくて、豆もコツコツ、ときおり奥歯でザクッと砕けるセロリが緑の香りをくれる…、夜のお腹のオゴチソウ。
一緒におかずの代わりにしようと、納豆食べます。
最近、体に良い習慣をと、納豆を買いおくようにしているのです。
夜中にどうにもこうにもお腹がすいてしょうがないとき。
納豆を食べてお腹を紛らす。
コツコツとした豆の食感。
粘り気、それに自然な旨味。
情報量が多い食べ物…、だから分量以上にお腹が満ちるような気がして、それで常備するようにした。
今日はそれをゴチソウに。
キュウリを角切り。
小さなサイコロ状にして、塩でしばらくなじませる。
ギュギュッと搾って水気を抜いて、それを納豆にタップリ混ぜる。
胡麻をパラリ、そして塩。
混ぜずにそのままザクッと食べると、口の中でキュウリがザクッと歯切れてとてもみずみずしくて、それがユックリ豆の粘りで帳消しになる。
緑の香りと発酵臭がほどよくまじり、胡麻の風味がすべての香りをふくよかにする…、そして炒めたご飯をパクリ。
口いっぱいがなめらかになり、夜の気持ちが豊かになった気がします。
[4回]
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